香港の件はきな臭いですが、中国で法を犯した者が香港に逃げ込めばOKというのが許されるのかというのと、上海は江沢民派の巣窟であるということの2点がポイントで、香港という治外法権に関する問題という一面もあるので、冷静に見極める必要があると思います。

金正恩からのお手紙の件

トランプ氏「金正恩氏から素晴らしい手紙」 会談1年 (写真=AP) :日本経済新聞

【ワシントン=永沢毅】トランプ米大統領は11日、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長から「とても温かく、素晴らしい手紙」を受け取ったと明らかにした。シンガポールでの初の米朝首脳会談から12日で1年となるのに際し、良好な首脳関係をアピールして非核化を巡る米朝交渉の継続に期待感を示した。ホワイトハウスで記者団に語った。

これに関連し、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)は同日のワシントンでのシンポジウムで、3回目の米朝首脳会談について「十分に可能性はある。金正恩氏がカギを握っている」と述べ、金正恩氏の判断次第で会談は可能との認識を表明。「北朝鮮がそのつもりなら私たちもいつでも会談する用意がある」とも述べた。

また、米ウォール・ストリート・ジャーナル(電子版)は11日、関係筋の話として金正恩氏の異母兄、金正男(キム・ジョンナム)氏が米中央情報局(CIA)以外にも日中韓の情報機関と接触していたと報じた。金正男氏は家族の保護や資金を手に入れようとしていたという。

トランプ氏は11日、CIAと金正男氏の接触に関して「その情報は把握していない。私ならそのようなことはおきないようにすると金正恩氏に伝える」と語った。金正恩氏の親族とCIAなど米情報機関の接触を今後は容認しないとも受け取れる発言だ。
金正恩からのお手紙だとこれを思い出しますね。


これは昨年のやつですが、今度はどんなお手紙だったんだろうかと気になりますwwそれはいいとして、現状の認識の整理ですが、特段変わっておらず、3回目の米朝首脳会談の準備ができれば開催される可能性はあると思います。そういう意味では順調の一言に尽きると思います。

それ以上に重要なのは、CIAと金正男氏の接触に関する部分となります。

ウォール・ストリート・ジャーナルの報道によれば、金正男はCIAの情報提供者(スパイ)であったのと、消された理由はCIAに絡んだ話と見てよさそうです。そういう意味では、暗殺の真犯人がCIA説というのも一定の説得力が出てくるわけです。

となると、以下の動きについても、CIAが絡んだ話の可能性も出てきます。

ここでトランプ大統領の「その情報は把握していない。私ならそのようなことはおきないようにすると金正恩氏に伝える」というのは、CIAから北朝鮮への干渉は容認しないというメッセージと見てよさそうです。この辺も3回目の米朝首脳会談の阻害の要因とも受け取れることからも、地ならしとしての発言と思われます。

イラン関係

首相、イラン大統領と会談 「地域の緊張深刻に懸念」 - 産経ニュース

 【テヘラン=沢田大典】安倍晋三首相は12日午後(日本時間同)、イランの首都テヘランに政府専用機で到着し、ロウハニ大統領と会談した。現職首相のイラン訪問は1978(昭和53)年の福田赳夫氏以来約41年ぶり。イランの核開発を制限する2015年の核合意をめぐり米国とイランの対立が激化する中、緊張緩和に向けた対話の重要性を伝える。両国と友好関係を築いている日本が中東地域の軍事衝突回避に貢献できるかが焦点となる。

 首相は会談で「地域の緊張の高まりを深刻に懸念している。地域の緊張緩和、情勢安定化に向けて率直な意見交換をしたい」と伝えた。ロウハニ師は首相のイラン訪問について「両国の協力関係に、また1ページを開くことになると期待している」と語った。

 首相とロウハニ師との会談は8回目。首相はイランが米国による制裁強化への対抗措置として核合意履行の一部停止を表明したのを踏まえ、イランに核合意の維持を促す。またトランプ米大統領の意向を伝達するとともにイランの主張を米側に伝える考えを示し、対話による問題解決を求める。北朝鮮情勢についても意見を交わす見通しで会談後は共同記者発表に臨む。
関連ニュース。

背景については、こちらの前半部分となります。

ぱよぱよ雑談~20190528-ぱよぱよ日記

経済制裁については、イラン革命防衛隊をテロ組織に指定した一環ともいえます。イランについては、米民主党やCIAなどが暗躍している部分もあり、アメリカの制裁についても、イランという国に対してというよりは、こういった部分にあります。

米国がテロ組織指定した「世界最凶」国家軍事組織 ISよりも危険な存在、イラン「革命防衛隊」とは(前編)(1/4) | JBpress(Japan Business Press)

中東の最重要問題に浮上したイランの国家的テロ組織 ISよりも危険な存在、イラン「革命防衛隊」とは(後編)(1/4) | JBpress(Japan Business Press)

ここでイラン情勢については北朝鮮とも関連します。韓国観察者の鈴置氏の記事を紹介します。なにげに気に入ってる韓国観察者www

米軍は韓国からいつ撤収? 北朝鮮を先制攻撃する可能性は? 読者の疑問に答える | デイリー新潮

イランへ濃縮ウランを密輸?

――米朝対話が一応続いているのに「先制攻撃」とは……。

鈴置:水面下では緊張が高まっています。北朝鮮がレッド・ラインを踏み越えた――国連制裁を破ったからです。まずは5月の2回にわたる弾道ミサイル発射。

 もっと米国が神経を尖らせているのが、濃縮ウランとプルトニウムなど核兵器の素材を中国経由でイランに輸出したとされる事件です。制裁で経済難に陥った北朝鮮が外貨稼ぎのため、密輸に手を染めたと言われます。

 メディアではほとんど報じられていませんが、安全保障関係者とコリア・ウォッチャーの間では「常識」になっています。

 核関連物資の輸出も核・ミサイル実験と並ぶ国連制裁の対象です。最近、米国がイランに対し強硬になったのもこれが一因と見られています。

 安倍晋三首相が6月12日からイランを訪問するのと関係するのかもしれません。イランと北朝鮮は核とミサイルを共同開発していると見なされてきました。北朝鮮の非核化にはイランへの説得がカギとなりうるのです。
イランと北朝鮮は核やミサイルを共同開発しており、北朝鮮が核兵器の素材をイランに密輸したと言われる疑惑があります。ここに「革命防衛隊」が関係してきます。だからこそ、アメリカは革命防衛隊をテロ組織に指定した理由ともいわれます。

安倍首相がイラン訪問した理由は、日本が中東との関係は比較的良好であるのと同時に、北朝鮮の非核化や拉致問題解決に向けて、北朝鮮のイランのカードに楔を打つことが理由ともいえます。トランプ大統領としても、イランに核合意の維持を促すことで、情勢の沈静化に向けて動いてるように思います。あくまでも敵を「革命防衛隊」に絞った理由もそれが理由でしょう。その点では、日米で利害関係は一致していることから、比較的関係の良好な日本が仲介という名目で動いたともいえます。

成功するかは分かりませんが、日本としてイラン訪問は上手くいけば北朝鮮へ楔を打てるし、ダメでも一定のプロセスを踏むことにより、アメリカとしても動きやすくなるのは確かですし、今回のイラン訪問はかなり重要だと思います。

太陽光関係

太陽光発電、買い取り終了へ=事業用は入札制に-経産省:時事ドットコム

 経済産業省が、太陽光や風力など再生可能エネルギーでつくった電力を、大手電力会社が定額で長期間買い取る「固定価格買い取り制度」(FIT)について、一部を終了させる方向で検討していることが12日、分かった。再生エネ普及に伴い膨らんだ国民負担を軽減するため、2020年度中に関連法を改正し、大規模な事業用の太陽光発電などは競争入札制とする方針。
 FITは12年に始まった。買い取り費用は電気料金に上乗せされており、家庭や企業の負担は19年度で約2兆4000億円に上る見通し。負担拡大を避けるため、同省は制度の見直しを進めていた。
事業者向けのFIT制度を終了する方向で検討しているようです。メガソーラーについてはいろんな問題があって、FIT制度はいろんな問題があるのをわかってたにも関わらず、東日本大震災と福島の原発事故による電力不足、戦後最悪の首相の菅直人を1日でも早く辞任させないといけないといった複合要因で始まった制度ともいえますが、これによって、家庭や企業の負担が、年間で2.4兆円になり、今後も増える可能性もあったことから、制度の見直しにやっと動いたといったところでしょう。

元々は、市場価格よりもかなり高い水準の相場で一定期間を担保とした「固定価格買い取り制度」が始まり、外国もビジネスチャンスで動いたのが実情です。一連の問題点については、産経新聞の記事が参考になると思います。

太陽光発電は人を幸せにするか~産経新聞記事-ぱよぱよ日記

あとは太陽光発電においては、韓国や中国だけではなく、ここも暗躍しております。




それだけFITは投資会社としても美味しい案件で、投資会社にとって美味しいというのは、利用者側(される側)としては損益を被ることになります。実際問題、太陽光はいろんな問題を引き起こし、国益を損ねて負担が大きくなってることからも、怨嗟の対象となりかねないし、FITは競争がなく事業者から見て美味しい制度(ビジネスの基本ともいえる)であることから、是正に動いて当然の案件と言えます。