今日から12月が始まりますね。2019年も残り1ヶ月・・・。今日も短めです。

年末というのもあって、イベントは多めです。

イギリス総選挙について

来月の英・総選挙、保守党が過半数超えと調査会社が予測 TBS NEWS

 イギリスの世論調査会社は、来月12日の総選挙で与党保守党が過半数を大きく超えるとの情勢分析を発表しました。

 イギリスの調査会社・YouGovは27日夜、来月12日投票の総選挙について現時点での選挙区ごとの予測を発表しました。

 それによれば、与党保守党は定数650のうち359と、過半数を大きく超える議席を獲得する勢いです。最大野党の労働党は、前回2017年の選挙から51減らして211議席、スコットランド地方のみで候補者を立てるスコットランド民族党は、新たに8議席を獲得して43議席との予測になっています。EU離脱の取りやめを掲げる自由民主党は1議席増、EUからの強硬的な離脱を主張するEU離脱党は議席を獲得できないと予測されています。

 保守党の候補者は全員、ジョンソン政権がEUとまとめた新たな離脱案への支持を表明しています。このため投票までの2週間で情勢が大きく変わらなければ、新たな議会が離脱案を承認、イギリスは現行の離脱期限である1月31日にEUから離脱することになります。
今月の12日がイギリスの総選挙となります。基本的にはEU離脱に関する内容となりますが、信用度はさておき、情勢的には与党の保守党が優勢のようです。油断をしてたら負ける可能性もありますので、信用しすぎないことは基本です。ある程度の傾向は見えてくるのですがね。

とはいえ、EU残留派が勝つ可能性は低く、来年の1月末にEUからの離脱の可能性が高いと思います。ある意味、イギリスの決めたくない政治についても、今月に一定の目処が出るかと思います。さすがに振り回されてばっかですし、きちんと決着をつけないと先には進めないしね。

あくまで今回で決まる可能性が高いのは、イギリスのEU離脱くらいで、その後の手続きがきちんと行われるのかは不明です。移行期間中に纏まらなければ、ずるずるいくことになりますし、移行が出来ない場合は、最終的に合意なき離脱の方向に向かうことになるでしょうし、ここを乗り越えられるかは不明で、また膠着状態に陥る可能性も低くはないと思います。

米中貿易交渉

以下の記事を紹介します。
第1弾の米中合意は限定的との見方、背景には米大統領選挙と中国の変わらぬ体制 | 地域・分析レポート - 海外ビジネス情報 - ジェトロ

参考:米中貿易交渉の合意事項(詳細未交渉の案件も含む)

・中国による年間400億~500億ドル相当の米国産農産物の購入。ただし期間は不明
・米国による対中追加関税リスト1~3の関税率の引き上げの延期(10月15日以降、25%から30%に引き上げる予定だった)
・中国の衛生植物検疫措置(SPS)の改善
・中国の外国為替に関する取り決めおよび金融市場の開放
・中国による技術の強制移転にかかる部分的な取り決め
・中国による知的財産権保護にかかる部分的な取り決め
・協定内容に執行力を持たせるため、紛争解決処理のメカニズムの導入を検討
トランプ政権が米中貿易交渉を行った理由として、対中貿易赤字の削減、技術の強制移転や知的財産権の侵害、国有企業への補助金といった中国の不公正な貿易慣行を是正することにありました。そのための方法の一つとして関税であって、あくまでカードの一つでしかないわけですね。

因みに、関税のリストと時期についてです。上記の記事からです。


今のところ、リスト4Aまで発動しており、今月の15日に影響度の大きいリスト4Bが発動される予定となっております。先日にアメリカで香港人権法が成立した影響がどのように出るかに尽きますが、話が纏まらない場合は、リスト4Bの発動もあり得る状況ではありますが、これはアメリカ国内の影響も小さくはないので、今回の交渉は問わず、少し延長する可能性も出てくるかと思います。

正式に合意というのは、年明けの流れになるのか、破談になるかのどっちかは分かりませんが、ファーウェイ関係でも泥仕合感があるので、どう動くか注目ですね。

この流れから、ファーウェイはFCCを提訴する流れとなります。

EUもファーウェイ排除の動きの可能性も高いし、今後は旗色もはっきりしてくるとは思います。

半島情勢

ポイントとなるのは、今月に米朝首脳会談が行われるのかですかね。恐らく時間はなさそうだし、北朝鮮は年末に期限を切っておりますが、この間に北朝鮮にとって都合のいい譲歩が引き出せるわけではないかと思います。

一つ鍵となるのが日中韓サミットとなります。9月の記事です。
安倍首相、日中韓サミットへ12月訪中=「日韓」なお見通せず:時事ドットコム

 安倍晋三首相は、日中韓3カ国首脳会談に出席するため、12月24日に中国を訪問する調整に入った。政府関係者が2日、明らかにした。中国の李克強首相、韓国の文在寅大統領と、北朝鮮問題への対処や経済連携などを話し合う見通し。日韓関係が悪化する中、文氏との個別会談が行われるかが焦点だ。

 日中韓首脳会談は昨年5月に東京で開催して以来となる。3首脳は朝鮮半島の完全な非核化に向けた連携を確認するとともに、東アジア地域包括的経済連携(RCEP)や日中韓自由貿易協定(FTA)をめぐり協議するとみられる。
 安倍首相は3カ国首脳会談に合わせ、中国の習近平国家主席と個別に会談したい考え。来春の習氏の国賓訪日に向けて意見を交わす意向だ。

日中韓FTAについては、外務省の記事を紹介します。
第16回日中韓自由貿易協定交渉会合の開催(結果) | 外務省

1 11月27日から29日まで,韓国のソウルにおいて,第16回日中韓自由貿易協定(FTA)交渉会合が開催されました。

2 この会合には,香川剛廣特命全権大使(国際貿易・経済担当),中国から王受文(おう・じゅぶん)中国商務部副部長兼国際貿易交渉副代表,韓国から呂翰九(ヨ・ハング)韓国産業通商資源部通商交渉室長を始めとする各国交渉関係者がそれぞれ出席しました。

3 今回の会合では,首席代表会合,局長・局次長会合に加えて,各交渉分野に関する専門家レベルのワーキンググループが開催され,市場アクセス及びルール分野(電子商取引・知的財産等)など個別具体的な議論が行われました。また,RCEP交渉の進捗を踏まえつつ,引き続き,包括的,高水準かつ互恵的な協定の締結に向けて,交渉を継続することを確認しました。

この内容を見る限り、きちんと機能しているとは思うけどね。実際にまとまるかは別問題ですし、今月に合意しなくても、引き続き協議といった感じなのでしょう。

時期は不明ですが、ある意味、12/24ということで何かしらのクリスマスプレゼントがあるのかは気になります。日本国民が喜ぶようなプレゼントであることを願いますww