今日は新型コロナ関係です。

2/14現在の新型コロナウイルスに関する現況

今が山場だと思いますので、この手の記事は増えてしまいます。
新型ウイルス 国内で新たに日本人8人感染確認(14日) | NHKニュース

新型コロナウイルスへの感染が拡大する中、14日、国内で新たに日本人8人の感染が確認されました。

厚生労働省によりますと、
新たに感染が確認されたのはいずれも日本人で
▽和歌山の70代の男性と
▽沖縄の60代の女性、
▽東京の50代の女性と70代の男性、
▽北海道の50代の男性、
▽愛知の60代の男性、
▽神奈川の30代の男性、
それに
▽先月31日に、チャーター機の第3便で武漢から帰国し、宿泊施設に滞在していた60代の女性の合わせて8人です。

国内で感染が確認されたのは、
▽クルーズ船の218人、
▽検疫官1人、
▽自治体職員1人
▽チャーター機の13人、
▽それ以外の人が26人の合わせて259人となりました。
内訳
・クルーズ船:218人
・チャーター機:13人
・湖北省在住歴あり:12人
・湖北省在住歴なし:16人

詳細は以下となります。

新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(6人)

新型コロナウイルスに関連した患者の発生について(自治体職員)

新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について(令和2年2月14日版)

河野防衛相のTwitterより。

詳細待ちではありますが、屋形船経由は判明しているのですが、先日の千葉県の事例については、以下のプレスリリースが出されております。

この件は湖北省渡航歴のある人しか検査が行われてなかったことが原因のようです。感染源は今のところ不明ですし、そういった事例も出てきていることからも、今以上に注意したほうがよさそうです。

現在の状況と今後に向けて

感染症対策の専門家の記事を紹介します。
新型コロナ、何を気をつけるべきか 感染症対策の専門家・岩田健太郎・神戸大教授に聞く(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

 ――私たち一般市民が気をつけることはありますか。

 特にありません。日本国内の状況は、市民が騒ぐほどのフェーズ(段階)ではありません。普段通りに生活し、外出すればよいと思います。マスクの買い占めや、人の集まる観光地に行かないことに意味はありません。そもそも、マスクを着けること自体に意味がありません。隙間(すきま)からウイルスは入りますし、感染者があふれている状況でもないからです。感染者がマスクをして周囲に拡散させない効果はありますが。「新型コロナウイルスにアルコールは効かない」などと誤った情報も出回っていますが、そうしたデマにも惑わされないでほしいです。

 新型コロナウイルスを放置してはいけませんが、そればかりに気を使うのは不毛です。私に言わせれば、新型コロナウイルスより、毎年3000人が亡くなっている子宮頸(けい)がんの方が深刻です。予防ワクチンという対策が医学的に確立されているのに、十分に広がっていない。事故を起こしたくないのにタイヤばかりに気を使ってブレーキが壊れたままになっていては意味がないでしょう。タイヤも大事、そしてブレーキも大事なのです。同じ事です。メディアも含め、以前から周りにあるリスクに関心を持たず、新型コロナウイルスばかりを騒ぐのはどうかと思います。
岩田健太郎氏について紹介します。

岩田健太郎 - Wikipedia

「以前から周りにあるリスクに関心を持たず、新型コロナウイルスばかりを騒ぐのはどうかと思います」の言葉の通りで、そもそもインフルエンザでも肺炎でも多くの人が亡くなってるのに、新型コロナウイルスばかりを騒いでも仕方ありません。

この件は武漢市の対応の遅れによって、患者のキャパを超えて処理が出来ない状況になって、適切な治療が出来ない状態で被害が拡大したという限られた問題であるということが重要で、武漢市、湖北省に患者が集中しているのはそういった理由と推察します。とはいえ、他の地域への被害拡大を避ける必要もあって、中国以外の国で出来るかは分からない東京都と同じ規模の武漢市の封鎖、10日で病院作るなどの力技もあったので、他の地域への被害は最小限に留まってるのが現状と思われます。

なので、武漢市の状況だけを見て、新型コロナウイルスを過剰に怖がっても無意味な話で、新型コロナウイルスの感染が国内で確認された地点で、出来る限り被害を食い止めるようにするしか方法がなかったわけです。検査方法も確立出来ていない状況から、対症療法以外の方法しかなかったのが現状で不安を抱く気持ちは分かりますが、だからこそ、混乱を招かないように、一人ひとりの冷静な意識付けが重要な事だと思います。

インフォデミックについて

新型コロナウイルスによって生じる「インフォデミック」とは? | DOCTOR'S COLUMN(ドクターズコラム)|【マイナビDOCTOR】

新型コロナウイルス感染症に関連するニュースが連日報道され、ある種の不安感に包まれている感覚を味わう人が増えているのではないでしょうか。不安定な状況下ではきまって根も葉もない情報やデマが大量に拡散されるもので、世界保健機関(WHO)はこれを「パンデミック」ならぬ「インフォデミック(infordemic)」と指摘して警鐘を鳴らしています。「インフォデミック」はなぜ起こるのか――島根大学医学部附属病院臨床研究センター長・大野智先生の提言をWeb医事新報より紹介します。
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今回、なぜインフォデミックのような状況が起こるのか、そして解決策はあるのかについて考えてみたい。

まずは、民間療法で商売をする立場の視点で考えてみる。健康に良いとされる商品の販売方法にはパターンがあるとされる。①ものごとを白黒つける・単純化する、②感情を揺さぶる(不安・恐怖)、③都合よく願いを叶える商品の販売─といったものである。具体的には、「年をとると免疫力が下がる(①単純化)」「免疫力が下がると病気になる(②不安・恐怖)」「このサプリを飲んで免疫力をアップして病気知らず!(③都合よく願いを叶える)」となる。そもそも「免疫力」という言葉そのものが医学用語ではないのだが、商業用にキャッチーなフレーズとして広く受け入れられている現状がある。そのほかにも「アンチエイジング」「腸活」など類似のフレーズは枚挙にいとまがない。つまるところ、多くの民間療法は、人の不安や恐怖といった感情と抱き合わせで販売されている。そこで、新型コロナウイルス感染症の報道が繰り返され、国民の多くが不安や恐怖に襲われている今のような状況は、商売をする側からすれば絶好の機会になるわけである。

次に、情報の受け手であり消費者にもなりうる立場で考えてみる。行動経済学分野におけるプロスペクト理論では、人は損失を回避する傾向(損失回避バイアス)があり、危機的状況に置かれるとリスクテイカーになることが指摘されている。新型コロナウイルス感染症に関して言えば、国民の多くが、少しでも感染を避けるための行動をしやすい傾向にあり、不確かな情報であっても試してみようという傾向(リスクテイカー)に陥っている可能性がある。
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2017年に東京都が報告した「健康と保健医療に関する世論調査」によると、健康や医療に関する情報の入手方法は「テレビ」が78%と圧倒的な割合を占めている。つまり、テレビを通じて、新型コロナウイルス感染症に関する正確な情報がわかりやすく解説され、世の中に出回っている不確かな情報に関する注意喚起が繰り返し伝えられることで、怪しい民間療法に騙される国民が減るのではないかと考える。地味で退屈な報道になってしまう(視聴率もとれない)かもしれない。しかし、視聴率重視で国民の不安を煽るようなセンセーショナルな報道は、怪しい民間療法に騙される国民を増やすことに加担しているということにもなりかねない。他人任せの解決策になってしまうが、メディアの矜持に期待したい。
不安定な状況下ではきまって根も葉もない情報やデマが大量に拡散されるもので、世界保健機関(WHO)はこれを「パンデミック」ならぬ「インフォデミック(infordemic)」で警鐘を鳴らしております。

ここらへんは感染病に限った話ではないのですが、ここらへんは、何度も紹介しているビジネス講座の内容と一緒です。

1.ビジネスモデルは見えないものや解決策が難しいものが基本となる
2.利便性ではなく、不安不満こそがビジネスチャンスとなる
3.階層を固定させることがビジネスサイクルの基本
4.問題解決能力の欠如こそがビジネスにおいて一番重要

これを上記の民間療法に置き換えてみましょう。

①ものごとを白黒つける・単純化する
②感情を揺さぶる(不安・恐怖)
③都合よく願いを叶える商品の販売

①については、単純化による問題解決能力の欠如
②については、2.の内容そのまま

これを実現するために、③の都合よく願いを叶える商品の販売となっており、当然こんな方法では解決しないので、1.のモデルが成立することを意味します。

そして、情報の受け手からすれば、損失回避バイアスにかかり、少しでもリスクから避けたいために、問題を単純化させて短絡的な方法にでも縋りたいと思えば、この手の情報を発信した側の思うツボにハマるわけですね。リスクテイカーにさせることが、ビジネスとして有効な方法ともいえます。

「視聴率重視で国民の不安を煽るようなセンセーショナルな報道は、怪しい民間療法に騙される国民を増やすことに加担しているということにもなりかねない」とありますが、これは民間療法だけではなく、政治利用も含め、いろんな方向に応用出来ます。

ここらへんは報道だけではなくて、SNSやまとめサイトなどの煽動も性質として一緒です。センセーショナルなものを取り上げることで、感覚を麻痺させて、冷静な思考を奪って、意図する方向に情報の受け手を誘導するというのも、手口としては同じです。

「健康や医療」というのは、そういう意味では魅力的な商材でありまして、不安・恐怖を焚きつけるのにいい商材なわけです。地味で退屈なものだと視聴者や読者を引きつける力が弱いから、煽動した方が効果は大きいので、過激な方法を取りたくなるのが、情報の発信者の特徴ともいえます。

テレビやネット動画、SNSなどの一番の弊害は、現実味のない理想論の類を喚いてるだけで、それを真に受けて感情的な対応になり、実際に対応している側からすれば、大迷惑以外何者でもない状況になるわけです。実際に現場で対応している人に対しての感謝の気持ちもなく、とんちんかんなことを言われて、誰がいい気持ちになるのか??とも思うし、その行為に対しての建設的な要素など皆無です。

個人的には新型コロナウイルスの脅威よりも、こういったインフォデミックの方が脅威ですし、日本国内においては、インフォデミックによって、1人の人間が亡くなったという事実についても目を向けて欲しいです。情報をきちんと理解して、一人ひとりの冷静な意識付けが出来ていれば、こういった犠牲は減らせたと思います。

自民保守派(笑)

自民保守派、習氏来日に反対 新型肺炎を「武漢熱」と表記:時事ドットコム

 自民党保守派でつくる「日本の尊厳と国益を護(まも)る会」の代表幹事を務める青山繁晴参院議員は14日、首相官邸で岡田直樹官房副長官と会い、習近平中国国家主席の来日に反対する意向を伝えた。同会はこれまで国賓扱いを批判していたが、「来日そのものに断固反対」と踏み込んだ。

 同会の声明は新型コロナウイルスによる肺炎を「武漢熱」と表記。その上で、習氏来日について「(新型肺炎)終息を日本が認めたとの誤ったメッセージの発信につながる」と訴えた。岡田氏は「安倍晋三首相に必ず伝える」と応じた。
自民保守派とかいうのが救いのない連中であることがよく分かりました。「日本の尊厳と国益を護る会」であれば、こういった行為そのものが、尊厳や国益を損ねてると思います。一応、「日本の尊厳と国益を護る会」について紹介しときますねwww

日本の尊厳と国益を護る会 - Wikipedia

習近平中国国家主席の来日そのものに反対とあるけど、何が問題なんですかね。自分のスタンスは過去記事に書いた通りです。

ぱよぱよ雑談~20191217-ぱよぱよ日記

ぱよぱよ雑談~20200119-ぱよぱよ日記

ぱよぱよ雑談~20200205-ぱよぱよ日記

日中対立よりは日中新時代の方が建設的だし、日中新時代を明らかに拒絶しているという世論になったときに判断すればいいだけの話という認識です。日中新時代が実現することによるメリットの方が有益ですし、第一次安倍政権のときから、日中関係は重視していることは明白です。単純に反中やりたければ、小泉政権を踏襲すればよかっただけです。

第1次安倍内閣 - Wikipedia

安倍内閣は「美しい国づくり」と「戦後レジームからの脱却」をスローガンに、歴代自民党政権が成し遂げられなかった、教育基本法の改正や防衛庁の省昇格、国民投票法などを掲げ、教育については、教育再生会議を立ち上げ、第166回国会には教育再生関連3法案を成立させた。就任早々には、小泉政権下で首脳の往来が途絶えていた中国や韓国を訪問した。
「(新型肺炎)終息を日本が認めたとの誤ったメッセージの発信につながる」とあるけど、習近平国家主席の来日と新型コロナウイルスの終息をイコールで考えてる地点で、正直どうかしてると思うけどねwww

一番許せないのは、新型コロナウイルスによる肺炎を「武漢熱」と表記したことに尽きます。過去に「日本脳炎」という感染病がありました。

日本脳炎 - Wikipedia

国内でも「水俣病」とか「四日市ぜんそく」など、地名をつけた病気がありましたが、これによってどんな風評被害を招いて、多くの人を傷つけたことからも、2015年にWTOのガイドラインで、以下の名称を避けるように改定されたわけです。

・地理的な位置
・人の名前
・動物や食品の名前
・特定の文化や産業の名前

ある意味、感染病を自らのエゴを押し通すための道具にしたり、国際ルールも理解もしていない連中が「日本の尊厳と国益を護る会」ってwwwそんな尊厳など要りませんし、いい加減にしてくれという感情以外ないです、ハイ。