連日更新はしてますが、本格的な復帰ではないので、生存報告となります。次は閣僚人事が決定後に更新の予定なので、来週の火曜に更新になると思われます。


自民党執行部人事について 

以下の記事を紹介します。


自民党執行部の顔ぶれ一覧 安倍氏麻生氏の“影響”色濃く…岸田派5役起用せず(日本テレビ系(NNN)) - Yahoo!ニュース


自民党役員人事で、岸田新総裁の下、1日に発足する自民党新執行部の顔ぶれを一覧にまとめました。


党役員人事では安倍前首相・麻生副総理への配慮と、総裁選の論功行賞の色が濃く出ています。


新執行部は安倍氏の出身派閥である細田派と麻生派の議員が要職を占め、岸田派から5役への起用はゼロとなりました。閣僚人事でも、内閣の要の官房長官には細田派の松野博一元文科相、重要閣僚の財務大臣には麻生派の鈴木俊一元五輪相の起用が既に固まっています。


<自民党新執行部の顔ぶれ>


●総裁

岸田文雄(64)衆9 岸田派

●副総裁

麻生太郎(81)衆13 麻生派

●幹事長

甘利 明(72)衆12 麻生派

●政調会長

高市早苗(60)衆8 無派閥

●総務会長

福田達夫(54)衆3 細田派

●選対委員長

遠藤利明(71)衆8 無派閥

●国対委員長

高木 毅(65)衆7 細田派

●幹事長代行

梶山弘志(65)衆7 無派閥

●幹事長代理

田中和徳(72)衆8 麻生派

●広報本部長

河野太郎(58)衆8 麻生派

●組織運動本部長

小渕優子(47)衆7 竹下派


(※衆のあとの数字は当選回数)



岸田総裁のコメントとなります。

分かりやすい特徴といえば、二階派を徹底して外してますが、ここらへんは総裁選の論功行賞の色も出た分かりやすい人事とも言えます。とはいえ、重要閣僚の財務大臣に麻生派の鈴木俊一氏って大丈夫なんですかね??まだ出ていないけど、税調会長が誰かというのも重要なんだけど、人選次第では財務省の影響を受けやすくなる可能性が高いのと、麻生さんクラスでなければ、国際課税ルールの議論の先行きも結構危ういです。恐らく人事全体としては、閣僚人事などでどのようにバランスを取っていくかといったところになると思いますが、岸田政権としての人事については、今回というよりは参院選後が一つの鍵になるように思います。


自民党の要職の役割については、以下の記事が参考になると思います。

ざっくりとまとめるとこんな感じです。


○幹事長

幹事長は党務を総裁に代行して取り仕切る役割となります。力の源泉は、選挙(人事)、おカネ、政策の3つになり、選挙は公認するかどうかの人事権からどの選挙区を重点選挙区にして資金を手厚く配分するかの判断なども行ったりもします。人事とおカネを握るため、政策にも影響を与えることにも繋がります。


恐らく甘利さんを幹事長に持ってきた理由としては、「経済安全保障」の意味合いが強いように思います。


○政調会長

一部界隈では閑職となっておりますが、会社に当てはめると経営計画づくりなど社長を補佐する経営企画の部署の役割に近いです。外交・安全保障から経済財政、通商、エネルギー、教育など政策のすべてにわたる党の最高責任者であり、党の命運をかける選挙の公約づくりを担います。


これが閑職扱いされることにびっくりですがwww


○広報本部長

会社の広報部門と同じく組織の宣伝と理念・政策の浸透が目的となります。副総裁を含めて党八役と言う場合、この広報本部長も含まれており、地位的にはそこまで言うほど、軽いものではないです。


○総務会長

自民党の最高意思決定機関の総務会を取り仕切る。党として重要な政策方針などを決定する際、ここで了承を得なければならない。政務調査会で審議した法案は、党の議決機関である総務会で正式に決定しますが、総務会は全会一致が慣例となっております。


あとはこちらの記事も分かりやすいと思います。

甘利さんの件

金銭授受問題、関与否定 説明責任果たした―甘利・自民幹事長:時事ドットコム


 自民党の甘利明幹事長ら新4役は1日、党本部で共同記者会見に臨んだ。甘利氏は2016年に発覚して閣僚辞任につながった金銭授受問題について、自らの関与を否定。「お騒がせしたことをおわびする。この事件に関して事情を全く知らされていない。寝耳に水だ」と述べた。


 甘利氏の事務所が都市再生機構(UR)と補償交渉をしていた建設会社側から現金を受け取っていた問題が明らかになり、16年に経済再生担当相を辞任。甘利氏らがあっせん利得処罰法違反容疑で告発されたが、東京地検特捜部は不起訴とした。


 甘利氏は「捜査が行われ、最終的な結論は不起訴となった」と強調。会見や関係資料の提出などで説明責任を果たしているとの認識を示した。野党側が国会での説明を求めていることについては「国会でお決めになることだ」と述べるにとどめた。


実にくだらないことを相変わらずやってますね。司法の結論が出てる以上、それ以上でもそれ以下でもないし、追及するなら法的な根拠を示せで終わりだし、根拠なければ何らかのペナルティもあってもいいし、こんなもん国会でやるもんじゃないです。


この件は過去記事でも・・・。


薩摩興業と共産党-ぱよぱよ日記


薩摩興業と一色武-ぱよぱよ日記


発端としては、薩摩興業とURのトラブルというのは、「ヤクザ者が県有地を不法占拠し、実態のない会社を使って都市再生機構を脅して多額の立ち退き料や迷惑料を取ろうとしていた」といった案件です。構図としては、こんなところですね。


一色武は稲川会右翼から薩摩興業へ。そして甘利明大臣に目をつけた(後半)週刊新潮が暴露 | ZOOT


薩摩興業と一色武さんは、

URとの補償交渉で大金を得るために

甘利明大臣を利用しようと企てました。


いったんはうまくいって2億2,000万円を手にしたものの

つぎの段階では甘利明大臣側の動きがにぶく

秘書2人が金をたかってくるだけになったので

切り捨てて週刊文春に告発しました。


ある記者はこれが今回の構図であると見立てています。

おそらく正解でしょう。


一色武さんは週刊文春の報道直後は

被害者のように見えなくもなかったですが、

あまりに用意周到なことと、稲川会の右翼団体出身など

正体がわかってきました。

勝手に録音をして相手の弱みを握って痛いとこをついてくる、怖い人ですね。


「罠」「はめられた」という批判もありますが、確かにそれはそれであっています。


この秘書の一人が元江田憲司の秘書でもあったなどきな臭い案件ではありますし、甘利さんの知らないウラで、秘書に対してフィリピンパブ絡みの接待や金銭の扱いが杜撰だった上、個人で着服したことが原因ではありますが、甘利さんは管理者の責任として、役職を退いたわけですが、説明責任を果たせなかったとされているいうのも、元秘書の個人や周辺をこういった連中から守ることが目的ともいえます。メディアや野党などに追い込みすぎて自殺に追い込まれたりすればそれこそ餌を与えることになるわけで、絶対に喋ってはいけない部分でもあります。まぁ、自民党関係で説明責任といわれる案件のほどんどが、関係者や周辺の個人を巻き込まないことが目的ですし、国会は人民裁判の場所でもないし、人権を無視した私刑の場ではないことだけは強く言っておきます。