G7というか、実質的にイギリスで開催された日豪首脳会談がメインだったみたいですね。菅さんの表情を見ても、この場面だけは素敵というか、マスクでごまかしてるだけじゃないかとも思う今日この頃www




続いては、お約束の光景から・・・。

とありますが、この件は韓国メディアが報じてるだけなので、きちんと裏取りしてから記事にして欲しいのですが、そこらへんもひっくるめてわざとやってるんでしょうね。数日前のこの記事を見れば、会談予定がないことだけは明白だと思います。

もはや様式美ではありますが、すぐ否定しないと面倒なことになるので、こういった対応になるのでしょう。

日韓首脳会談は日本以上に韓国のほうが消極的で、来年に大統領選があり、政治的に不安定な状況というのもあって、韓国側としても会談しても成果の得られない会談を行うというのは、メリット以上にデメリットしかないです。日米韓の安全保障の枠組みを維持しながら、韓国の国内問題の解決を待ってからというか、恐らく次の大統領に持ち越しの可能性が高いように思います。


G7の共同声明について

消化試合の漂うG7でありましたが、共同宣言についてはある程度整ったものが出てきており、無事に消化出来たことで何よりだとは思います。


外務省のHPから・・・。


2021 G7コーンウォール・サミット|外務省


○【骨子】G7コーンウォール・サミット成果文書

https://www.mofa.go.jp/mofaj/files/100200016.pdf






共同宣言の全文は以下となります。

重要なのはいろいろとありますが、結の「新型コロナウイルスに打ち勝つ世界の団結の象徴として、安全・安心な形で2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会を開催することを改めて支持」というところに意思を特に感じます。


他の箇所については、今行われてる国際的な議論だったり方向性の確認となりますが、共同宣言は「2か国以上の政府の首脳が、公式会談の終了後などに共同で発表する声明。一般に法的拘束力はないが、道義的な拘束力をもつとされる」といった形なので、ある程度の拘束力はありますので、今後の国内政策としても意識しないといけない部分でもありますが、使えるものは取り組んで、使えないものはアリバイでも作っておけば問題はないと思います。そういった意味では、日本の脱炭素は原発の再稼働や小型原子炉の布石とも言えます。

結構重いのが、石炭火力の輸出支援の話になります。

G7宣言に盛り込まれた課題が以下となります。




石炭火力をなくしてどのようにしてエネルギーを確保するかかなり疑問で、原発の再稼働は不可避になりつつあります。石炭火力を槍玉に上がられるのは、欧米の石炭火力の老朽化というのが一番の理由で、温暖化の影響ではなく経済的な理由であって、他の国に対して石炭火力を減らさせるというのは、環境ではなく別の理由もあるわけで、ホントに環境を考えるなら、トータルで減らさないといけないのですが、そこはどうでもいいというのが本音なのでしょう。脱炭素は実質的に原発強化といったところになると思われます。

あとは「台湾海峡の平和と安定の重要性」は最近出来たテンプレですし、中国に対しては、共同宣言を見る限りでは、中国に対しては、「新型コロナウイルスの起源に関する調査」、「世界経済の公正で透明性のある作用を損なう非市場主義政策及び慣行」、「新疆、香港」関係といった形で、共同声明としては控えめの内容になっております。


実際にこういった記事もあるし、フランスやドイツあたりもそこまで強くは踏み込んでいないのは明白でしょう。

FOIPでは連携とか、NATOあたりでは、中国への対応が変わるかもですが、NATOも機能不全を起こしてる部分もありますので、ここらへんの機能あたりも気になるところです。

NATOについては欧州の防衛費をアメリカが肩代わりしている一面もあることから、トランプ大統領のときに問題になりましたが、これについてはバイデン政権でも構図そのものは変わらないとは思います。


そして中国の反応となります。

G7を消化試合と言いましたが、温度差があるのは事実で、G7は中国の巨大経済圏構想「一帯一路」に対抗する途上国向けインフラ支援に合意したが、一帯一路は投資対象国の人権状況などを問題にしないのに対し、G7の支援は透明性や環境への負荷などを重視しており、「途上国にはなじまない」のも事実でしょう。石炭火力の問題も含め、途上国へ広げるのは難しいのが現状です。脱炭素などについては、先進国で勝手に始めたゲームであって、他の国がこのゲームに乗らなければ、実質的に破綻する構図でもあるし、脱炭素はアメリカから中国やロシア、更にはイランへの支援を意味しますので、これがどうなるかといったところです。

一帯一路に対抗というか乗っ取るためには、途上国の理解というのが必要ではありますが、中国をどのようにして軌道修正させるかといったところも鍵となりますが、先進国でふざけたことをやってる間に、中国への圧力を表向きで強化させつつ、野放しにする方針のように見えるので、この路線でいけば、最終的には以前の歪んだグローバル化が加速する可能性が高くなるように思います。トランプ大統領時代は実際はアメリカファーストといった形で、自国を犠牲にしない形でのグローバル化の是正に動いてたので、これが逆戻りすることを意味する共同声明のように思います。