今日で9月も終わりですね。まだ台風シーズンで暑い日も続くかと思いますが、くれぐれも体調には気をつけてください。


恒例?の1ヶ月予報です。前半は全国的に高温になる傾向で、それ以降は平年通りといった感じの予報になります。

ぱよぱよ日記的な9月については、ワクチンの副反応にヤラれたのと、菅さんの総裁交代もあったのもありますが、日々の更新が厳しい状況になって、不定期更新になったことが大きな出来事のように思います。改めて、ライフスタイルを見直してみると、無理して日記を書いてたなと思う部分もあって、元に戻すほどのモチベーションもないため、来月も週1くらいの更新ペースになると思われます。書きたいテーマがあれば話は別ですし、基本的に気分次第な部分もありますが、来月のどっかで通常営業に戻る可能性もあるかもしれません。


自民党総裁選

総裁選については、当初の想定から大きな波乱もなく無事に消化出来て何よりです。


一番想定外だったのは、1回目投票で岸田氏が1位になったことくらいで、議員票で河野氏が3位になるのは想定内だし、党員票獲得率も44%くらいだったし、決選投票も含め、総裁選の体裁としてうまく纏めた印象です。因みに読売新聞の情勢となりますが、党員票についてもある程度近似値になってることが分かると思います。




総裁選関係の報道としては、以下の記事が興味深いです。今回の総裁選を対局で考えた場合、安倍氏と菅氏の果たした役割が大きいです。


総裁選の本質は首相を誰に決めるか以上に、総裁選を通じて政策討論を行い、自民党の今後の党としての運営方針を打ち出すための場所といった性質もあります。そして女性候補を出しつつ、野党の動きを封じるといったところも見事でしたね。総裁選を通じて、自民党の結束を高めるといった意味も大きな意味がありますし、菅首相が総裁選に出なかったのは、元々は次の総裁選までの中継ぎといった役割も大きく、いい形で次の総裁に引き継ぐといった役割もあったと思います。完璧に役割をこなして、総裁選に注目を集めさせていい総裁選になったのは、菅首相の役割も大きかったと思います。


安倍前首相のツイートを紹介します。



安倍首相が高市氏を支援した理由は、過去記事の通りになると思います。


生存報告~20210921-ぱよぱよ日記


生存報告~20210925-ぱよぱよ日記


高市氏が出馬していなければ、総裁選の政策討論も左に寄った状態になりますし、こういった状態だと、保守政党としての自民党の支持も失うことになりかねないのと、安倍前首相の路線の影響力を行使するためには、高市氏の出馬が必要だったといった理由もあります。安倍前首相が表に出なければ、高市氏もここまでの支持は得られていないだろうし、総裁選が「岸田 vs 河野 or 石破」の構図だったり、高市氏の出馬で支持が得られなかったら、同様の結果になった可能性もあるかと思います。


あとは「河野氏が勝っても、高市氏が勝ったとしても、自民党内や自民党支持層が分断されるリスクを負いかねない状況となる」といった感じで、一歩間違えると、危険な状況にありました。挙党一致という意味では、岸田氏が適任でしたし、来年の参院選を考えると、岸田氏で選挙を乗り切るのが堅実ともいえます。安倍前首相の今回の動きのもう一つの理由として、2位・3位連合を作り出して、確実に岸田さんを勝たせつつ、借りを返す?作る?といった形を作り出すことにありました。ヒュンダイの記事ですが、この記事については、案外あたってると思います。「撃ち方やめ」の大号令は河野氏勝利を阻止ではないしねwww

一応、他の候補についてコメントしておきます。


河野氏については、謎の小石河連合というのが足を引っ張ったというか、メディアの取り扱いから踏まえても腐臭を引き寄せての総裁選だったし、河野氏個人も今回は本気で総裁は狙っていなかったように思います。高市応援団?が河野氏のネガティブキャンペーンを行った結果は、9/20の読売新聞の情勢報道からみても、何の影響もなかったと考えるのが明白でしょうね(笑)そういった意味では、自民党員も付き合いみたいなのも多く、メディアの影響を受けやすいのと、個々の情報を調べてたり、総裁選の報道などを追ってるようには思えないので、党員票が総裁選の報道で動いた印象はないといったところでしょう。面白いのは読売新聞の情勢報道より、高市氏の党員票が伸びなかったことかなwww


河野氏は今回の総裁選の役割として、石破氏を封じ込めるのと腐臭を引き受ける役割があったわけで、総裁選で自民党内で果たした役割も決して小さくはなく、河野氏の今後の課題を解決すれば、次の総裁の目も出てくるでしょう。外務相や防衛相の経験もありますし、河野氏の経験のないのは、党三役となりますので、こういったお仕事をこなしつつ、派閥として推薦できるような候補となり、議員票を集められるようになることですかね。最も、この人は徹底した現実主義者なので、ミッションを与えられた特命大臣といった役割が一番機能しそうな気がしますが、どっちにしても、河野氏が本当の総裁候補になるのは、取り巻く腐臭を取り除いてからの話のような気がします。


高市氏についてですが、安倍前首相の応援も大きかったのですが、議員票で2位になったのは本人の資質も結構大きいし、今回の総裁選を通じて、今は無派閥ですが今後は細田派出身の総裁候補の筆頭格まで成長したように思います。ここまで来ると、下村氏の目は確実にないでしょうwww政策通でもありますし、党三役の経験もありますが、この人の課題としては、外相など外国の要人に顔を覚えてもらうみたいな経験が必要になると思います。もしくは官房長官の経験もいいですしね。あとは高市氏の問題というわけではないのですが、一部の取り巻き?みたいな連中の素養の悪さについては、足を確実に引っ張ることになりますので、この辺の整理も課題になってくるように思います。


野田氏については、今回は出馬したということが大きいです。この人は割と筋道は通す人だし、個人的に好きではないのですが、ある程度の仕事は出来る人だとは思いますし、今回の出馬を通して、改めて見直した感じではありますし、終身名誉顧問?としての活躍に期待したいところですw


岸田氏の政策についてです。


総裁選で打ち出した政策となります。

https://kishida.gr.jp/sousaisen/download.php



情報BOX:岸田・自民党新総裁の政策、所得倍増計画で分配重視 | ロイター


岸田氏の経歴と、主な政策は以下の通り。


●経歴:1982年早大法卒、日本長期信用銀行入社。87年衆議院議員秘書。93年衆議院議員に初当選。2007年内閣府特命担当相(沖縄及び北方対策など)、11年党国対委員長、12年外相、17年防衛相(兼任)、同年党政調会長。当選9回。1957年7月29日生。64歳。


●金融政策:大胆な金融緩和(および財政政策、成長戦略)によるデフレ脱却を最優先。日銀が掲げている2%の「物価安定の目標」は世界標準だとし、「変えるつもりはない。変えるとおかしなメッセージになる」と指摘した。


●財政政策・税制:数十兆円規模の経済対策。基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化目標は必要なら先延ばしも検討。消費税について「10年程度は上げることは考えない」と述べるとともに、財政再建の旗は降ろさないとしている。予算の単年度主義是正、金融所得課税見直しも。


●新型コロナウイルス対策:医療難民ゼロ、ステイホーム可能な経済対策、電子的ワクチン接種証明の活用と検査の無料化・拡充、感染症有事対応の抜本的強化──の4本柱。強い司令塔機能を有する「健康危機管理庁(仮称)」の創設。「臨床医療」、「疫学調査」、「基礎研究」を一体的に扱う「健康危機管理機構(仮称)」の創設。


●成長戦略:「令和版」所得倍増。成長と分配の好循環を目指す。成長戦略は、科学技術立国、経済安全保障、デジタル田園都市国家構想、人生100年時代の不安解消──の4本柱。10兆円規模の大学ファンド設立、経済安全保障推進法の策定と専任大臣の設置、地方におけるデジタル・インフラの整備など。


●外交・防衛:自由で開かれたインド太平洋構想を推進。台湾海峡の安定・香港の民主主義・ウィグルの人権問題などには毅然と対応する。島しょ防衛における協力推進など日米同盟の強化、先端半導体の安定供給確保など経済安全保障の強化。中国との対話は維持。


●エネルギー政策:再生可能エネルギーの一本足打法ではない、原発再稼働などを含む「クリーン・エネルギー戦略」の策定。原発の新増設には慎重な姿勢を示しつつ、既存原発の再稼働を進める姿勢を示した。原子力技術や人材維持の重要性も強調。 


全体的に見て政策は練られており、大きな方向性としては問題はないと思います。大前提としては、「新自由主義・構造改革路線、緊縮財政一辺倒路線の修正」というのは重要ですし、日本の打ち出す方向性としていいところをついてると思います。細かい部分については、衆院選の公約あたりのときに整理することになると思いますが、安倍・菅首相の打ち出した路線を基本的には継承しつつ、エネルギー政策については、再生可能エネルギーの一本足打法からの修正など、手の届かなかった部分について是正するというのも、岸田政権の重要な役割になると思いますし、政策面においても、期待できる部分も結構あるように思います。まず重要になってくるのが、役員や閣僚人事の方向性になるかと思います。


時間がないので、ドイツの総選挙や他の余談などがあれば、明日の月初記事に持ち越しさせていただきます。。。