鴻海精密工業
今日の国会の「今日、帰りにでも日刊ゲンダイを読んでみてくださいよ。これが萎縮している姿ですか」の件ですが、かなり面白かったです(笑)面白い分にはいいのですが、それを国会でやられても困るとも言いますが・・・。昨日の岡田も酷かったが、永田町はコント会場なのかと思うことは時折あるww
<爆笑衆議院>安倍総理「帰りに日刊ゲンダイでも読んでみてください」
*1:20~
本題は鴻海精密工業の件です。
シャープが鴻海精密工業が提案している支援策を重点に置いてるようです。昼のニュースからも鴻海の傘下になると勘違いとか、鴻海が純粋な台湾企業と思い込んでる人も少なくないと思います。適当なヤフコメの観察した印象ですが、世間の反応というのを見る分には、ある程度の参考になる部分もあります(笑)
台湾総統選の時にも書いたけど、台湾が必ずとも親日ではないし、台湾の国益というのが、必ずしも日本の国益には繋がらないのも事実で、経済部分では中国を切り離せない関係にあります。是々非々のスタンスで中共から距離を置いてもらうように付き合うのがベストで、台湾だからいいといった問題ではありません。
ここで鴻海精密工業とフォックスコンについて紹介します。Wikipediaですが・・・。
・鴻海精密工業
・フォックスコン
フォックスコンの中核会社が鴻海精密工業で、フォックスコンというのは、電子機器の受託生産を行うサービスを行っており、電子機器において世界シェアの40パーセントを占めている企業で、鴻海精密工業の主力はフォックスコンとなります。市場に出回っている大半の電子機器は、フォックスコンで受託生産されているもので、その主力工場というのは中国にあります。そういう意味で鴻海精密工業というのは、中国の工場が軸となっているわけで、トップの郭台銘(テリー・ゴウ)というのがどういった人物なのかというのも重要です。
テリー・ゴウは大陸をルーツとしている人物で、馬英九と根本的な部分は同じで、テリー・ゴウの共産党首脳との太いパイプはよく知られており、中国市場の安価な労働力を存分に活用できる特権的地位が与えられてきたことからしても、テリー・ゴウと中共との関係というのは見落としてはいけないと思います。フォックスコンには中国政府からの助成金も出ているくらいなので、その仲の良さを疑うところは無いでしょう。台湾の世論は以下の記事が分かりやすいと思います。
台湾で吹き上がる「反中感情」より強烈なもの
テリー・ゴウはこんな感じ。
ルーツや民主主義の否定論者からしても、大陸寄りの考えなわけです。フォックスコンというのは、労働問題など引き起こして、自殺に追い込んだ事例も少なくありません。テリー・ゴウと共産党首脳が共謀して労働者を食い物にすることで利益を作り出していたわけです。
テリー・ゴウ氏と中国共産党と蜜月の関係であって、フォックスコンを支える要因として、以下のものが挙げられます。
1.皆が大好きアップル製品
2.泣く子も黙る人民解放軍
主力はアップル製品のようですが、アップル製品の需要が続くとは思えないし、鴻海精密工業についても、中国の人件費の上昇で利益が減って動かせる資金がどれだけあるのかは分かりません。お得意なのはエアー買収であって、鴻海の買収案にシャープが難色を示している本当の理由は、鴻海は現金を出すとは言っていない点に尽きるわけです。
普通に考えて、鴻海精密工業がシャープを何故欲しがるのか??という視点が必要と思います。日本の一企業だけの視点で考えたら、シャープの価値はないに等しいかもしれません。これが東芝でも一緒と思いますが、価値が見出だせないから海外企業でもいいから売却しろという考えは危険です。事業売却というのは、いい意味でも悪い意味でもノウハウの流出を意味するわけで、それは敵に餌を与える行為に等しいわけです。
ここらへんは参考にしていいかと・・・。
http://ameblo.jp/fukadamoe/entry-12114988439.html
http://ameblo.jp/fukadamoe/theme-10093527099.html
http://ameblo.jp/fukadamoe/day-20160123.html
http://ameblo.jp/fukadamoe/day-20160128.html
<爆笑衆議院>安倍総理「帰りに日刊ゲンダイでも読んでみてください」
*1:20~
本題は鴻海精密工業の件です。
シャープ、鴻海交渉に重点…革新機構とも協議
経営再建中のシャープは4日、台湾の電子機器大手、鴻海精密工業が提案している支援策を重点的に検討していることを明らかにした。
政府系ファンドの産業革新機構とも並行して協議するが、高橋興三社長は記者会見で「交渉に割く労力は鴻海が大きい」と述べた。1か月後をめどにどちらかと最終契約を結ぶ方針だ。
鴻海は最大7000億円規模の資金を投じて経営難のシャープを救済する案を提示している。シャープを傘下に置いてブランドや技術を取りこむ狙いがある。
これに対し、革新機構は3000億円をシャープに出資するなど総額5000億円を投じる支援計画を提示している。シャープの取引先に対し、事実上の債権放棄などで3000億円の金融支援も求めており、銀行側が合意すれば、シャープが受けられる支援額は総額8000億円となる。
シャープは機構案を受け入れる方向で最終調整してきたが、鴻海側は1月30日に創業者でもある郭台銘会長が自らシャープ本社を訪れて支援案を説明するなどして巻き返した。
鴻海は2012年から、堺市にある大型液晶パネル工場をシャープと共同運営しており、高橋社長は「信頼感が醸成できてきている。鴻海は世界に多くの顧客を持ち、提携の利点は大きい」と述べた。
シャープは、鴻海との交渉に重点を置く方針だが、過去に鴻海が確約したシャープへの出資を白紙撤回した経緯もあることから、機構案と並行して協議を進めることにした。
高橋社長は、〈1〉不振の液晶を除く事業を解体せず、現在の体制を維持する〈2〉従業員の雇用を守る〈3〉技術の海外流出を防ぐ――の「3条件」を提示して交渉を進める考えを強調した。
一方、機構はシャープが競合する液晶パネル大手のジャパンディスプレイ(JDI)にも出資しており、シャープの生産拠点を縮小し、将来はJDIと統合させる案で調整している。高橋社長は「JDIと当社の技術や生産面での相乗効果は極めて大きい」と指摘した。
シャープが鴻海精密工業が提案している支援策を重点に置いてるようです。昼のニュースからも鴻海の傘下になると勘違いとか、鴻海が純粋な台湾企業と思い込んでる人も少なくないと思います。適当なヤフコメの観察した印象ですが、世間の反応というのを見る分には、ある程度の参考になる部分もあります(笑)
台湾総統選の時にも書いたけど、台湾が必ずとも親日ではないし、台湾の国益というのが、必ずしも日本の国益には繋がらないのも事実で、経済部分では中国を切り離せない関係にあります。是々非々のスタンスで中共から距離を置いてもらうように付き合うのがベストで、台湾だからいいといった問題ではありません。
ここで鴻海精密工業とフォックスコンについて紹介します。Wikipediaですが・・・。
・鴻海精密工業
・フォックスコン
フォックスコンの中核会社が鴻海精密工業で、フォックスコンというのは、電子機器の受託生産を行うサービスを行っており、電子機器において世界シェアの40パーセントを占めている企業で、鴻海精密工業の主力はフォックスコンとなります。市場に出回っている大半の電子機器は、フォックスコンで受託生産されているもので、その主力工場というのは中国にあります。そういう意味で鴻海精密工業というのは、中国の工場が軸となっているわけで、トップの郭台銘(テリー・ゴウ)というのがどういった人物なのかというのも重要です。
テリー・ゴウは大陸をルーツとしている人物で、馬英九と根本的な部分は同じで、テリー・ゴウの共産党首脳との太いパイプはよく知られており、中国市場の安価な労働力を存分に活用できる特権的地位が与えられてきたことからしても、テリー・ゴウと中共との関係というのは見落としてはいけないと思います。フォックスコンには中国政府からの助成金も出ているくらいなので、その仲の良さを疑うところは無いでしょう。台湾の世論は以下の記事が分かりやすいと思います。
台湾で吹き上がる「反中感情」より強烈なもの
テリー・ゴウはこんな感じ。
郭台銘
郭台銘(かく たいめい、1950年10月8日-)は台湾の実業家。鴻海精密工業(鴻海精密工業有限公司)、現鴻海グループ(鴻海集團、Foxconn)を部分的に所有する。山西省をルーツに持つ外省人である。日本でも英語名のテリー・ゴウで呼ばれることがある。
・・・
台湾学生による立法院占拠が起きた際、「台湾経済は実際のところそんなにひどくもない。経済構造は転換しないとだめだがね。それなのに1回の“通りすがり”、1回の街頭運動でどれだけの社会資源を消耗していることか。民主主義ではメシは食えない。民主主義は経済力に依存しているんだ。競争力、向上力、各種活動の背後にはいずれもコストがあるが、(デモなどの)見えないコストがどれだけ国家のリソースを消費しているか。(…)民主主義はGDPには何の役にもたたない。民主主義が国家の重要な人材、政府のエネルギー、治安維持の警察力を浪費している」と語った。
ルーツや民主主義の否定論者からしても、大陸寄りの考えなわけです。フォックスコンというのは、労働問題など引き起こして、自殺に追い込んだ事例も少なくありません。テリー・ゴウと共産党首脳が共謀して労働者を食い物にすることで利益を作り出していたわけです。
テリー・ゴウ氏と中国共産党と蜜月の関係であって、フォックスコンを支える要因として、以下のものが挙げられます。
1.皆が大好きアップル製品
2.泣く子も黙る人民解放軍
主力はアップル製品のようですが、アップル製品の需要が続くとは思えないし、鴻海精密工業についても、中国の人件費の上昇で利益が減って動かせる資金がどれだけあるのかは分かりません。お得意なのはエアー買収であって、鴻海の買収案にシャープが難色を示している本当の理由は、鴻海は現金を出すとは言っていない点に尽きるわけです。
鴻海はシャープの救世主では無い、シャープが鴻海の救世主だ!!
そんなフォックスコンですが、売上の大半をアップルに頼っています。
2014年春に発表された絶好調の売上が当時の日本円で約13兆円、純利益が3600億円で、売上の2.7%しか利益として残らないという薄利多売体質だということが分かります。
これだけ薄利だと、売上がちょっとでも落ちると利益を維持できないんですね。
鴻海の2015年第3四半期までの累計売上は3兆台湾ドルと日本円にして大よそ10兆円なので順調に伸びているように見えます。
これ、鴻海の現金残高。6400億台湾ドル(2兆円)程度です。
http://www.cnyes.com/twstock/bs/2317.htm
売上13兆円で利益2.7%の会社は月々の支払い1兆円くらいはあるわけで、鴻海の手元には2か月分の資金繰りのお金しかないということになります。しかも、足元は売り上げが伸びているので、薄利状態で売上が伸びているのに手元資金が薄いのは鴻海にとってはクリティカルな状況でしょう。
自分の会社二か月分の現預金しかない会社がシャープを買いたいなんてどういうことでしょうか。
普通に考えて、鴻海精密工業がシャープを何故欲しがるのか??という視点が必要と思います。日本の一企業だけの視点で考えたら、シャープの価値はないに等しいかもしれません。これが東芝でも一緒と思いますが、価値が見出だせないから海外企業でもいいから売却しろという考えは危険です。事業売却というのは、いい意味でも悪い意味でもノウハウの流出を意味するわけで、それは敵に餌を与える行為に等しいわけです。
ここらへんは参考にしていいかと・・・。
http://ameblo.jp/fukadamoe/entry-12114988439.html
http://ameblo.jp/fukadamoe/theme-10093527099.html
http://ameblo.jp/fukadamoe/day-20160123.html
http://ameblo.jp/fukadamoe/day-20160128.html