それにしても半島情勢は臭ってきましたね。

北朝鮮と対話は通じないし、双方にとって対話を行う理由もない状況になってきております。そうなると、軍事行使か黙認の二択になりますが、先日の水爆実験でレッドラインは超えたと思いますので、軍事行使の範囲と時期の問題と認識しております。軍事行使の範囲については、米国単独で軍事施設への大規模空爆が本命で、地上戦は絶対回避といったところでしょう。時期は分かりませんが、USFJのTwitterは、9/1が最後の更新となっていることについては、気になる部分でもあります。

まずは鈴置さんの記事も紹介します。

北朝鮮にはもう、対話など必要ない:日経ビジネスオンライン

黙認後の行動がどうなるかという点に注目ですかね。


一応南朝鮮の動き。
【北朝鮮核実験】韓国、金正恩斬首作戦も THAAD発射台4基を追加配備 対北警告の合同ミサイル訓練も 文政権に批判も - 産経ニュース

【ソウル=名村隆寛】北朝鮮による6回目の核実験に対し、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が「最大級の反撃措置を取る」と表明した韓国で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長を狙った「斬首作戦」が検討されている。

宋永武(ソン・ヨンム)国防相が4日の、国会国防委員会で言及したもので、宋氏は斬首作戦、について「今年12月1日付で部隊を創設し戦力化が可能」との見解を示した。

また、韓国国防省は4日、中断状態だった米軍の最新鋭迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」について、配備済みの発射台2基に加え、近く4基を臨時に追加配備することを発表した。

同省や環境省などによる南部の慶尚北道(キョサンプクト)星州(ソンジュ)郡の配備用地への環境影響評価が完了し、環境省が「条件付き」で配備に同意したため。配備される4基は、近くの米軍基地で保管状態が続いていた。

文在寅大統領は当初、配備に反対する国内世論を意識し、追加配備に慎重だったが、北朝鮮が7月末に弾道ミサイル発射し、方針を転換。3日の核実験が配備を決定づけたようだ。

国防省は国会での報告で、米韓が米軍の戦略爆撃機や原子力空母の朝鮮半島への派遣などを協議中であることも明らかにした。

一方、韓国の陸空軍は4日、北朝鮮への警告として弾道ミサイル「玄武」やF15戦闘機を動員し合同訓練を行った。核実験があった北朝鮮北東部の豊渓里(プンゲリ)までの距離を想定し、日本海上に設けた標的に長距離空対地ミサイルを発射した。

ここでTHAADの配備が決まった??ようですね。それで中国がどう出るかというのと、韓国経済がどれだけ持つのかといった話になります。あとは住民が阻止するから、THAAD配備は決めたけど出来なかったとかいう可能性も出てきます。

これを見ると、斬首作戦の部隊が今年の12月に戦力化が可能となると、冬を想定しているように思いますが果たして??ぶっちゃけた話、斬首作戦は韓国単独では無理、米軍合同作戦の場合、米軍へのリスクが考えられるため、正直なところ失敗に終わる可能性が高いように思いますがね。

一つ気になることとして、日本海上に設けた標的に長距離空対地ミサイルを発射というのは、日本を標的としている可能性は疑ったほうがいいでしょうね。


安保理の件です。
安保理、北朝鮮への石油禁輸で攻防 日米「強力制裁を」 (写真=AP) :日本経済新聞

【ニューヨーク=高橋里奈、アモイ=永井央紀】国連安全保障理事会(国連安保理)は4日午前(日本時間同日深夜)、北朝鮮の6回目の核実験を受け、日米韓英仏の5カ国の要請で緊急会合を公開で開いた。日米両国は北朝鮮の封じ込めに「最大限の圧力が必要」と強調。中国とロシアが供給しているとされる石油禁輸を含む新たな追加制裁決議を求めていく方針だ。

緊急会合で米国のヘイリー国連大使は、過去の安保理決議が北朝鮮の暴走を止められなかったとし「取り得る最強の制裁措置が必要だ」と訴えた。具体的な内容には触れなかったが、新制裁決議案を各国に提示のうえ11日の採決を目指したいと語った。

日本の別所浩郎国連大使は「脅威は新たな段階にある」と強調し、北朝鮮の政策を変えるために「さらに強力な制裁決議を迅速に採択しなければならない」と主張した。

一方、中国の劉結一国連大使は核実験を「強く非難する」としながら、「問題は平和的に解決されなければならない」として「対話による解決」を訴えた。ロシアのネベンジャ国連大使は「軍事的な解決はあり得ない」と米国をけん制のうえ、「関係国は即座に対話と交渉に戻るように」と主張した。

争点としては、石油禁輸を追加制裁に組み込めるかに尽きます。11日の採決というところだから、9/9の北朝鮮の建国記念日後に設定することで、一応の幅をもたせたいと思われます。実際のところは、「対話による解決」は北朝鮮も望んでいない状況であることから、対話による解決は難しいことから、追加制裁が失敗した場合は、中国とロシアも同罪という扱いになります。その場合、ロシアは既に制裁中ですが、中国に対しての制裁のダメージは小さくないと思います。


これに関連してるのですが、北朝鮮への貿易関係。
北朝鮮取引国との貿易停止を検討 トランプ氏 (写真=AP) :日本経済新聞

【ワシントン=永沢毅】トランプ米政権は北朝鮮の6回目の核実験を受けて圧力をさらに強める姿勢を鮮明にした。トランプ大統領は3日、ツイッターで「北朝鮮とビジネスをする全ての国との貿易停止を検討している」と表明。マティス国防長官は米国や同盟国に対する脅威には「大規模な軍事的対応」で臨むと述べ、北朝鮮を警告した。日本政府も圧力強化へ関係各国と接触を続けた。国連安全保障理事会が4日に開く緊急会合で、対話を重視する中国やロシアの態度が焦点となる。

トランプ氏が検討を表明した北朝鮮とビジネス関係がある国との貿易停止は、北朝鮮の貿易額の約9割を占める中国や、北朝鮮との関係を深めつつあるロシアが念頭にある。北朝鮮との取引のある中ロ両国企業への締め付け強化を示唆することで、国連安保理などを通じ、対話重視の姿勢を続ける両国に北朝鮮への経済的な締め付けを求める狙いだ。

ムニューシン米財務長官もFOXテレビで「北朝鮮と貿易やビジネスをしたい国々は米国との貿易をできなくする」と述べた。

これなんだけど、中国やロシアに念頭にあるかもしれませんが、日本もかなり要注意だと思います。総連の存在(国内においては民団の関与も疑われる)、朝鮮学校への補助金関係、パチンコ関係、春の生コン祭りでおなじみの川砂利利権、思い切り北朝鮮へのビジネスなどが含まれますので、米国との貿易について、制裁されてもおかしくない状況にあるわけです。そういう意味では、マスゴミも含めこういった連中は要注意です。

【北朝鮮核実験】菅義偉官房長官、アントニオ猪木参院議員に訪朝見送り求める - 産経ニュース


一応こちらも触れておきます。
北朝鮮発、新たな黒い白鳥 米中貿易停止を市場警戒  :日本経済新聞

北朝鮮の核武装を背景とした国際紛争リスクが複雑化し始めた。米朝の外交交渉がうまくいかない場合の朝鮮半島を中心とした北東アジアでの軍事衝突に加え、米中間の貿易停止といった新たなシナリオが急浮上したためだ。可能性は低いが、一度起きれば市場に甚大な影響を及ぼす「ブラックスワン(黒い白鳥)」の到来に、投資家は頭を悩ませている。

一応おまけ。

米韓FTA破棄を検討 トランプ氏、再交渉へ圧力 (写真=ロイター) :日本経済新聞

元々が北朝鮮単独の軍事行使の場合、経済的メリットがないので、アメリカとしても単体で動く可能性は低いように思います。米中の貿易赤字だけではなく、他の問題もあるというのと、経済的に中国も賞味期限切れになっている点も注意が必要でしょうね。理想を言えば、中国でも北朝鮮でもいいので、米軍を実際に攻撃するのが都合がいいだろうがね。

これらの動きを見る限り、特亜全体を巻き込んだ動きになりそうな気がしないでもないし、経済面の動きについても注意が必要になると思います。


最後にこちら。
【北朝鮮核実験】北「電磁パルス攻撃」も可能と主張 日米韓防衛網を無力化(1/2ページ) - 産経ニュース

【ソウル=桜井紀雄】北朝鮮の朝鮮中央通信は3日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長が視察した、大陸間弾道ミサイル(ICBM)の核弾頭に搭載する新たな「水爆」について、電磁パルス(EMP)攻撃まで加えられると主張した。核弾頭を地上数十~数百キロの高高度で爆発させ、相手国の防衛網をまひさせる攻撃手段で、日米韓に新たな脅威を突き付けた形だ。

「水爆」について、同通信は「巨大な殺傷・破壊力を発揮するだけでなく、戦略的目的に応じて高空で爆発させ、広大な地域への超強力EMP攻撃まで加えることのできる多機能化された熱核弾頭だ」と強調した。

米ミサイル専門家は6月、米紙への寄稿で、「2004年、北朝鮮がロシアのEMP技術を獲得した事実が米議会の調査を通じて確認された」と指摘。金正恩政権が最初の攻撃手段として直接的な核ミサイル攻撃より、EMP弾を使う可能性が高いとの見通しを示していた。

EMP弾は高高度で爆発させるため、大気圏再突入技術の確立を必要としないともされる。北朝鮮のICBM完成は、大気圏再突入技術の獲得が「最終関門」の一つとみられてきたが、この技術なしに“実戦”に転用できる可能性が高まった。

関連記事。

【クローズアップ科学】「電磁パルス攻撃」の脅威 上空の核爆発で日本全土が機能不全に(1/3ページ) - 産経ニュース


インフラ破壊し1年後に9割死亡 「電磁パルス攻撃」の恐怖│NEWSポストセブン

ブラックアウト事態に至る電磁パルス(EMP)脅威の諸相とその展望

小池百合子も危険性を指摘「北朝鮮」高高度電磁パルス攻撃 | Smart FLASH[光文社週刊誌]スマフラ/スマートフラッシュ

スマホなど電子機器をメチャクチャにする電磁パルス(EMP)発生装置を自作した猛者が登場 - GIGAZINE

電磁パルス - Wikipedia

高高度核爆発 - Wikipedia

実際問題、EMP兵器については、兵器としての実用性が不明で範囲が全く読めない性質があるのと、事実上データの取れない性質があるのと、電磁波対策そのものは民生品以外では一定レベルで行われていることから、最大限の被害を想定の積み重ねでこういった事態が発生する可能性があるといったところになると思います。影響範囲や被害が読めないことから、兵器としてはぶっつけ本番であとはどうなるか分からないといった類のものなので、実戦向きではないといったところで、警戒と対策は必要ですが、過剰に反応はしない方がいいかもしれません。