まずは余命さんコメントから。
1425 余命コメントの抜粋1277~

ここからの赤字のコメントは12月28日のものである。ここまでのコメント抜粋は11月20日、約一ヶ月前のものであるが、それから危惧された事態に一直線に進んでいる。
余命ブログは事実の積み重ねと事象の解説、コピペから成り立っており、日本再生の道筋を示しているにすぎない。別に余命がいなくても流れが変わることはない。
なぜ、この場にコメントを挿入したかということであるが、日本のこれからを予測する上で貴重な実例モデルが二つ、現在、進行しているからである。
一つは過去ログでもあげているがコソボとクリミア事案である。
ウクライナ系とロシア系の民族衝突は、ロシアの異民族駆逐作戦で平和裏?に完了した。 クリミア半島は地勢上、インフラ関係はウクライナに依存しているため、妥協の道へ進むものとみられていたが、ロシアは一顧だにもせず、新たに大変な手間暇と巨額の金をかけて、海上にインフラルートの建設をはじめている。
これが民族紛争の恐ろしさである。民族紛争は銭金では解決しないのだ。
そしてもう一つがトルコである。クーデター発覚の基礎的要因がやはり民族紛争にあって、現状、国内は大混乱、粛清の嵐である。
ここで注目すべきは、クーデター側は単に反体制派としてではなく、国家転覆売国奴として扱われていることである。民族的にはともかく、とりあえずは同じトルコ国民同士でこの有様である。
この混乱は1日で起きた。反体制派と民族紛争の火種は、まさに日本にも存在する。
すでにトルコは警察官まで逮捕され、その裁判を開くための弁護人が一人もいないという状況に陥っている。売国奴を擁護するものは売国奴であるというスパイラルが始まっているのだ。形式的な国選弁護人をつけるだけで人権などどこか飛んでいる事態は、有事売国奴法である外患誘致罪の適用に関して解説している事態と完全に一致する。
事態はかなり深刻になっているという警鐘の意味で記述したものである。

1417 12/27アラカルト

.....政治も外交も妥協で成り立っている。それが不可能の場合、絶好の解決の機会が戦争だ。過去ログで国家間の優劣を記述している。日本人というのは実に不思議な民族で、その民族意識は当然として国家間の優劣に関しては独自のものを持っている。
普段意識はしていないが、日本民族は世界一と誰もが思っている。よって白人でも黒人でも等しくおつきあいができる。単純に農耕民族であるとか宗教の問題としては片付けることができないものがある。基本的に差別の観念がない。しかし、世界を見てみれば、すべてが差別の集合である。
ドイツが唯一の例外で、二度の敗戦を経ても、近隣、特にフランスやロシアに対する優越感は揺るがない。日露戦争でのロシアの敗戦は日本とロシアとの優劣を決定づけた。同様に日中、日韓、日朝、いずれも決定的な優劣意識が存在する。
ロシアの西欧に対する劣等感と東欧や中東諸国に対する優越感がクリミア併合であり、シリア内戦介入である。近代において、少なくとも勝ったことのない国は、悪夢が再びと被害妄想にとりつかれて軍拡に励んでいるが、そう簡単に解決できるものではない。
外交というものが少しでもわかっていれば、いい悪いはともかく、安倍シナリオが必然的1択だとわかるだろう。

余命さんのコメントを2つ取り上げますが、コメントの意味を理解すれば、日本再生の道筋においてやるべきことが見えてくると思います。単純に考えた場合、妥協では成り立たない相手だったり、日本国内の反体制派と民族紛争の火種については、少々手荒なことがいつ起きてもおかしくないという状況であると思います。そして妥協が解決策になるとは限らない。

戦争というのは外交の手段の一つに過ぎないです。戦争の手段というのも、武力だけではなく、外交・サイバー・情報・経済・思想・謀略など手段はいろいろあります。決して戦争というのは、武力だけで行うものではないし、そこに綺麗事など存在しないと思います。弱者の戦略にも関連しますが、武器というのは一つとは限りません。被害妄想に取り憑かれて軍拡に励んでる部分もありますが、他の目線も忘れてはいけないです。一つの手段に拘ってはいけないし、相手が何をやろうとしているかというのを理解した上で、その上で戦略を練る必要があります。安倍シナリオを考える上で、枝葉の事象に囚われずに俯瞰的に見る必要があります。要するに一喜一憂しないことと、殲滅フェイズにおいて、現実的ではない理想論の批判??については、何の意味をなさない状況だと思いますww


続いてはこちらの件。
安倍晋三首相が真珠湾で演説 「パールハーバーは和解の象徴」「世界は和解の力を必要としている」

【ホノルル=田北真樹子】安倍晋三首相は27日午前(日本時間28日午後)、米ハワイ・真珠湾のキロ埠頭で演説し、かつて敵同士だった日米を結びつけたのは「寛容の心がもたらした『和解の力』だ」と述べ、「日米はいまこそ寛容の大切さと、和解の力を、世界に向かって訴え続けていく任務を帯びている」と訴えた。

安倍首相の演説は「和解の力」と題し、オバマ大統領とともに真珠湾の追悼施設「アリゾナ記念館」で献花し、黙祷をささげた後に行われた

首相は、昭和16(1941)年12月8日(ハワイ時間7日)の旧日本軍による真珠湾攻撃の犠牲者に対し「この地で命を落とした人々の御霊に、ここから始まった戦いが奪ったすべての勇者たちの命に、戦争の犠牲となった数知れぬ無辜の民の魂に、永劫の哀悼の誠をささげる」と述べ、戦争の惨禍を二度と繰り返してはならないとの「不動の方針」を強調した。

その上で、真珠湾攻撃に参加して戦死した日本海軍士官の勇気をたたえ米軍が墜落現場に記念碑を建てたように、日本の戦後復興と国際社会への復帰を支援した米国民の「寛容の心」に「心からの感謝を申し上げる」と述べた。

首相は「憎悪が憎悪を招く連鎖はなくなろうとしない。寛容の心、和解の力を世界はいまこそ必要としている」とも指摘。寛容の大切さと和解の力を訴えていかなければいけないからこそ「日米同盟は『希望の同盟』なのだ」と説明した。

安倍首相とオバマ大統領の演説全文についてのリンクの紹介。

「和解の力」 安倍晋三首相の真珠湾での演説(全文)

オバマ米大統領の演説全文 同盟関係は世界全体における前進の力となっている

前提として、和解というのは和解する気持ちがなければ成立しません。和解というのを口実にするというのは、和解するつもりがないということを意味します。そして和解というのは、本気で戦った相手のみ成立するものであって、お互いの理念が分からない限りは、和解は成立しないものであるのも忘れてはいけません。一方的な価値観の押し付けで和解などはあり得ないし、妥協するというのは、お互いの価値観を理解することで成り立つことだと思います。

前述の余命さんのコメントの通り、「政治も外交も妥協で成り立っている」の意味というのは、こういった部分にあると思います。戦争というのは外交の手段の一つであって、和解するためにはその意味を知る必要があります。日米の和解を成立する要素として、マッカーサーの証言があったわけです。
マッカーサー「自衛戦争」証言

1.日本の戦争は自衛戦争であった
2.アメリカが過去100年に太平洋で犯した最大の政治的過ちは、共産主義者が支那において勢力を増大して行くのを黙過してしまったことである

こういった証言がなければ、お互いの価値観というのは分かり合えないのも事実で、日米が国益を真剣に考えて、武力による戦争という手段を選択して向き合って出た証言だと思います。正義の形というのは、立場によって変わるものであって、全てが肯定出来るような性質のものではないというのも真実だと思うし、戦争を反省するというのは、こういった部分にあると思います。そういう意味では、負けたから悪いという話でもないんだけどね。

寛容の心というのは、相手の心を理解出来るからこそ出てくるものであって、今までの取り組みを汲み取って理解出来るものだと思います。それが理解出来なければ、和解も寛容という概念は出ないだけの話に過ぎません。簡単に和解など出来るわけがないし、妥協すれば和解出来るというものではなく、妥協という言葉の重みについて考えるべきだと思います。


最後に効いてる効いてる系の記事を紹介して締めくくりますwww
中国外務省「巧妙なパフォーマンスを何度繰り返しても1度の誠実な反省に及ばない」 韓国メディア「機敏さ見習うべき」のねたみ節も

【北京=西見由章】中国外務省の華春瑩報道官は28日の定例会見で、安倍晋三首相の真珠湾での演説について「アジアの被害国にとっては、巧妙なパフォーマンスを何度繰り返しても1度の誠実な反省に及ばない」と述べ、中国など「被害国」との和解には侵略戦争を発動した日本の誠実な反省が必要だと主張した。

国営新華社通信は同日、「真珠湾での“和解ショー”は侵略の歴史を過去のものにできない」と題する論評記事を配信。安倍首相は「日米和解」の見せかけをつくりだすことで歴史の重荷を投げ捨て、日米同盟を強化しようともくろんでいると批判した。

さらに論評は演説の内容について、「奇襲」の反省や謝罪を拒絶し、歴史背景への言及もなかったと不満を表明。首相が「和解の力」「寛容の心」が必要だと訴えたのは、「侵略行為を正しく認識するよう求める正義の声」に対抗するのが目的だと言い切った。

【ソウル=桜井紀雄】

韓国の聯合ニュースは28日、「戦争への謝罪はおろか、反省にさえ言及しなかった点で、日本の侵略を受けたアジアの被害国の反発は少なくないと予想される」と伝えた。

中央日報は28日付社説で「日本国内の強硬右派」の反発を想定した上で、「安倍氏が政治的な負担を覚悟して訪れたのは、世界戦略的な次元に基づいてのことだ」と指摘。トランプ次期米大統領と当選直後に会談するなどした「機敏性を韓国の政治家も見習うべきだ」と論じた。