まずは例の件から。

「懲戒請求者は90億人」の手紙も…大量請求受けた弁護士2人が提訴へ「非常に不当」 - 弁護士ドットコム

根拠のない不当な懲戒請求を大量に受けたことについて、東京都内の弁護士2人が5月16日、東京・霞が関の司法記者クラブで会見を開いて、6月下旬から順次、960人の懲戒請求者を相手取り、慰謝料を求める訴訟を起こすと公表した。すでに和解が成立したケースが複数件あり、6月20日ごろまで和解を呼びかける。メールによる謝罪も受け入れているとしている。
弁護士の懲戒請求をめぐっては、あるブログが発端になって、全国レベルで大量におこなわれていることが問題になっている。このブログは、朝鮮学校への補助金交付などを求める各弁護士会の声明に反発したもの。2人の弁護士は、このブログ主の刑事責任(業務妨害罪など)を追及する方針だ。

あとは見出しを紹介。

●封筒の中には「外患誘致」と書かれた紙が入ってた
●懲戒請求者の年齢層は「高め」という印象

懲戒請求に関する会見の件ですが、重要なポイントとして、「6月20日ごろまで和解を呼びかける」となりますかね。そもそもこのような手紙みたいなものも、一種のマッチポンプの可能性を疑われるようなシロモノであるのはあるんだけどね(笑)

懲戒請求自体は正当な権利であって、懲戒請求のやり方はさておき、懲戒請求に値しないものは、綱紀委員会に上げる必要もなく、門前払いをすればいいだけの話です。そういう意味では、懲戒請求という判断が下されてる以上、不当な懲戒請求と言うなら、所属する弁護士会となりますし、懲戒請求の制度に問題があるなら、それも訴えるのは弁護士会の制度に問題があると思います。 それはいいとして、これが不当な懲戒請求とするなら、日弁連会長の朝鮮学校への補助金斡旋行為について、どう触れるのかという問題にもなります。

日本弁護士連合会│Japan Federation of Bar Associations:朝鮮学校に対する補助金停止に反対する会長声明

当連合会は、全ての子どもたちが教育を受ける権利を平等に享受することができるよう、政府に対して、朝鮮学校に対する補助金交付の停止を、事実上、地方公共団体に要請している同通知の撤回を求め、また、地方公共団体に対しては、朝鮮学校に対する補助金の支出について上記憲法上の権利に配慮した運用を行うよう求めるものである。

ここで当連合会ということは、日弁連という組織全体として、「朝鮮学校に対する補助金の支出」について斡旋するような行為を表明しているわけです。懲戒請求の根本にあるのは、当連合会として声明を出したことに尽きるわけで、これについて朝鮮学校への補助金について反対声明を出さない限りは、「朝鮮学校に対する補助金の支出」について賛同しているという解釈になるわけです。そういう意味では、不当請求としての必要条件として、「朝鮮学校に対する補助金の支出」が適法行為であるということが前提となります。これが違法行為でなければ、グレーな部分が出てくるわけです。違法行為は論外として、法の網をついて制度を悪用してきたという一面においては、今回の懲戒請求が不当であるものとした場合、意趣返しの方法とも解釈は出来る部分はあるかもしれません。

決して上品な方法ではありませんし、万人から賛同が得られる方法ではないと思いますが、少なくとも、朝鮮学校への補助金に関して声明を出した弁護士会についての方法としては、懲戒請求そのものについては、正当な手続きであるのは確かですし、損害賠償を求められる部分については無理筋とも言えます。況してや金額を出して示談とかいう脅迫行為が許されることではないです。司法関係者がスラップ訴訟を直接関わる行為については論外ですし、これに賛同した弁護士は懲戒処分が妥当な行為ともいえます。朝鮮学校の補助金の件については、あくまで連合会という組織としての発言なだけに、個々の弁護士として懲戒処分されるのは無理筋な話ではありましたが、懲戒請求者への脅迫行為については、別の話になるともいえます。

ここで6月20日を目安としたチャーハン案件でありますが、これを訴訟を起こした場合、裁判所が受理するのかという話になります。受理すれば、裁判所にこの問題が拡散することになりますし、「裁判所がそんな簡単に弁護士を味方しない」というのは分かってると思いますがね。だからこそ、示談金詐欺や脅迫行為に走ったというのが、今回の会見の要旨とも言える部分はあります。

あとは訴訟しようがしまいが、裁判所から却下されたとしても、弁護士から脅迫されたのは事実ですし、精神的苦痛と損害賠償のカウンターは必然ですし、訴訟して負けたら弁護士として失格でしょうねww弁護士会としても、この件を止められなかった地点で詰んでるわけですがね。

余談ですが、数は少ないし傾向的に偏る部分は否定はしませんが、日テレの700件からの世論調査を堂々とニュースにしていることからしても、ある程度の信用はあるとも言えるアンケート結果でもwww

世間的な弁護士のイメージとして、真っ当なイメージではないというのが、実情とも言えます。真っ当な弁護士が大半という認識で、問題となる弁護士は一部であるということは承知した上でやったアンケートですが、実情として犯罪者に対して、責任能力の一点張りで犯罪者を弁護するという印象が強いことにも起因するわけですね。

当然、裁判所に受理されて正式な裁判の手続きが取られるなら、きちんとした対応を取らないといけませんが、裁判所の受理関係なく、精神的苦痛と損害賠償で反訴出来る事案なので、可視化しつつ相手の出方を見るのが最適だと思います。6/20以降であれば、国会も閉会してるし、米朝首脳会談の決着もついてるだろうしねwww


続いてはこちらの話題。

CNN.co.jp : 北朝鮮、南北会談を突然中止 米朝首脳会談の中止も示唆 - (1/2)

ワシントン(CNN) 北朝鮮の朝鮮中央通信(KCNA)は16日未明、米韓空軍が実施している合同軍事演習を理由に、同日予定されていた韓国との高官会談の中止を発表した。さらに、来月の米朝首脳会談も中止する可能性を示唆した。
米国のサンダース大統領報道官は「韓国での報道は認識している。米国は北朝鮮の発言を独自に検討し、引き続き同盟国との緊密な連携を図る」と述べた。
米国務省のナウアート報道官は会見で、北朝鮮と韓国のいずれからも合同演習や首脳会談の中止を示唆する連絡は受けていないと強調した。
米政権当局者によると、ホワイトハウスと国家安全保障会議、国防総省が現在、対応策を話し合っている。
韓国統一省の当局者は、北朝鮮側からは高官会談中止の発表に先立ち、書面で通知があったと述べたが、通知の具体的な内容は明らかにしなかった。
南北会談自体はどうでもいいし、中止したことについて何の意味はないと思います。南朝鮮は蚊帳の外ですし、日本のマスゴミも同様・・・。このニュースとして重要なのは、米朝首脳会談の中止の示唆ではなく、対話の舞台として、習近平を選んだだけの話に過ぎません。米朝首脳会談が予定されている6/12までは、首脳会談へ向けた駆け引きの時期ですし、それに南北会談は何の意味がないわけですね。

米朝首脳会談の実施というのは、北朝鮮の非核化や拉致問題などの人権問題、化学兵器などの問題をクリアにしない限りは難しいでしょうし、アメリカとしては会談へのハードルを上げていくと思いますね。そういう意味だとハードルを上げることに意味があるように思いますね。現状は既定路線の動きですしね~。


続いてはこちら。

北朝鮮専用機「途中で落ちたら」 米朝会談、麻生財務相が言及 - 共同通信
 麻生太郎副総理兼財務相は16日、東京都内で講演し、6月12日にシンガポールで予定する米朝首脳会談に関連し「あの見てくれの悪い(北朝鮮の)飛行機が無事シンガポールまで飛んでいってくれることを期待するが、途中で落ちたら話にならん」などと述べた。金正恩朝鮮労働党委員長が搭乗する専用機への言及とみられる。
 北朝鮮の核・ミサイル問題について「米朝会談が行われるところまできた」と進展を評価する中での発言だが、軽率との批判を招きそうだ。
北朝鮮専用機の話ですが、麻生さんの発言によって19号に対しての妨害について牽制をしたように思います。悪意に満ちた見出しと記事の内容ですが、それだけではないように思いますね。