明日が自称徴用工の仲裁委員会の手続きの期限となりますが、恐らく返答はないものと思われます。次の一手をどこに持ってくるか注目となります。


まずは参院選の終盤情勢についてです。
【参院選】終盤情勢 与党、改選過半数を超える勢い維持 改憲勢力「3分の2」は割り込みも(1/2ページ) - 産経ニュース

 産経新聞社は16日、FNN(フジニュースネットワーク)と合同で21日投開票の参院選(改選124議席)の激戦区を中心にした情勢調査(14、15日)に全国総支局の取材を加味し、終盤情勢を探った。自民、公明両党の獲得議席数は73議席前後になる見通しで、改選過半数(63議席)を超える勢いを中盤情勢と変わらず維持している。自民党も60議席前後を獲得する見込みで、終盤になっても衰えがみえない。

 ただ、自公に日本維新の会などを加えた憲法改正に前向きな「改憲勢力」は、現在確保している国会発議に必要な3分の2(164議席)を割り込む可能性が引き続きある。

 改憲勢力の非改選は79議席。3分の2の維持には今回85議席が必要だが、終盤情勢では80議席前後にとどまりそうで、6、7日の前回調査(79議席前後)とほとんど変わっていない。

序盤の情勢とは殆ど変わっておらず、与党の改選議席で過半数の確保の見通しなのと、予想通り出来過ぎの2013年の参院選よりは議席を減らす見込みのようです。若干取りこぼしても2016年の参院選の水準程度には落ち着くと思われます。最も改憲勢力の2/3については割り込んだほうがいいし、維新の改憲は自らの政策を憲法に書き込むことを目的とした改憲であって、憲法9条の改憲も主張していないのは言うまでもない。最も今の政界の枠組みでの改憲はやめたほうがいいと思いますし、今は改憲の議論を重ねることに意味があるわけです。

ここらへんは以前と論調は変えてませんので、自民党が勝ちすぎるリスクについて書いておきます。今は自民党支持派がだいぶ増えたと思いますが、ここらへんって結構最近の話ですし、ホントに自民党支持派が増えたのは、悪夢の民主党政権のおかげです。昔の自民党は結構嫌われてましたし、それだけの理由もありました。

今は「政高党低」となっておりますが、これだと国民のチェック機能が働きますが、「政低党高」だと密室で物事が決まりがちですし、「党高政低」の方が独裁といった環境が出来やすい構造にあります。分かりやすい例とすれば、中国共産党や北朝鮮労働党などが挙げられますが、実際は習近平も金正恩も権力自体はそこまで強くありません。

党高政低の説明は以下となります。

党高政低(とうこうせいてい)とは - コトバンク


・中国の場合
習近平は弱小派閥で、実質的に今までの失政の責任を取らせるためにスケープゴートとして就任したという一面もあり、暗殺未遂もあるなど、実際は脆弱ですし、実権を握ってるのは、鄧小平派(江沢民派&胡錦濤派)の方です。

・北朝鮮の場合

あとこちらの記事も紹介。

改憲で国家の代表というか、象徴的扱いになってるように思えるのですが・・・。どっちにしても何かをやろうとしながら、組織指導部の影響を減らそうとはしてますが、重鎮でも身内で失脚説が出てくることからも、誰が実権があるのは明白と思います。

「党高政低」の弊害はここらへんにあるし、以前の自民党だと恐怖政治状態に近い状態の時期もありました。中選挙区制度もありますが、参議院と人事を抑えてると、やりたい放題出来る状況であったのも事実で、比例ゾンビは余計ですが、衆議院の小選挙区制になるには相応の理由がありました。

中選挙区のホントの問題は、票が分散して低い得票率でも当選が可能なのと、組織票をコントロールが出来ることで、落としたい候補を落とせない枠組みであるのと同時に、党内においては党にとって都合の悪い場合は、党の都合で落選することが可能な点にあります。あとは金権政治になりがちな部分もあったし、制度的に微妙な部分もあるかな。

脱線しましたが、「党高政低」の弊害ですが、自民党の議席が多くなりすぎると、恐らく政治側で党を抑え込むことが難しくなります。ある意味ですが、野党やマスコミが自民党内を引き締めている一面もありまして、一定の緊迫感がなければ、自民党が緩むことになります。魔の二回生というか魔の二階派かは知りませんが、変な議員もいるのも事実ですし、自民党の地方組織については、まだ昔のイメージを引きずってる部分もあります。自民党内の引き締めにあたってるのが、菅官房長官であって、その点は二階幹事長は人情的な部分もあり、その点では隙がある部分はあると思います。二階氏は有能ではあるが、歯止めをかける人がいなければダメなタイプともいえます。

最も安倍政権も「政高党低」でなければ持たなかったというか、今までの政治力学的には政権は持たなかったと思います。「政高党低」の理由は、国民からの支持、実績面、外構の安定感などで、自民党自体はそこまで言うほど信頼はされてないというか、自民党への信頼も最近のものですし、自民党への信頼を高めたのは、悪夢の民主党もそうだけど、谷垣総裁の力も大きかったと思います。麻生政権あたりからその傾向はありましたが、その頃はまだマスコミの影響力が大きく、一定レベルまでは到達していなかったのはあるし、ネットの影響力が出てきたのは、スマホの普及とSNSの要素は大きいです。これは面白い傾向なんだけど、この流れが確定したのが若年層ではないところなんだよねwwあくまで推察レベルですが、若年層はマスコミの毒はまわっていないので、情報があればフラットな目線で見れるが、全体数で見れば、それ以外の層にマスコミの毒以外の情報源を確保したことでフラットな目線で見れた事が大きいわけです。

「政高党低」の構図は、マスコミの毒が根本的な要因にあるし、あらゆる年層でフラットな目線で物事を捉えることが出来ることにより、マスコミのコントロールが出来なくなった結果ともいえるんだよね。だからこそネットを敵視するわけで、「党高政低」となる構図も同じものであるとも言えるかもしれないですね。