トランプ大統領の国賓としての来日関係です。いろいろと重要なイベントになるのは確かだと思います。
日米、27日に首脳会談 天皇陛下とも会見へ  :日本経済新聞

25~28日のトランプ米大統領の来日日程の詳細が固まった。26日には安倍晋三首相とともにゴルフや大相撲観戦を楽しみ、27日に首脳会談に臨む。日米の貿易交渉や北朝鮮をめぐる対応などを協議する見通しだ。令和になって初めての国賓として迎え、天皇陛下との会見や晩さん会など宮中行事にも出席する。

トランプ氏は25日に大統領専用機で来日する。26日は日米両首脳が終日行動をともにする。青木功プロを招待して千葉県内でゴルフに臨み、ゴルフ場で昼食も予定する。午後は都内の両国国技館で、大相撲夏場所千秋楽の終盤の取組を土俵近くの「升席」で観戦する。トランプ氏が土俵上で優勝力士に米政府特注の杯を贈呈する。観戦後は都内の炉端焼き店で夫妻そろって夕食をとる。

27日には北朝鮮による拉致被害者家族とも面会する予定だ。28日は海上自衛隊の横須賀基地(神奈川県横須賀市)に停泊中のいずも型護衛艦「かが」に乗艦する。
令和初の国賓による来日ですが、訪日意義を強調したようですね。

天皇の譲位が江戸時代の光格天皇以来202年ぶりとなることが念頭にあるようで、今回の訪日について、ある程度理解してくれてるところは感謝しかないです。今後に向けて、いい話が出来て、今回の来日が実のあるモノであってほしいと思います。

スケジュールは以下となります。

【図解・国際】トランプ米大統領の来日日程(2019年5月):時事ドットコム



国際会議を除いた米大統領の3泊4日以上の日本滞在は1992年のブッシュ(父)まで遡り、先月のホワイトハウス、今月の国賓、来月の大阪のG20と日米首脳が3カ月続けて会うのは異例のようです。それだけ事態が緊迫しているとも言えますがね。

共同宣言は見送り、通商問題の合意はない見通しですが、今回の来日は別のところにあると思いますし、令和初の国賓での滞在ですし、それだけ日米関係が重要であるということを意味します。

当初から通商関係は大きな焦点となっておらず、これを焦点としたい人たちがいるという話ともいえます。


以下の記事についてはテキストリンクで。

トランプ大統領が来日 貿易交渉で進展あるかが焦点の1つ | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190525/k10011929161000.html

日米貿易めぐり閣僚級会合 トランプ氏の「むちゃ」警戒:朝日新聞デジタル https://www.asahi.com/articles/ASM5T5SDCM5TULFA003.html

これらを見ても、焦点としたいのが誰かというのは分かると思いますww実際はそこまで言うほど日本に対して、貿易関係は拘ってるわけでもないんだよね。国内事情での立ち位置の発言を利用して、日米がうまくいってないのを煽りたいだけのように思います。

今日の経済人との会合についてです。

期待しているのは米国への投資がメインで、ビジネス出身というのもあるので、結構リアリストではあるんだよね。トランプ大統領って・・・。トランプ大統領にとって、敵対勢力には餌を与えるつもりはないでしょうし、その点だけ見ていれば、通商交渉も米国への投資についても、そこまで言うほど悪い話ではないと思います。


今回の来日に関して重要なのは、通商以外にあります。大きくは北朝鮮、中国、イラン関係のように思います。

北朝鮮だとこんな記事がありました。
北朝鮮ミサイル「国連決議違反」=日朝首脳会談の実現支持-米高官:時事ドットコム

 来日中のボルトン米大統領補佐官(国家安全保障担当)は25日、東京都内で記者会見し、北朝鮮が今月実施した短距離弾道ミサイル発射を「国連安保理決議違反だ」と批判した。トランプ政権高官が違反行為を明確に指摘したのは初めて。
 ボルトン氏は、北朝鮮の弾道ミサイル発射について「疑いのない違反だ。(27日の)日米首脳会談で議題の一つとなる」と説明した。トランプ大統領は先に、ミサイル発射に関し「信頼を裏切る行為とは全く考えない」と述べ、静観する姿勢を示していた。
 また、安倍晋三首相が条件を付けず北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長と会談する考えを示していることについては、「トランプ大統領も無条件で(正恩氏と)2回会談した」と指摘。日朝会談の実現は「北朝鮮の非核化や拉致問題解決の取り組みに十分寄与するだろう」と語り、支持する立場を表明した。
今月上旬の北朝鮮のミサイルは、「国連安全保障理事会の制裁決議違反」と具体的に明言したことに尽きます。決してリップサービスの類ではないし、頃合いを見ての発言と見ていいと思います。

重要なのは、北朝鮮の非核化と日本人拉致問題解決であるし、日朝会談の実現は「北朝鮮の非核化や拉致問題解決の取り組みに十分寄与するだろう」との通りですが、日本にとって重要なのは、今は日朝首脳会談になっております。

早急に日朝との公式ルートを構築することが重要ですし、変な窓口を介さずに安倍首相が金正恩氏と直接向き合うことが、方法問わず最善の道です。北朝鮮との窓口の正常化に意味があることから、今までの利権があった連中にとっては悪夢になると思います。


イラン関係。
安倍首相、イラン訪問検討 米との軍事的緊張緩和探る - 産経ニュース

 安倍晋三首相は来月中旬にもイランを訪問する方向で検討を始めた。米国とイランの間で軍事的緊張が高まる中、イラン首脳と意思疎通を図り、緊張緩和に向けた仲介役を果たしたい考えだ。25日に来日するトランプ米大統領の意向も踏まえ最終判断する。複数の政府関係者が明らかにした。

 首相はイラン訪問が実現した場合、ロウハニ大統領らと会談し、米国が離脱した核合意の履行継続を求める方針だ。首相は16日、急遽(きゅうきょ)来日したイランのザリフ外相との会談で「中東をめぐる状況が大変緊迫化していることを懸念している」と述べ、米国との衝突回避に向けた対応を促した。

 米国と同盟関係にある日本は伝統的にイランとも友好関係にある。ザリフ氏はトランプ氏来日を見据え、首相に関係改善への橋渡しを期待したとみられる。

 現職首相がイランを訪問すれば昭和53(1978)年の福田赳夫氏以来、41年ぶりとなる。政府高官は「火中の栗を拾うのは難しいが、日本とイランは伝統的な友好国だ。他の国よりは話せる」としている。一方、菅(すが)義偉(よしひで)官房長官は24日の記者会見で「なんら決まっていない」と述べた。
イランについては、以前少し書いていました。

ぱよぱよ雑談~20190510-ぱよぱよ日記

あとはこの記事を紹介。

コリン・カール氏というオバマ政権で中東政策担当のトップを務めていたという筋からの記事で、「新アメリカ安全保障センター」が米民主党に関わりの強いことから、こういった筋が動いているというのがイラン問題ともいえます。ていうか、この件はイラン国内の反勢力と米民主党界隈の合作による問題である可能性が高く、日本とイスラム諸国は宗教的・歴史的なしがらみもないことから、結構親日国も多いことから、仲介といった役割も含まれてるわけです。

ファーウェイとイランの問題もあるし、どう動くかは読めませんが、イランとの対立を防いで、イランとの核問題の解決のためにも、日本として動ける部分があるのであれば、動いておいたほうがいいと思います。