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自民党総裁選関係


安倍晋三首相の後継を決める自民党総裁選が8日告示され、石破茂元幹事長、菅義偉官房長官、岸田文雄政調会長が立候補した。菅氏が党内7派閥のうち5派閥の支持を得て優勢を保つ。同日には規制改革に関し「大胆に実行する」と表明した。石破、岸田両氏は地方票の上積みをめざす。

自民党は14日の両院議員総会で投開票し新総裁を選ぶ。16日召集の臨時国会で衆参両院の首相指名選挙を実施し、新首相が選出される。

3氏は8日、立候補の届け出後、立会演説会と共同記者会見に臨んだ。

菅氏は「首相が進めてきた取り組みをしっかり継承し、さらに前に進めたい」と説明した。行政の縦割りを打破する姿勢を打ち出し「あしき前例主義を排し、規制改革を全力で進める」と力説した。行政のデジタル化に取り組む「デジタル庁」の創設を提案した。

最低賃金の全国的な引き上げをめざす。待機児童問題に「終止符を打ちたい」と言明した。

新政権の閣僚人事は「改革意欲のある人、専門的立場の人を優先した方がいい」と述べた。

衆院解散の時期は新型コロナウイルスへの対応を最優先する方針を示したうえで「感染状況がどうかが大きく影響する」と話した。

岸田氏は安倍政権の政治姿勢を「トップダウン」と評し「権力は謙虚に丁寧に使わなければならない。多くの関係者、官僚組織の意見をくみ上げるボトムアップの政治手法も有効だ」と説いた。

安倍政権の経済政策、アベノミクスは「成長の果実の分配について考えなければならない」と言及した。最低賃金の引き上げや税財政改革の必要性に触れた。

石破氏は安倍政権からの路線転換を訴えた。「成し遂げたいのはグレートリセット。この国の設計図を書き換える」と強調した。学校法人「森友学園」問題などを挙げ「納得したという人が増えなければ責任を果たしたことにならない」と批判した。東京への一極集中の是正と地方創生に取り組む意欲を示した。

総裁選は党所属国会議員が1人1票、47都道府県連が3票ずつ投じる。議員票394、地方票141の計535票で争う。菅氏は細田派、麻生派、竹下派、二階派、石原派の支持を受け議員票の7割以上を確保する勢いだ。

地方票の配分方法は各地方組織に委ねる。日本経済新聞の取材では、44都府県連が党員投票による予備選で決める。

自民党総裁選関係です。菅氏が優勢なので情勢についてはどうでもいいのですが、重要なポイントとしては、他の2人が次の総裁選に向けた布石を打てるかというのが、一つのポイントとなります。その点では岸田氏がどのようにして勝てるかというのが重要です。

自民党総裁選のサイトです。
各陣営の推薦人です。

菅氏の推薦人です。

菅義偉官房長官の推薦人名簿は次の通り。(敬称略、かっこ内は派閥と選挙区)

【衆院】浜田靖一(無派閥、千葉12)、山口泰明(竹下派、埼玉10)、木村弥生(無派閥、比例近畿)、河野太郎(麻生派、神奈川15)、坂本哲志(石原派、熊本3)、塩谷立(細田派、静岡8)、鈴木貴子(竹下派、比例北海道)、西銘恒三郎(竹下派、沖縄4)、平沢勝栄(二階派、東京17)、藤原崇(細田派、比例東北)、牧島かれん(麻生派、神奈川17)、牧原秀樹(無派閥、比例北関東)、山田美樹(細田派、比例東京)、吉川貴盛(二階派、北海道2)

【参院】有村治子(麻生派、比例)、石井浩郎(竹下派、秋田)、柘植芳文(無派閥、比例)、鶴保庸介(二階派、和歌山)、山本順三(細田派、愛媛)、吉川有美(細田派、三重)
岸田氏の推薦人です。

岸田文雄政調会長の推薦人名簿は次の通り。(敬称略、かっこ内は派閥と選挙区)

【衆院】遠藤利明(無派閥、山形1)、根本匠(岸田派、福島2)、畦元将吾(岸田派、比例中国)、小里泰弘(無派閥、鹿児島3)、大西宏幸(岸田派、大阪1)、加藤鮎子(無派閥、山形3)、金子俊平(岸田派、岐阜4)、上川陽子(岸田派、静岡1)、国光文乃(岸田派、茨城6)、辻清人(岸田派、東京2)、西田昭二(岸田派、石川3)、深沢陽一(岸田派、静岡4)、堀内詔子(岸田派、山梨2)、本田太郎(無派閥、京都5)、村井英樹(岸田派、埼玉1)、吉川赳(岸田派、比例東海)

【参院】足立敏之(岸田派、比例)、小鑓隆史(岸田派、滋賀)、林芳正(岸田派、山口)、藤木真也(岸田派、比例)
石破氏の推薦人です。

石破茂元幹事長の推薦人名簿は次の通り。(敬称略、かっこ内は派閥と選挙区)

【衆院】鴨下一郎(石破派、東京13)、山本有二(石破派、比例四国)、赤沢亮正(石破派、鳥取2)、伊藤達也(石破派、東京22)、門山宏哲(石破派、千葉1)、神山佐市(石破派、埼玉7)、後藤田正純(石破派、徳島1区)、斎藤健(石破派、千葉7)、平将明(石破派、東京4)、橘慶一郎(無派閥、富山3)、渡海紀三朗(無派閥、兵庫10)、冨樫博之(石破派、秋田1)、中谷元(無派閥、高知1)、福山守(石破派、比例四国)、三原朝彦(竹下派、福岡9)、村上誠一郎(無派閥、愛媛2)、八木哲也(石破派、比例東海)、山下貴司(石破派、岡山2)

【参院】中西哲(石破派、比例)、舞立昇治(石破派、鳥取・島根)
各パンフレットです。




政策的にはこの辺が注目になると思います。
最も石破の言うグレートリセットは論外だし、次回のワロス会議のテーマがグレートリセットだそうです。「成し遂げたいのはグレートリセット。この国の設計図を書き換える」とか冗談じゃありませんし、この人には書き換えてほしくないです。
最も石破氏は幹事長のときにボーナスステージとも言える選挙で取りこぼしが多く無能の印象をつけたり、地方創生とかいって自分の総裁選の準備をしていたとか、獣医師会から100万円もらって、石破4条件とかいうのを成果を出したとかいう話もありましたw
それはさておき、今回の総裁選で重要なのは岸田氏です。この辺は森元さんは分かってますね。
恐らく、森元さんの発言自体は合ってると思います。ただ、こういうのは然るべき人が掴み取るものであって、受け取れるものでは決してないということです。今はその時ではないですし、勝算のない今回の総裁選でどのような負け方をするかが問われます。国際情勢がある程度落ち着けば、岸田氏の出番もあるとは思いますがね。

尖閣諸島の衝突事件の件


前原誠司元外相が産経新聞の取材に対し、10年前の平成22年9月7日に尖閣諸島(沖縄県石垣市)沖の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件で、当時の菅(かん)直人首相が、逮捕した中国人船長の釈放を求めたと明らかにした。旧民主党政権は処分保留による船長釈放を「検察独自の判断」と強調し、政府の関与を否定してきたが、菅氏の強い意向が釈放に反映されたとみられる。

前原氏によると、国連総会に出席するための22年9月21日の訪米出発直前、首相公邸に佐々江賢一郎外務事務次官ら外務省幹部とともに勉強会に参加。その場で菅氏が公務執行妨害容疑で勾留中の船長について「かなり強い口調で『釈放しろ』と言った」という。(略)
10年前の尖閣諸島の領海内で発生した海上保安庁巡視船と中国漁船の衝突事件で、当時の菅直人首相が逮捕した中国人船長の釈放を求めてたことを、前原誠司氏が明らかにしたようです。ここらへんは「検察独自の判断」というのはさすがに違和感は抱いていたし、政治案件であったというのは明白だとは思います。

菅直人氏は以下のコメントを残しております。
そして以下の記事を紹介します。
菅直人氏の言い分とすれば、「指揮権を行使していない」というのが全てで、正しく解釈しても釈放の命令というか圧力をかけてたのは事実でしょう。そして「泥をかぶったのが仙谷氏だった」というのも正しいでしょうし、指揮権を行使せずに釈放といった政治判断であったと考えるのが自然かと思います。

ここで一つ気になるのが、民主党と検察の関係です。最近の検察庁法の下りだったり、朝日新聞と検察がべったり(産経新聞も一緒かw)というのもあって、別に圧力をかけなくても、釈放の意向を伝えたら、素直に検察が聞いた可能性が高いんだよね。あんま特捜部といっても、民主党には甘い傾向がありますし、こういったものもありましたねwww
この件についても、検察と野党がべったりの関係であるので、リークが出てきたと考えるのが自然なわけで、検察と野党の繋がりというのが気になるわけですね。ある意味、「検察独自の判断」という解釈は間違ってはないし、民主党と検察の関係が悪くなかったのと、利害関係が一致したから、素直に釈放に応じたと考えるほうが自然ともいえます。

イギリスとEUの貿易協定交渉について


英国のボリス・ジョンソン首相は9月7日、難航する英国とEUの将来関係交渉について声明を発表。冒頭で8日からのロンドンでの交渉第8ラウンド開始を念頭に、「EUとの交渉は最終局面に入った」とコメント。「2020年末までに施行するならば、10月15日の欧州理事会までに欧州の友人との協定(の妥結)が必要」と交渉期限を示した。その上で「それまでに合意できなければ、両者間に自由貿易協定(FTA)は成立せず、われわれはこれを受け入れて前進すべきだ」と述べ、10月半ばで交渉を打ち切る考えを明らかにした。

両者はこれまでの交渉で、運輸やエネルギー、司法協力、英国のEUプログラムへの参加など、交渉開始に先立って分科会を設けた主題の多くで進展を見せている。しかし、漁業と政府補助金の2点でなお対立が続き、打開の糸口は見えていない。

ジョンソン首相は声明で、今回示した期限までに交渉が妥結しない場合、両者の通商関係は「オーストラリア型」、すなわち英・EU間にFTAのないWTOルールに基づく関係になるとコメント。それが最初から英国にとって「良い結果」になると述べてきたと言い切った。航空・陸上輸送や科学協力など実務的に重要な事案は合意が成立しない場合でも、現実的な対応をEUと協議する用意があるとも言及したが、その際はFTAは追求しないと強調。「独立国家の根源に関わるような妥協は決してしない」とEUをあらためて牽制した。
イギリスとEUの貿易協定の合意期限を10月15日で交渉を打ち切る考えを明らかにしたようです。実際のところ、2020年末までに施行するならば、10月15日の欧州理事会までが期限というのが現実的なところになると思われます。交渉における課題については、漁業と政府補助金の2点となっているが、これを見る限りでは、EUとの交渉をまとめるつもりはないとみてよさそうです。英・EU間にFTAのないWTOルールに基づく関係が、イギリスにとっていい結果になると認識しているのであれば、運輸やエネルギー、司法協力、英国のEUプログラムへの参加など、まとめるものがまとまればいいといった感じなのでしょう。

といったところで、以下の記事を紹介します。
あとはこちらも紹介します。
「合意なきブレグジット」について懸念する記事と、脅迫といった記事が出ており、どうみても効いてる感じがするような気がします。交渉のカードを持ってるのはイギリス側ですし、「合意なきブレグジット」で困るのはEU側の方ですし、ここをどのようにして動いていくかは興味がありますね。