2月末の米朝首脳会談、米中通商交渉の期限が近くなり、アメリカの国家非常事態宣言の発言で明確に動き出したともいえます。

トランプ大統領の演説関係

先日のトランプ大統領の演説について紹介します。
以下引用します。
✅中国との交渉は上手くいっている
✅関税は中国はかなり痛めつけている
✅ようやく中国は米国に敬意を表してきた
✅英国との貿易を大きく増やす予定
✅シリアでのイスラム国破壊について24時間以内に発表する
✅北朝鮮とはベトナムで首脳会談を行うが、核試験、ミサイルテストもなく、遺骨も戻ったが、急がない
✅金正恩委員長に会うのを楽しみにしている
✅北朝鮮はロシア、中国、韓国に囲まれ、地理的に経済的繁栄の可能性が大きい
✅米国は自身の国境をコントロールしていない
✅国境の安全は私がやらなくてはならないことである
✅これは公約だからではない
✅民主党は問題は通関手続き地から来るというが、全くの嘘、いつも彼らは嘘をつく
✅いつも壁は機能する
✅イスラエルの壁は99.9%機能している
✅麻薬は、通関手続き地からではなく、そこ以外から入ってくる
✅民主党の皆は知っているが、嘘をついている、詐欺ゲームをやっているだけだ
✅壁があれば軍隊を国境に送る必要はなくなる
✅私は国家緊急事態に署名する
✅大統領はこれに署名してきたが、多くのケースは気にされない
✅2018年に新たなエンジェル母(子供を不法移民に殺害された人々)が現れている。マスコミはこれを報道しようとしない
✅昨年、7万人のアメリカ人が麻薬で死んだ
✅中国では麻薬の問題はないと習近平首席は言う。それは麻薬業者は死刑だからだ。アメリカは罰金程度だ
✅中国代表団は来週、米国にやってくる。その後、私は習近平に会う
✅私は国家緊急事態に署名する、素晴らしい事だ
✅これは過去何度も大統領によって署名されている
✅オバマの麻薬犯罪組織について国家緊急事態に署名した
✅我々は、犯罪、ギャング、不法移民、麻薬を止めたいだけだ
✅国境警備局、関税移民局に感謝するが、民主党は関税移民局を廃止したい
✅議会は1500億円相当しか壁建設予算をくれなく残念だ。何人かは壁予算を強く押さなかったが、今、我々はこれを強く押す
✅今日、ここに来て頂いたエンジェル父母(子供を不法移民に殺害された人々)に感謝する
✅この後、私は大統領に戻り次第、国家緊急事態宣言に署名する
✅民主党は速攻で、第9巡回連邦裁判所(民主党が指名した判事が過半数の裁判所)を通じて、これを訴訟するだろう
✅そして最終的に最高裁に行くだろう

ホワイトハウスでの演説後、記者が「貴方は北朝鮮について何の成果を達成したのですか?」と質問。トランプ大統領は次のように答えた。

✅私が大統領に就任し、オバマ大統領にここの大統領執務室で会ったとき「何が一番の課題ですか?」と尋ねた
✅オバマは「北朝鮮だ」と答えた
✅オバマが北朝鮮と戦争となる可能性があったと信じる
✅オバマは戦争の準備ができてた
✅オバマは北との大戦争の直前だった
✅しかし今はミサイルの発射はもうなく核実験もない
✅もっと重要なのは、今、私と金正恩と良い関係だということだ
✅これ(北との関係改善)が私がやった事だ
✅安倍総理はノーベル平和賞推薦の最も素晴らしい5ページにわたる手紙のコピーを私にくれた
✅彼は「私は日本を代表し貴方に敬意を表しノーベル平和賞に推薦した」と言った
✅私は安倍総理に「ありがとう」と伝えた
✅それは安倍総理の国では北朝鮮のロケットが頭上を飛ばなくなったから
✅最初は私は金正恩と激しい言葉の応酬をし、マスコミは私は気違いと報道した
✅しかし最終的には金正恩と良い関係となり、私は彼を気に入り、彼も私を気に入っている。
✅誰もこのようなことはできなかっただろう
✅オバマ大統領は「私は何のためにノーベル平和賞を得たのだろう?」と言った
✅私は多分、決してノーベル平和賞など得ないだろう。そんな事はどうでもいい
✅私はシリアにおいてロシア、イラン、シリアの対テロ計画で3百万人の市民の犠牲を未然に防いだが、これを誰も報道しようとしない
トランプ大統領がウソを言ってるのではなく、メディアが正しく報道していないのが実態であって、中国や北朝鮮の動きについても、恐らく正しいことを言ってると思います。それを実際に守るかどうかは別問題ではありますが、確実に言えてることは、北朝鮮の国連の制裁だったり、アメリカの強硬姿勢を示すことで、北朝鮮自体は核・ミサイル実験はやらなくなった(やる理由がなくなった)のもあるし、ヒラリー財団が関係しているとされるイスラム国も事実上崩壊し、米中通商関係を通じて、弱体化しつつあることは、ある程度可視化出来てるのではないでしょうか。

メキシコとの国境の壁についても、問題なのは不法移民関係であって、不法移民によってアメリカ国内の治安の問題が生じているのは事実です。アメリカ議会でも壁建設予算として1500億円(実質的には壁の建設の予算は0で、国境警備の予算の可能性??)という形にしたが、これは民主党だけではなく、共和党も一枚岩ではないということに尽きるし、所謂ネオコン派というのも、国益を考えてるとは限らないと断言してもいいでしょう。
新保守主義 (アメリカ合衆国) - Wikipedia

アメリカ合衆国における新保守主義(しんほしゅしゅぎ、英: Neoconservatism、ネオコンサバティズム, 略称:ネオコン)は、政治イデオロギーの1つで、自由主義や民主主義を重視してアメリカの国益や実益よりも思想と理想を優先し、武力介入も辞さない思想。1970年代以降に米国において民主党リベラル派から独自の発展をした。それまで民主党支持者や党員だったが、以降に共和党支持に転向して共和党のタカ派外交政策姿勢に非常に大きな影響を与えている。
元々米民主党の一派ですし、「アメリカの国益や実益よりも思想と理想を優先」といった感じなので、リベラルの亜種というよりは、共産主義でも金融街でも何でもいいのですが、俗に言う所謂偽装保守みたいなスタンスともいえます。北朝鮮有事を煽っているのも、ネオコンも関係はあるでしょうが、ビジネス要素が強いわけです。

トランプ大統領の目指すものがどこにあるのかというのを見極める必要がありますし、当然物事は相手がいることで上手くいくとは限らないので、状況に応じて、当初の軌道に戻すための地道な修正は必要となります。トランプ氏の強みは政治の世界を知らない事で、ビジネスの論理で動くから異端的存在ではあるが、アメリカの国益や実益で考えると、当たり前のことをやってるだけの話で、世界各国で自国の国益と実益をホントの意味で考えて動いてる人自体が異端だったという話なんだと思います。安倍首相は政治の世界で日本の国益と実益のために戦ってきた人なので、異端的な存在であったとも言えます。政治の世界が当たり前の事を出来ない構造にあったことが、政治に関する問題ともいえます。司法や行政の問題も本質は一緒ですし、経済界もメディアも同様です。「自国の国益と実益」を度外視して、「思想と理想を優先」に加え、利益を優先するようにミスリードさせて、分断させることが都合がいい話ですし、国を歪めるのに一番効果的な方法で、統治方法の基本ともいえます。「味方は団結して、敵は分断」というのが基本ですしwww

アイヌ新法の件

アイヌ支援法案を閣議決定 「先住民族」と明記 - 産経ニュース

 政府は15日、アイヌ民族を支援する新法案を閣議決定した。アイヌ民族の地位向上などを目指して「先住民族」と初めて明記し、アイヌ文化の維持・振興のための交付金制度創設を盛り込んだ。来年の東京五輪・パラリンピックに向けて民族の共生を世界にアピールする狙いもあり、今国会に提出し、会期中の成立を目指す。

 法案は、アイヌの人々が誇りを持って生活する環境の整備が目的。菅義偉官房長官は15日午前の記者会見で「アイヌの方々が民族としての名誉と尊厳を保持し次世代に継承していくことは、多様な価値観を共生し活力ある共生社会を実現するために必要だ」と意義を強調した。

 法案では条文に「先住民族であるアイヌの人々」と明記した。差別や権利の侵害を禁止し、民族としての誇りが尊重される社会の実現を目指す考えだ。アイヌ民族に関しては平成9年施行のアイヌ文化振興法があるが、先住民族との記載は見送られていた。

 交付金は、アイヌ文化の継承や振興を目的として市町村が実施する事業に政府が支給する。菅氏は「新たな交付金制度を創設し、旧来の福祉政策や文化振興に加え、地域振興や産業、観光の振興を含む多岐にわたる施策を進める」と説明した。

 アイヌ民族をめぐっては20年、衆参両院が先住民族認定を政府に求める国会決議を採択。政府は来年4月、北海道白老(しらおい)町にアイヌ文化を体感できる「民族共生象徴空間」を開設する予定で、アイヌ文化の振興を進めるが、先住民族への配慮を求める声は国際的にも高まっており、新たな支援措置が必要と判断した。
アイヌ新法の件ですが、いろいろと騒動にはなってますが、定義を定める事が求められてきた部分はあります。ザイヌとかいうのはどうでもいい話だけどwww

内閣官房と北海道庁のページを見るのがいいと思います。

・内閣官房

・北海道庁

そして閣議決定の内容はこちら。

第198回 通常国会|内閣官房ホームページ

概要はこちら。


法律の差分。

新旧対照表(PDF)
http://www.cas.go.jp/jp/houan/190215/siryou4.pdf

基本的には小幅な修正で、事業に関する交付金に関する話であって、「先住民族であるアイヌの人々」と定めたといったところが、法案の趣旨ともいえます。このような要求をしてたわけで、新法がこの範囲に留まってることが全てです。

アイヌ、新法めぐり「国の反省と謝罪」など12項目を要望 | 週刊金曜日オンライン

アイヌ関係については、法律ではなく運用の問題であって、いろんな連中が群がってます。関係記事を紹介します。

アイヌ利権 在日韓国朝鮮人が関わっていた!ザイヌ!利権が欲しいニダ なぜか「韓国人研究者」? - NAVER まとめ

なぜいま新たなアイヌ施策が必要か | 反差別国際運動(IMADR)

アイヌ民族はいま-文化振興法から7年経って | ヒューライツ大阪(一般財団法人アジア・太平洋人権情報センター)

人権を基本に共生の国を 「アイヌ文化交流の集い」で|部落解放同盟中央本部

ヘサヨはアイヌの中に入り込んで何をやってきたか - Togetter

アイヌ問題 - 国民が知らない日本の危機 - アットウィキ

のりこえねっととかもアイヌに絡んでおり、カオスな光景となっていることが問題ともいえますが、アイヌを貶めてるのがこういった連中ですので、国際的なメッセージという意味では文化の保護など、政府の取り組みは間違っていないと思いますし、法案の内容を見ても、法案ではなく運用の問題でしかないし、今回の法改正によって、何かが大きく変わるわけではないと思います。法律の運用が機能するように、政府の後押しをすることが重要な案件だと思うけどね。

ていうか、法律の問題と運用の問題は別モノですし、法律を問題視するのであれば、資料や法律をきちんと理解するべきだし、運用の問題であれば、どのように運用するかについて議論するのが大事ですし、背景を無視して、法律と運用の問題を一緒にして、本質ではない不毛な議論??は避けた方がいいと思います。法律と運用の問題を考えてみるというのも大事なことなんだと思っております。