平成も残り3日・・・。

先日は地上波の劇場版コナンを見た後、睡魔に襲われて寝酒もなく普通に寝落ちしてしまって更新サボって申し訳ない。。。最も年間の休肝日が一桁の地点でどうかと思うので、それでいいとしときますwwwそして、今日は近所?のお寿司屋さんで食べ放題で食べすぎてリフレッシュしたので気を取り直して、更新でもしときます。連休中はのんびりペースになるかもですが、その点はご了承いただきたく。。。

ここ数日、殆どニュースに目を通しておりません。最もノイズが多いのもあるし、情報過多で振り回されるよりは、こんな程度の方が案外いい部分もあるんだけどね(笑)

日米首脳会談の件

日米首脳会談 | 外務省

 4月26日,ワシントンDCを訪問中の安倍晋三内閣総理大臣は,ドナルド・トランプ米国大統領(The Honorable Donald J. Trump, President of the United States of America)と日米首脳会談を行ったところ,概要は以下のとおりです。(16時35分(ワシントンDC時間)頃から計105分間,テタテ(1対1)会合を約45分間,少人数会合を約25分間,拡大会合を約35分間実施。)。

1 両首脳は,第2回米朝首脳会談や,露朝首脳会談を含む最新の北朝鮮情勢を踏まえ,北朝鮮問題に関して方針の綿密なすり合わせを行い,朝鮮半島の完全な非核化に向け日米,日米韓3か国で引き続き緊密に連携していくことを確認しました。

2 また,安倍総理から,第2回米朝首脳会談の際にトランプ大統領から金正恩委員長に対し,2度にわたり拉致問題について提起したことに改めて謝意を伝達し,両首脳は,引き続き拉致問題の早期解決に向けて緊密に連携していくことを確認しました。トランプ大統領からは,今後も全面的に協力するという力強い言葉がありました。

3 両首脳は,19日に開催された日米安全保障協議委員会(「2+2」)の成果を歓迎するとともに,引き続き日米同盟の抑止力,対処力を強化していくことで一致しました。また,両首脳は,自由で開かれたインド太平洋の実現に向けた協力を一層強化していくとの意思を再確認しました。

4 日米貿易交渉について,両首脳は,茂木大臣とライトハイザー米国通商代表との間で,昨年9月の日米共同声明(PDF)別ウィンドウで開くに沿って,物品貿易について議論が進んでいることを歓迎しました。また,両首脳は,日米貿易交渉での早期の成果達成に向けて,今後も日米の信頼関係に基づき議論をさらに加速させることでも一致しました。

5 加えて,両首脳は,自由で開かれたインド太平洋を促進するための公正なルールに基づく経済発展を歓迎しました。

6 両首脳は,G20大阪サミットの成功に向けて,貿易,デジタル経済,海洋プラスチックごみ,インフラ投資,女性のエンパワーメントを始め,主要論点の合意形成に日米で緊密に連携していくことを確認しました。

7 安倍総理から,来月,皇太子殿下が御即位されてから初の国賓としてトランプ大統領夫妻をお迎えできることは,日米同盟の揺るぎない絆を象徴するものであり,この訪日を通じ広く内外に日米同盟が史上かつてなく強固であることを示したい旨の発言がありました。これに対し,トランプ大統領からも,日本訪問を楽しみにしている旨の発言がありました。両首脳は,引き続きハイレベルでの要人往来を通じ,二国間関係を強化していくことで一致しました。
先日の首脳会談などを通じて、キーワードを探すのが重要ともいえます。直近の首脳会談についてリンクを紹介します。

日・チェコ首脳会談 | 外務省

日・スロバキア首脳会談 | 外務省

日・ポーランド首脳会談(夕食会) | 外務省

第26回日EU定期首脳協議 | 外務省

日伊首脳会談 | 外務省

日仏首脳会談及び昼食会 | 外務省

重要なワードとして「大阪トラック」というのがあります。「個人情報の安全性確保やデータ管理の高度化に向けた国際ルール作り」というのを意味します。「自由で開かれたインド太平洋」は基本戦略ともいえます。

ここで北朝鮮関係について触れておきます。露朝首脳会談の河野外相の会見を紹介します。
河野外務大臣会見記録 | 外務省

露朝首脳会談

【NHK 奥住記者】昨日行われたロシアと北朝鮮の首脳会談の関連でお伺いします。この中でプーチン大統領が6か国協議について言及されましたけれども,日本としてはこの協議,この枠組みの必要性についてどのように思いますでしょうか。また,プーチン大統領は北朝鮮は安全の保証と体制の保証を必要としているのだと発言されていますが,この点,日本としてはどのように受け止めていますでしょうか,お願いします。

【河野外務大臣】北朝鮮あるいはこの朝鮮半島の非核化について,日本は日米で緊密に連携をするとともに,日米韓,しっかり意思疎通をしながら連携をしていきたいと思っておりますし,もとより中国,ロシアともしっかり協力をしてまいりたいと思っております。
 北朝鮮の体制保証については,もうすでにティラソン前国務長官がそのようなことを発言し,体制を変更する意思はないということをはっきりされておりますので,新しい話ではないと思っております。
記事の紹介がメインとなっておりますが、こういったメッセージの微妙なやり取りを読み解くことが大事だと思います。「朝鮮半島の完全な非核化に向け日米,日米韓3か国で引き続き緊密に連携していく」ということが重要で、河野外相もこの内容に踏まえた発言をしていることから、6カ国協議については、暗黙の強い否定とも受け取れます。日米首脳会談や河野外相の発言からしても、韓国について重要であるというメッセージも出してるわけで、このメッセージを見落としてはいけない部分でもあり、実質的には日米で連携して問題に取り組むというメッセージが含まれております。この意味が大事ですかね。

内容的には既定路線通りに動いており、想定外の事は起きていないように見受けられます。他のワードも重要ですが、朝鮮半島の完全な非核化と拉致問題の解決に向けて、多くの国からの賛同を得ており、一連の会談の内容を踏まえても、外交ルートでのスタンスを固めに成功していると見ていいでしょう。

基本的には外交というのは、地道な信頼関係の構築の積み重ねで成り立つものであって、そこに飛び道具などは存在はしません。一時的に効果がある場合はありますが、そういった薄っぺらい関係は破綻するのも早いですし、外交を行うのは人であることからも、表情だったり、見えない態度に出てしまうわけで、人を相手にする以上、利害関係とは違う何らかの感情が出るものです。言ってることの軸がなければ信頼は出来ないもんだし、苦しいときの相手の対応によって、相手の本質が見える部分もあります。

細かい部分を通じても、安倍首相とトランプ大統領において、信頼関係は築いてるし、トップだけではなく、大臣レベルでもきちんと連携出来てるし、貿易交渉についても、今まで以上に本音で話してると思うし、変な譲歩せずに話し合った形で全体ではWinWinになるような形で纏まると思います。今までこれが出来てなかったからこそ、日米摩擦が起きてた部分もあったのも事実ですが、日米の問題の殆どは、日米問題を破壊させたい連中と、意思疎通の問題にあったと思うんだよね。

目先の意味では、G20サミットの成功が重要となりますし、重要なテーマも見えてきたと思います。「大阪トラック」での国際ルール作りを重視しているように思います。

一帯一路の件

一帯一路「国際ルール守る」 習氏、7兆円の協力事業アピール (写真=共同) :日本経済新聞

会議は2017年に続き2回目。中国側の発表によると、37カ国が首脳級を派遣するなど100カ国以上が代表を送った。日本は自民党の二階俊博幹事長が参加した。習氏は次回の開催には言及せず、声明は「第3回を期待」とだけ記した。

習氏は「質の高い一帯一路をつくることで幅広い共通認識を得た」と述べ、参加国との連帯をアピールした。途上国を借金漬けにしてそのカタに重要インフラを取り上げる「債務のワナ」との批判を念頭に、「融資金利を下げるため、国際開発金融機関や参加国の金融機関の参加を歓迎する」とも語った。

一帯一路には地元に利益が落ちにくく、環境破壊や汚職を招くといった指摘もくすぶる。入札も中国企業が落札しなければ、中国の銀行の融資を受けにくい。自国企業の落札を融資条件にする「ひもつき融資」は、先進国が加盟する経済協力開発機構(OECD)が厳しく制限する。習氏は国際ルールの受け入れ表明で、ひとまず批判をかわせるとみているようだ。

習氏は「質が高く、価格が合理的なインフラ設備を建設する」とも語った。日本は新興国での受注競争で中国に対抗するため「質の高いインフラ」を掲げてきたが、中国が戦略を接近させた形だ。(略)
一帯一路の件です。「債務のワナ」というのは、麻生氏のいうサラ金の発言にも通じる部分があって、いろんな実例がありました。

こんな記事がありました。

中国の投資というのは、トップを懐柔して、中国の金と労働者を送り込んで、現地を潤わせるのではなく、現地を侵食することを目的としてた部分が大きく、「地元に利益が落ちにくく、環境破壊や汚職を招くといった指摘」といった懸念があったわけで、そこに国際ルールもへったくれもなかったわけです。習氏は「質が高く、価格が合理的なインフラ設備を建設する」と主張したわけだが、この言葉が信用出来るのか、瀋陽出来るのかはわかりかねますし、「融資金利を下げるため、国際開発金融機関や参加国の金融機関の参加を歓迎する」とあるが、単純に外貨不足だから、国際開発金融機関や参加国の金融機関の参加という名目で、外貨が欲しいから言ってるようにも見受けられます。

一帯一路への協力が何を意味するかというのが重要で、表向き協力するということについては悪いことではないと思います。そういう意味の協力表明であって、条件を満たしてないものについては他の国も協力は出来ないし、中国に対して監視するといった目的での協力であるわけですね。

習氏の発言を実行に移すのであれば、それならいいけど、それに反するなら一帯一路構想そのものを乗っ取るといった意味での協力であると思いますよ。やり方間違えたら、ただの尻拭いでしかありませんが、ビジネスの機会を作ってることも事実ですし、利益になるなら協力はするけどみたいな感じのスタンスともいえます。AIIBや一帯一路の性質がどのようになるかが重要で、この構想をどのようにして国益に活かすかが大事だと思います。