今日で9月も終わりです。

ここ数年でも何度か大きなターニングポイントがあるわけですが、戦略そのものはブレないのですが、戦術については状況によって変わるものもあり、その変化を見落として、同じような主張をしても、説得力に欠ける部分もありますので注意が必要です。

ターニングポイント(米国)

ターニングポイントとしては、2015年の米国議会の安倍首相の演説となります。

平成27年4月29日 米国連邦議会上下両院合同会議における安倍内閣総理大臣演説 | 平成27年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ


日米のホントの意味での和解、「希望の同盟」という新たな日米関係となったわけで、日米の基本戦略については、ここで固まったともいえます。キャロライン・ケネディ大使の貢献も大きかったと思うし、不思議な縁を感じる部分でもあります。個人的には、日本にとってのオバマ政権は、そこまで悪くはなかったと思います。まぁ、民主党の前の大統領のビル・クリントンと中国のトップの江沢民の暗黒時代が酷すぎたのもあるかもしれませんがwww

その後、2016年の大統領選挙でトランプ大統領が当選もターニングポイントでもあります。これはメディアの報道が酷く、トランプ大統領がどのような人物であるか、正しく報道されていなかったのですが、一つの鍵となるのは、2017年の国連総会で北朝鮮による拉致問題について取り上げた事かなと思っております。

最もトランプ大統領は米国内の産業にも着目してたのもあって、金融から産業へのリバランスに動くとは当初から思ってたのと、この人は建前は通じないし、本音で真剣にぶつからないと厳しい人物と認識していたので、全く心配はしてませんでした。

トランプ大統領就任直後の2017年2月の日米首脳会談で一定の懸念は取れたとは思いますが、それでも反トランプ勢力が強かった頃ともいえます。

そしてトランプ大統領就任によって、「ディープステート」というのが、注目されることになります。Wikipediaの記載を紹介します。
国家の内部における国家 - Wikipedia

国家の内部における国家(こっかのないぶにおけるこっか、state within a state、ラテン語: imperium in imperio, status in statu)とは、一国における内部の機関・組織が政治的リーダーシップ(文民統制)に応じない(応えない・従わない)、という政治的な状態を指す。バールーフ・デ・スピノザのimperium in imperioに由来する。この場合の「内部の機関・組織」とは、一般的に軍隊や情報機関、警察などにおける機関・組織を意味する。狭義の意味のディープ・ステート。

また、時として別の用法で、公式な位置付け(デ・ジュリ)において政府の指揮下に在りながらも、事実上(デ・ファクト)において民間の私企業であるかのように行動する国有企業を指すこともある。
興味深いところとして、以下の事例があるようですね。

「国家の内部における国家」として疑われる事例

・ソビエト連邦のKGB
・イランにおけるイスラム革命防衛隊(IRGC)
・大韓民国におけるKCIA

ロシアについては、今はオリガルヒもその勢力と見ていいと思います。

オリガルヒ - Wikipedia

ここらへんは今後重要なポイントになると思います。

ターニングポイント(中国)

中国におけるターニングポイントは、昨年の日中首脳会談となります。
日中首脳、新時代へ3原則を確認 習主席「訪日を真剣に検討」 | 共同通信

 【北京共同】安倍晋三首相は26日、中国・北京で習近平国家主席、李克強首相と個別に会談し、「新たな時代」の日中関係構築に向け「競争から協調」など三つの新原則を確認した。習氏に来年の訪日を招請し、習氏は「真剣に検討したい」と答えた。安倍首相は尖閣諸島周辺海域での中国船の領海侵入を踏まえ、状況の改善を要請。両首脳は意思疎通の強化と不測の事態回避で一致した。

 3原則は他に「脅威でなく協力のパートナーに」「自由で公正な貿易の推進」。安倍首相がツイッターで両氏と確認したと明らかにした。習氏との会談で「世界の平和と安定のため、力を合わせて貢献していきたい」と強調した。
外務省の記事となります。

昨年の日中首脳会談で日中新時代で3つの原則として、「競争から協調」「脅威でなく協力のパートナーに」「自由で公正な貿易の推進」を打ち出しました。逆を言えば、この原則に反した場合は、日中新時代は訪れないということを意味してるし、ここらへんは米中の貿易交渉にも関連しております。

米中貿易戦争 - Wikipedia

ここらへんにファーウェイ問題や、昨年のペンス副大統領の演説にも関連します。



物事は表面だけで見るのではなく、全体を見てどのように見ているかが重要ですし、今年も演説するようなので、動向確認の観点からも要注目だと思います。

ターニングポイント(北朝鮮)

北朝鮮の大きなターニングポイントは、昨年のシンガポールの米朝首脳会談ともいえます。

その伏線となるのが、2017年9月の安保理決議の北朝鮮に対する追加制裁の全会一致の採択ともいえます。

そして北朝鮮を考慮する上で、重要なパーツとなっているのが香港となります。


習陣営は香港裏社会組織勢力を一掃に取り組んでいる様子が見えると思います。香港の逃亡犯関係の条例改正についても、北朝鮮を意識しているものと思われます。

こういった背景もありますが、金正恩の反中(実質的には江沢民派&旧瀋陽軍区)の狼煙としてなってたとも思えるのが、この件かもしれません。。。

とはいえ、米朝での対話路線が模索されており、親中派とされる人たちを粛清していたことからも、一定のサインを送ってたともいえます。


あとは簡単に・・・。

ターニングポイント(韓国)

ここについては、国内と言うより日本のホワイト国取り消し関係になると思います。過去記事を紹介します。

経産省の措置について-ぱよぱよ日記

経産省の措置と韓国とイラン関係について-ぱよぱよ日記

それ以上でもそれ以下ではないのですが、経産省の措置によって、韓国財閥への影響も出てくると思いますし、「国家の内部における国家」について、注目が必要になると思います。

ターニングポイント(英国)

イギリスにおいて重要なのはEU離脱になると思います。

EU不信のきっかけともいえますが、イギリスがEU離脱するというのが、どれだけのインパクトがあったかに尽きると思います。それだけ疑念が膨らんでる以上、イギリス国民がEUを支持していないというのが、住民投票で明確になったというのが重要です。

EUは共産主義の理想郷といえる姿ですしね。今後、どのように動くかは注目したほうがいいと思います。


因みに日本におけるターニングポイントは安倍首相の再登板に尽きるし、それによって何が起きたかというのと、それにおける周辺の対応というのが大きなポイントになると思います。10年前と比べて国際情勢の動きは大きく変わりましたし、以前の状況を前提とした論調については、時間の止まっている人とも言えるし、そういった細かなサインを無視し続けた論調について、何の価値がないと言いたいですね。今まで培った知識をアップデート出来ないのであれば、所謂左翼勢力と本質的に変わらないと思いますwww