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イラン中央銀行制裁の件

米、イラン中央銀行に制裁 「最後の資金源」 - ロイター

[ワシントン 20日 ロイター] - トランプ米大統領は20日、イラン中央銀行に制裁を発動したことを明らかにした。

トランプ大統領は記者団に対し制裁の詳細は明確にしなかったものの、ムニューシン財務長官は中銀がイラン政府に残されていた最後の資金源だったと述べた。

サウジアラビアの石油施設が14日攻撃されたことを受け、米・サウジ当局はイランの関与を疑っている。

トランプ大統領は、攻撃を受け対立が高まっているが平和的な解決策を望むと述べた。
過去記事を紹介。

中東情勢2-ぱよぱよ日記

イラン中央銀行に制裁を発動したようですね。制裁の詳細については不明ですが、イラン政府に残されていた最後の資金源ということで、ここを制裁すれば、イランとしては身動きが取りにくいかもしれません。

今回の制裁関係で以下の記事を紹介します。
トランプ米大統領、イラン制裁強化を指示 欧州との決裂狙いか - ロイター

ある元財務省当局者は、イランに核合意を順守させようと欧州側が働き掛けを行っていることに触れ、こうした動きを阻止するような副次的な制裁を米国がかける可能性はあると指摘。「フランスはイランに対する150億ドル相当の信用供与枠の設定を検討しているが、トランプ政権はこれを容認しないだろう」と述べた。

フランスは今月3日、イランが2015年の核合意に完全復帰することなどへの見返りとして、石油収入を担保とした信用供与枠の設定を同国に提案したと表明。同時に米国の了解を得ることが条件になると指摘した。金額としては150億ドル相当が検討されているもようだ。
ここでフランスが出てきましたかww先月はG7でふざけた対応をしてただけに、すこぶる心象が悪いわけですがね。最もフランスもアメリカが飲まないことを承知でこのような検討をしている話であるのと同時に、石油関係の権益狙いの可能性もありますね。

もう一つ記事を紹介します。

48時間以内に制裁の内容はイラン中央銀行への制裁と思われますが、大規模な武力行使については踏み込んでおらず、あくまで対話での解決を望んでるように思います。

上記記事に、ポンペオ氏とムハンマド皇太子はまた、「イラン政府が好戦的で無謀かつ脅迫的な振る舞いを続けていることについて、責任を取らせるべきだ」という立場で足並みをそろえたようなので、少なくともムハンマド皇太子はこちら側の人物ですね。

最近の制裁としては、革命防衛隊関係の制裁も対象になっております。

米、イランに追加制裁-革命防衛隊統括の輸送ネットワークが対象 - Bloomberg

ここで革命防衛隊系の企業による経済再建などを目論んでるようです。

制裁下のイラン、革命防衛隊に経済再建の望み託す - WSJ

韓国のホワイト国外しも関連しておりますが、イランについては結構中韓は踏み込んでる部分があって、韓国のフッ化水素との物々交換疑惑の他に、中国では原油の瀬取りなどが行われておりました。

中国、イラン産原油を迂回輸入か 瀬取りや第三国経由  :日本経済新聞

米国務省、イラン産原油輸入禁止後、中国企業に初の制裁発動 | ビジネス短信 - ジェトロ

中国の石油閥といえば、上海閥(江沢民派)の利権の一つであって、恐らくこことの関係も出てくると思われます。上海閥は弱体化したとは言われてますが、エネルギー、金融、IT、人民解放軍を握っており、どの程度弱体化出来ているのかは分からないです。

脱線しましたが、イランとの対話をするためには、イラン政府の資金源を潰しつつ、対話の機会を待つしかないと思います。そういう意味では、来週の国連総会が一つの鍵となっており、日本としてはイランとの対話が重要になってくる局面とも言えます。

愛知ドウニデモナーレの件

今は見れない記事ですが、こんな記事が出てました。アーカイブより。
大村知事、天皇の映像出品知らず 表現の不自由展、「極めて遺憾」 | 共同通信

 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の企画展「表現の不自由展・その後」が中止になった問題で、トリエンナーレ実行委員会会長の大村秀章知事は20日、昭和天皇を巡る映像の出品が事前に知らされなかったとして「極めて遺憾。勝手に持ち込まれた」と不快感を示した。

 昭和天皇の肖像が燃えるシーンを含む約20分の映像で、電話やファクスなどで抗議を受けた作品の一つ。大浦信行さんが出品した。

 大村知事は20日、県議会で経緯を説明した。大浦さんは映像がコンセプトに合わないと伝えられ、いったん辞退。その後トリエンナーレ芸術監督の津田大介さんが出品に合意した。
消されたということは、昭和天皇を巡る映像の出品が事前に知らされなかったとして「極めて遺憾。勝手に持ち込まれた」という言い訳が通じなかったのでしょうね。同じ記事はこのように変わってるしねww

てなわけで、消された理由が気になりますが、この期に及んでこういった対応をするというのが、最悪のときに最悪の選択をするといったくだりになりそうな気がします。この件はどのようにして落としていくかは気になりますね。

ここで以下の記事を紹介します。

「この件にきちんと対応しないと、愛知県での美術展だけでなく、日本で行われる様々なビエンナーレ、トリエンナーレ、海外作家を招聘する展覧会に対して悪い影響を与える。端的に言うと、海外の作家が日本での展示をボイコットする、という懸念がある」とありますが、芸術そのものが世界レベルでぱよってる可能性が高く、今回のような公費を使ったイベントに便乗して、ぱよぱよ作品の資金源になってるのかと邪推したくなるwww

「表現の不自由展」の問題については大して重要ではなく、「表現の不自由展」を使ってどのような問題にしたいのかといった感じになります。