まずはこちらの話題から。

ボルトン大統領補佐官解任の件

米大統領、ボルトン氏を解任 イラン・アフガン政策などで対立 - ロイター

[ワシントン 10日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、ボルトン大統領補佐官(国家安全保障問題担当)を解任したことを明らかにした。北朝鮮やイラン、アフガニスタン、ロシアなどとの外交政策を巡る見解の相違が理由と説明した。後任の有力候補には、スティーブン・ビーガン北朝鮮担当特別代表のほか、ジョン・サリバン国務副長官やリチャード・グレネル駐独米大使の名前が挙がっているという。

トランプ大統領はツイッターへの投稿で「ボルトン氏に昨夜、ホワイトハウスでの勤務はもはや必要ではないと伝えた。私も政権内の他の人間もボルトン氏の提案の多くに同意できなったかった」と明らかにし、来週にも後任を指名する考えを示した。

<「外交は大きく変わらない」>

ボルトン氏は強硬派の代表格で、トランプ大統領の国家安全保障問題担当補佐官としては3人目。北朝鮮への圧力継続をトランプ氏に助言していたほか、対イラン強硬路線を主張し、トランプ氏とイラン大統領の会談にも反対していた。さらに、ロシアやアフガニスタンに対してもより厳しいアプローチを支持していた。

事情に詳しい関係筋によると、ボルトン氏は9日、アフガン問題などを巡りトランプ大統領と激しく衝突したという。

ボルトン氏はトランプ大統領に忠実とされるポンペオ国務長官とも時折衝突していた。

ポンペオ氏は記者団に対し、ボルトン氏と意見の相違があったことを認めた上で、「どの国のリーダーも、一部の当局者が政権を去ったからといってトランプ大統領の外交政策が大きく変化すると思うべきではない」と述べた。
ボルトン大統領補佐官の解任の件ですが、トランプ政権の方向性と異なっており、衝突も少なくなかったことから、解任は時間の問題ともなっていたので、そこまで驚いた話ではないです。因みにトランプ大統領のツイートは以下となります。
和訳は以下となります。
ボルトン氏解任 トランプ大統領のツイッター全文  :日本経済新聞

「私は昨夜、ジョン・ボルトン氏にホワイトハウスにはもう要らないと伝えた。私は彼の提案の多くに強く反対してきた。他の政権メンバーも同意しなかった。だから私はジョンに辞任を促し、今朝辞意が私に伝えられた。私はジョンの仕事に大変感謝している。私は新しい国家安全保障担当者を来週にも指名するつもりだ」 
素直に受け取ると、「もうホワイトハウスでの仕事は必要ない」というのと、ジョンの仕事に大変感謝するという下りであって、職務において衝突はあったけど、仕事には感謝しているといった話もあるし、この人と同じ流れのように思います。

スティーブン・バノン - Wikipedia

ホワイトハウス以外の場所で動いており、そっちの方の動きが必要なのかもしれません。

ボルトン氏は強硬派の人物で、北朝鮮やイラン、アフガニスタン、ロシアなどとの外交政策を巡る見解の相違が理由となりますが、ここ数年で情勢は大きく変わりました。大きな理由としては、以下のいずれかになると思われます。

・強硬派の人物を置く理由がなくなった
・強硬派の人物を置けなくなった

前者であれば問題はないのですが、後者であれば少し警戒が必要かもしれません。以下の記事を紹介します。

・北朝鮮
「9月下旬ごろに」米朝協議の用意 北朝鮮高官 (写真=AP) :日本経済新聞

・イラン
米イラン会談「無条件で」 ポンペオ国務長官意欲、今月下旬 | 共同通信

・アフガニスタン
トランプ米大統領、タリバンとの和平交渉は「死んだ」 - BBCニュース

・ロシア
トランプ氏「G8が適切」、ロシア復帰を再び主張  :日本経済新聞

個人的には後者の認識なんだけど、同時進行で強硬策を取るのもリスクが大きいことからの一時的措置ともいえます。これについては事実ともいえます。

“死神”ボルトン氏が明かす「トランプ大統領は『中国が国際秩序を食い物にしている』と感じている」 - zakzak

今一番警戒しないといけないのは中国共産党ですし、ここに向けての動きかもです。

ペンス副大統領、今秋に中国政策演説へ ポンペオ氏は国連総会での中国糾弾目指す - 産経ニュース

ペンス副大統領の去年の演説関係で以下の記事を書いてました。

米中冷戦関係-ぱよぱよ日記

ここでトランプ大統領とペンス大統領の関係について触れておきます。

ペンス米副大統領、トランプ氏との不仲説を一蹴 「2人で大笑いした」 写真2枚 国際ニュース:AFPBB News

この人を任命したのはトランプ大統領ですし、そこまで路線は異なってはいないように思いますがね。トランプ大統領の中では、習近平氏に対しては評価しておりますが、中国共産党については、自分の鳥頭の中では、建設的な感じではないんだよねww


内閣改造について

第4次安倍再改造内閣が発足へ 閣僚名簿を発表 | AbemaTIMES

■閣僚名簿
副総理兼財務大臣 麻生太郎(留任)
総務大臣 高市早苗
法務大臣 河井克行
外務大臣 茂木敏充
文部科学大臣 萩生田光一
厚生労働大臣 加藤勝信
農林水産大臣 江藤拓
経済産業大臣 菅原一秀
国土交通大臣 赤羽一嘉
環境大臣 小泉進次郎
防衛大臣 河野太郎
内閣官房長官 菅義偉(留任)
復興大臣 田中和徳
国家公安委員会委員長 武田良太
一億総活躍 衛藤晟一
科学技術 竹本直一
経済再生 西村康稔
地方創生 北村誠吾
五輪担当・女性活躍 橋本聖子
内閣官房副長官 西村明宏
内閣官房副長官 岡田直樹
内閣官房副長官(事務) 杉田和博(留任)
案外重要なのはこっちかもね。

世耕さんの参院幹事長、甘利さんの税調というのが一番重要かもしれません。安倍首相として、参院と自民税調の牽制も兼ねての任命のように思います。


この人事は今までとは異なっており、在庫一掃セールという一面もありますが、実態としては別にあると思います。

あとこちらも紹介します。

太陽光問題もそうだけど、処理水の扱いも重要になります。そういう意味では、環境相のお土産が小泉進次郎の真価が問われることになると思います。

重要なのは、横滑り・残留組といったところですかね。温存していた高市総務相を復帰させたことは期待したい部分でもあると思います、