今日は簡単に・・・。

新型コロナウイルスについて

新型肺炎、厚労相「状況異なる」 感染経路追えず  :日本経済新聞

国内で新型コロナウイルスの感染確認が相次いでいることを受け、加藤勝信厚生労働相は15日、記者会見を開き、感染経路が判明していないケースが複数あるとして「これまでと状況が異なっている」と述べた。政府は16日夕に内閣官房の専門家会議を開催し、国内の感染状況の評価を仰ぎ、被害拡大を防ぐ対策などを検討する。

15日には、医師の感染が確認された和歌山県の病院で新たに同僚の医師や患者など3人の感染が確認された。県によると「院内感染とみられる」という。15日には東京都で感染したタクシー運転手と同じ屋形船に乗船した人など8人のほか、名古屋市でも1人の感染が確認された。

院内感染や市中感染が広がっている可能性があり、加藤厚労相は「医学的、科学的評価には専門家の判断が必要」と述べた。高齢者や持病のある人などが新型ウイルスの感染を疑われた場合、医療機関の専門外来を受診するかどうか判断する目安をつくる方針も明らかにした。発熱が続くことなどを盛り込む見通し。

厚生労働省は症状がある人の電話相談を受ける「帰国者・接触者相談センター」の電話回線の増加や運用時間の拡大を検討。同センターから紹介を受け、感染の疑いのある人を診察する「帰国者・接触者外来」を現在の約660カ所から2009年の新型インフルエンザ対応と同じ約800カ所に増やす方針だ。
これについては、WHOの事務局長も認める事態となります。

そして以下の内容は間違ってはいないと思います。
テドロス氏は感染事例の99%が中国に集中していると報告し、医療関係者らが死亡していることに懸念を表明した。一方、中国の国外では広範囲な感染は「まだ見られない」と指摘した。中国政府の対応によって、世界への感染拡大を遅らせることができているとの認識を示した。
中国が武漢市の封鎖と団体ツアー禁止など移動に制限をかけることで、世界への感染拡大を遅らせることが出来ているのは事実で、WHOに情報が上がった地点どころか、中国政府に情報が上がった地点で、中国国外でのある程度の感染自体は想定はしてたと思われます。元々は致死率自体は高くないが、医療体制の弱い国への拡大の懸念もあったので、非常事態宣言を出した判断も合ってたが、1/22の段階での判断は難しいのも事実です。

院内感染や市中感染が広がっている可能性も否定出来ず、感染源が特定出来ない事例が確認出来た以上、被害拡大を防ぐ対策と検出のスピードを上げることが重要となります。

騒いだ地点で中国からの渡航を禁止したところで、今の事態は起きてたと思うし、そもそも効果があったかは怪しいです。

・2020年1月6日掲載 中華人民共和国湖北省武漢市における原因不明肺炎の発生について
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_08767.html

1/6の地点で、湖北省武漢市に在住歴のある人の渡航を全て禁止にすれば軽減は可能だったかもですが、そんな措置自体が現実的ではないです。今の国際社会で移動が活発になってる以上、特定の国からの人の行き来を減らしたところで、何も起きないわけでもないし、本気で鎖国でもしない限りは、対処は難しいです。

今後のフェイズとして、武漢市を閉鎖など、春節での団体ツアーを禁止による影響を評価することになります。根拠のない情報がSNSなどで拡散していることも問題ですし、不安を煽り立てるような情報に振り回されずに、正確で確実な情報から判断するべきで、新型コロナウイルスで怖いのはパンデミックではなく、インフォデミックの方だと思います。

今避けないといけないのは、誰かの責任にすればいいとかいって正当化して感情的に当たり散らす行為ともいえます。現場に向けられてもただの迷惑行為でしかありませんし、そんなことしても解決などしません。「医学的、科学的評価には専門家の判断が必要」の言葉の通り、誰かを攻撃して正当化するような連中が一番邪魔な存在ですし、今出来ることを対処することだけです。

ミュンヘン安全保障会議について

ミュンヘン安全保障会議ですが、河野防衛相と茂木外相が出席しております。日程的には今日帰国という強行日程での対応となっております。
茂木外務大臣の第56回ミュンヘン安全保障会議出席 | 外務省

1 茂木敏充外務大臣は,第56回ミュンヘン安全保障会議に出席するため,2月15日にドイツのミュンヘンを訪問します。

2 茂木大臣は同会議において,「アジアにおける安全保障関係への対処」をテーマとするパネルディスカッションに参加し,「自由で開かれたインド太平洋」を含む我が国の外交・安全保障政策について対外発信を行う予定です。

3 また,茂木大臣はミュンヘン滞在中,ロシア,韓国,イラン,中国との外相会談及び日米韓外相会合を行う予定です。

まずは日米韓の外相会談についてです。
日米韓外相、北朝鮮問題で足並み  :日本経済新聞

【ミュンヘン=佐堀万梨映】ドイツのミュンヘンを訪問中の茂木敏充外相は15日、ポンペオ米国務長官、韓国の康京和(カン・ギョンファ)外相と会談した。北朝鮮情勢について3カ国の方針を擦り合わせ、引き続き連携していくと一致した。新型コロナウイルスに関し、感染拡大防止に向けた中国の取り組みを支持し、国際社会として支援する方針を確かめた。

中東情勢など地域情勢についても意見交換した。日米韓外相会談は、1月の米シリコンバレーに続いて2カ月続けて開いた。日米韓はミサイル発射など挑発行動を繰り返してきた北朝鮮を念頭に、会談を通じて連携姿勢を改めて示す狙いだ。
 日米韓外相で連携が取れていることは確認出来てるし、「新型コロナウイルスに関し、感染拡大防止に向けた中国の取り組みを支持し、国際社会として支援する方針」を確認したようです。これでも、中国の取り組みを否定しますか??

中東情勢、北朝鮮についても、日米韓の枠組みは機能しております。

続いては中国。
日中外相が会談 新型肺炎対応で協力確認へ  :日本経済新聞

【ミュンヘン=佐堀万梨映】ドイツ訪問中の茂木敏充外相は15日午後(日本時間16日未明)、中国の王毅(ワン・イー)外相と会談した。新型コロナウイルスによる肺炎問題への対応で協力していく方針を確認したとみられる。茂木氏は政府チャーター便での中国からの邦人帰国などを念頭に中国側の協力に謝意を伝え、「日本としても中国政府の取り組みに全力で協力していきたい」と語った。

4月に予定する習近平(シー・ジンピン)国家主席の国賓来日に関しては「日中は地域の平和と繁栄に大きな責任を有している。その責任を果たすとの意思を内外に明確に示す機会にしたい」と伝えた。

両外相は1月26日に電話協議し、新型肺炎を巡る日本の支援や湖北省にいる邦人らの帰国のためのチャーター機派遣について協力を確認している。
基本的に既定路線通りの対応であることは確認しており、4月に予定する習近平国家主席の国賓来日についても、「日中は地域の平和と繁栄に大きな責任を有している。その責任を果たすとの意思を内外に明確に示す機会にしたい」の言葉通りでしょう。

続いてはイラン。
茂木氏、イランに自衛隊派遣説明 外相会談 (写真=共同) :日本経済新聞

【ミュンヘン=佐堀万梨映】茂木敏充外相は15日、イランのザリフ外相と会談し、中東への自衛隊派遣について改めて説明した。中東地域の緊張状態に憂慮を示し、イランに緊張を高める行動の自制や核合意の順守を求めた。ザリフ氏はイランとしてもさらなる緊張を望んでいないとの考えを示した。

日本側の発表では、茂木氏は中東情勢の安定に向けて「粘り強い外交努力を継続する」と強調した。ザリフ氏は「日本の外交努力を高く評価する。引き続き緊密に連携していきたい」と語った。

中東への自衛隊派遣を巡っては、日本を出航した護衛艦が2月下旬から中東海域で情報収集活動を始める予定だ。イランに接するホルムズ海峡、ペルシャ湾などは活動海域に含まないが、これまでも検討状況をイラン側に説明してきた。
これについても既定路線で、日本の外交努力を高く評価し、緊密に連携していくと騙っております。中東への自衛隊派遣についても、一定の理解を示しており、継続的に対応していくことが大事だと思います。

ロシアについては記事が見受けられないので後日かな。。。


河野防衛相です。記事はこれくらいかな。
日仏2プラス2開催へ連携 河野氏、独やカナダと会談 - 産経ニュース

 ドイツ訪問中の河野太郎防衛相は15日、ミュンヘンでの安全保障会議に合わせ、フランスのパルリ国防相と会談した。外務・防衛閣僚協議(2プラス2)の東京開催に向け、連携を強める方針で一致した。河野氏はウクライナ、カナダ、ドイツの国防相とも相次いで個別会談、各国と防衛協力の強化を確認した。

 ドイツのクランプカレンバウアー国防相とは「自由で開かれたインド太平洋」構想の具体化について意見交換した。

 カナダのサージャン国防相とは、北朝鮮船が別の船に横付けして積み荷を移し替える「瀬取り」対策に関する協力を確認。陸上自衛隊が国連平和維持活動(PKO)の部隊に重機の操作指導などを行う活動への協力について話し合った。

 防衛省によると、ウクライナとの防衛相会談は初めてとなる。
いろんな国の人と会談してますね。河野防衛相のTwitterがいいかと思います。

ツボにはまったのがこれwww


詳細はプレスリリース待ちとなりますが、基本的には国際協調路線において、うまく対応出来てると思いますし、こういった取り組みが大切だと思います。