まずはこちらの件から。

岩屋防衛相関係

シャングリラ会合の件-ぱよぱよ日記

岩屋防衛相関係-ぱよぱよ日記

こちらの記事を紹介。
自民・宇都氏「怒りに身が震える」 岩屋防衛相を批判 - 産経ニュース

 元航空自衛官で自民党の宇都隆史参院議員は6日、岩屋毅防衛相に対し「怒りに身が震えている」と批判する動画を公開した。韓国海軍駆逐艦による自衛隊機への火器管制レーダー照射問題の進展が見込めない中、岩屋氏が日韓防衛相会談に臨んだことや、韓国国防相と笑顔で握手したことなどを問題視した。

 岩屋氏は1日、韓国の鄭景斗国防相とシンガポールで非公式に会談した。日本はレーダー照射問題について再発防止を要求したが、韓国側は事実を認めず、自衛隊機の飛行を非難した。岩屋氏は会談後、記者団に「未来志向の関係を作っていくために一歩踏み出したい」と述べ、関係改善を進めていく考えを示した。

 宇都氏の動画は約20分間で、「会っても結果が伴わないなら意味がない」と指摘。外務省がいわゆる徴用工問題で外交努力を重ねていることに触れ「防衛省だけが『一歩前に、未来志向で』なんてあり得ない」と語った。

 さらに、首相官邸が難色を示したにも関わらず岩屋氏が熱望して非公式会談が行われたとして「パフォーマンス的に頑張っているように見せたい。どこの大臣だ」と語気を強めた。

 自衛官の家族らから岩屋氏の対応について批判の声が多数寄せられていることを明かし、「守らなくてはいけないのは国益だ。ましてや今の岩屋氏の立場であれば守るべきは隊員だ」と訴えた。今後、国会で岩屋氏を徹底追及する考えも示した。
あとこちらの記事も紹介します。


宇都議員については、Wikipediaを紹介します。

宇都隆史 - Wikipedia

竹下派の議員で、総裁選では石破氏に投票した議員とだけですかね。

【自民党総裁選2018】石破支持議員 : 政界備忘録

【9/14収録】自民党総裁選の行方 | 参議院議員 宇都隆史 オフィシャルブログ Powered by Ameba

総裁選については、派閥の意思を尊重してるだけのように見受けられ、チャンネル桜で配信していることからもそういった関係もあったように思います。その点では、Twitterやブログなどの発信は積極的ではない議員で、そんなに信念があるようには思えない議員といったところになると思います。

最も、外務省と防衛省では立ち位置が異なりますし、河野外相が岩屋氏に理解を示していることや、政権枢軸で問題視するような動きが見えないことや、岩屋氏の記者会見の内容と日本の戦略で差異があるとは思わないし、シャングリラ会合という国際会議の場で、相手が反論の出来ない腫れ物のレーダー照射問題について再発防止を蒸し返す地点で、どのような扱いであるかは明白なのにね。

ここで岩屋氏の記者会見を紹介します。

防衛省・自衛隊:防衛大臣臨時記者会見|令和元年6月2日(日) 12:04~12:14(日本時間)

上記は日米韓防衛相会談の内容となります。これがメインで、それに向けての準備だったと思われます。

こちらは引用。
防衛省・自衛隊:防衛大臣記者会見|令和元年6月4日(火) 09:37~09:52

Q:シャングリラでの日韓防衛相会談についてお伺いします。レーダー照射問題については、認識の一致は見られなかったものの、防衛交流について、一歩踏み出したという考えをお話になっております。これは、韓国や国際社会に対して、レーダー照射問題という重大な事案があったにも関わらず、その解決を見ないまま、防衛交流の再開に転じてしまうというメッセージを発してしまったという見方もあるのですが、大臣自身にそういった認識はおありでしょうか。

A:そういうふうには全く思っておりません。日韓の会談は非公式ではありましたが、これまでの日本政府の見解を改めて伝えました。そして、再発防止を強く求めたところでございます。残念ながら、そこは認識の一致に至りませんでしたが、会談終了後、韓国のチョン長官も会見をされて、こういう事案が起こらないようにしていきたいというお話をしていただいたと承知しております。非常に朝鮮半島情勢が流動的な中で、やはり日韓、日米韓の安全保障上の連携は極めて重要であり、益々重要な時期に差し掛かってきていると考えておりますので、その環境整備をすることが、完全ではないにせよ、一歩前に進めることができたと思っております。
重要なのは、これまでの日本政府の見解を伝えつつ、再発防止を強く求めて、認識の一致に至らなかったという事実と、「非常に朝鮮半島情勢が流動的な中で、やはり日韓、日米韓の安全保障上の連携は極めて重要」ということに尽きます。岩屋氏を批判するなら、これを現段階で積極的に放棄する国益があるのであれば、その点を指摘するべきです。認識の一致には至らないことくらい誰だって分かる状況で、それをわざわざ言うというのは、韓国に対してではなく、他の国に向けて、「日韓、日米韓の安全保障上の連携」を頑張ってるという姿勢を示すことが、ホントの目的なのですよ。日韓合意と一緒だけどwww

「首相官邸が難色を示した」のくだりですが、上記の記者会見において、安倍首相に報告はしてるが、韓国との防衛相会談については話にも出てないことが全てでしょう。
Q:シャングリラ会合に関連して2点お伺いします。1点目は、韓国と非公式ながら防衛相会談を行いましたが、昨日、総理に報告でいらっしゃっていましたが、そこで韓国との防衛相会談についても話は何か出ましたか。

A:昨日は、日露「2+2」について、河野外務大臣と一緒に総理に御報告をさせていただきました。シャングリラは日中も日豪もやりましたし、日米豪、日米韓、かなり多くの会合をこなしてまいりましたので、それらをまとめて御報告をさせていただこうと思っております。
本当に難色を示したのであれば、会見前の段階で話に出て当然ですし、重要なのは日米韓防衛相会談であって、その下準備として意見交換をしたというのが全てと思うけどね。だからこそ批判されるというのも、岩屋氏も理解の上の動きとも言えます。隊員を守るためには、不用意な衝突を避けることが全てで、トップとしては泥をかぶる必要だってあると思うし、プランのない強行策で隊員が守れるのであれば、それもまたお花畑の話ですww

あくまで現段階の話であって、今後はどうなるかはわかりません。

在韓米軍関係-ぱよぱよ日記

あとは韓国観察者の鈴置さんの記事ww

在韓米軍撤収か縮小の動きとなっており、ここの動きが見えた時に日本の方針をどうするかが問われるわけで、現段階で積極的に動く話ではないということだけです。こんな状況で防衛相を更迭というのは結構危険な話で、韓国に対して甘い対応をした岩屋防衛相とそれに理解を示した河野外相を更迭するとか狂気の沙汰ではありませんし、国益を守る上で何が重要なのかというのを見極めた上での対応と思うけどね。

自民党参院選公約について

自民参院選公約、外交を前面 新憲法施行は時期示さず  :日本経済新聞

自民党は7日、夏の参院選公約を発表した。参院選前に安倍晋三首相が議長を務める20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)など重要な外交日程を踏まえ、外交を前面に打ち出した。首相が2020年と表明している新憲法の施行時期については明記しなかった。

消費税増税関係ですが、「10月に予定する消費税率10%への引き上げに関して全世代型社会保障や財政健全化の実現に向けて予定通り実施すると明記した。」と掲げてますが、公約よりは下の状況となります。

こちらの記事には、以下のように書かれてます。

自民が参院選公約「世界を主導」、早期改憲も : 選挙・世論調査 : 読売新聞オンライン

これまで通りの印象ですが、これらの内容からみても、攻めの衆参同日選には打って出ることが難しいという状況に見えるのと、選挙で積極的に勝ちに行くようには見えない点が重要になると思います。この公約で選挙を戦うかは不明ですが、自民党内においては、安倍首相の意向は見えず、敢えて岸田路線を出してるようにも見えるのは逆に気になる部分ではあります。改憲のやる気がないことも明白ですしね。

そういう意味では飛び道具を出せる状態にもあるとも言える状況ですし、積極的に衆参同日選にも動きやすくするような現段階の公約とも言えます。この公約で衆参同日選をやれば、確実に安倍首相は辞任に追い込まれるだろうしなwww

最もこの公約を掲げて参院選を戦うなら、衆院選は年内は無理なので、必然的に来年の10~12月以外の選択肢がなくなるわけですがね。次の衆院選を考えると、取れる選択肢は少ないように思うし、この公約で選挙を戦うなら、維新潰しがテーマになりそうな気がしないでもないですねwww