余命さんの保守速報さんのスポンサーの件だけど、結構妙手ともいえます。早速釣られた人がいましたが、今後において、プレスコードが足枷になってくると思うけどね。余命ブログは一種の色物で、読者を突き放したスタンスとしか思えないだけに、過度に噛み付くと何らかの理由があるのかなと邪推したくもなるけどwww

シャングリラ会合の件

日韓防衛相が「40分間会談」 韓国報道 - 産経ニュース

 韓国の聯合ニュースは1日、「アジア安全保障会議」が開かれているシンガポールで、日本の岩屋毅防衛相と韓国の鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防相が約40分間会談したと報じた。

 聯合によると、鄭氏は会談後、報道陣に対し「韓日の国防協力に関連し、良い会話を交わした」と説明。昨年12月の韓国海軍艦艇による自衛隊機への火器管制レーダー照射問題についても「虚心坦懐(たんかい)に意見交換した」とし、「今後両国が緊密に協力し、こうしたことが再発しないよう(関係を)発展させていこう、という意見で一致した」と述べた。

 鄭氏はさらに、「韓国と日本は隣接する友好国として、国際社会で起こるすべてのことに対し緊密に協調し、互いを助ける必要性がある」と強調。岩屋氏と両国関係の強化について「意見が一致」したと話した。
岩屋防衛相と韓国の国防相の会談の件だけど、安倍首相の意向に著しく反したり、閣議決定に反した場合は更迭対象になりますが、特段コメントを発していないし、何らかの対応を取っていないというのが全てです。

重要なポイントとして、国防の観点において防衛ラインを下げるのは愚策でしかなく、置物でもいいので前線を上げておくというのは重要なわけで、積極的に防衛ラインを下げる戦略的メリットがどこにあるのかというのを知って欲しいと思います。最終的に防衛ラインを下げざるを得ない可能性は否定はしませんが、9条プレイというペナルティが課された現状において、現段階において積極的に防衛ラインを下げる理由はありませんし、今回の会談について否定する理由はありません。

最も韓国メディアがこのように報じただけの話で、別記事ではこのように報道されております。
日韓防衛相が非公式会談、レーダー照射なお溝 : 政治 : 読売新聞オンライン

 【シンガポール=谷川広二郎】岩屋防衛相は1日、シンガポールで韓国の鄭景斗チョンギョンドゥ国防相と約30分間、非公式に会談した。岩屋氏は、韓国海軍が昨年12月、海上自衛隊機に火器管制レーダーを照射したことに抗議し、再発防止を求めた。鄭氏は照射を否定し、議論は平行線に終わった。

 レーダー照射問題以降、日韓の防衛相が会談するのは初めて。岩屋氏は、韓国海軍艦艇から3カイリ(約5・5キロ)以内に軍用機が入った場合、火器管制レーダーの照射を警告すると新たに定めた運用指針の撤回を求めたが、鄭氏は拒否した模様だ。両氏は北朝鮮問題で協力していくことでは一致した。
結局は、関係維持は重要と言いつつ、シャングリラ会合で、レーダー照射問題について議論の場に出すというのが、何を意味しているのかという事に尽きます。

レーダー照射の件についておさらいしておきましょう。


その時のやりとりをLINE風にしたらこんな感じwww


そしてこんな状態だったらしい・・・www

それはさておき、「アジア安全保障会議(シャングリラ会合)」について紹介します。
国際戦略研究所 - Wikipedia

アジア安全保障会議

イギリス国際戦略研究所が主催するものに「アジア安全保障会議(通称:シャングリラ会合)」がある。開催地はシンガポールのシャングリラホテルで、アジア太平洋地域と関係する国々の国防大臣などが、地域の課題や防衛協力などを議論することを目的としている。参加国は、日本、米国、中国、韓国、英国、豪州、シンガポール、ベトナム、マレーシア、フィリピンなど31か国に及ぶ。
シャングリラ会合という国際会議において、レーダー照射の話というのは、結構深刻な話ともいえます。

このような事案を、31カ国が参加している国際会議ともいえる場所であえて蒸し返すというのは、結構えげつない扱いと思うけどねwww

ていうか、日韓合意もそうなんだけど、どのような目線で動いてるかというのを、根本的に理解していない人が少なくないように思ってます。日韓合意も国際的なメッセージであって、韓国ではなく、第三国に向けたモノであって、韓国を意識したものではないわけです。今回の会談についても、第三国向けのメッセージであって、国際社会に向けての以下のメッセージこそが重要なわけです。
防衛省・自衛隊:シャングリラ会合2019防衛大臣スピーチ(仮訳)

朝鮮半島をめぐる現状認識

 およそ1年前、ここシンガポールの地において歴史に残る米朝首脳会談が開催されました。朝鮮半島の非核化に向け、北朝鮮の具体的な行動を促していくとの米国政府の姿勢に、改めて強固な支持を表明いたします。

 北朝鮮は、米朝首脳会談の意義を理解し、国際社会の真摯な努力に応え、現下の機会を活かすように努めなくてはなりません。この点、約1ヶ月前に北朝鮮が行った短距離弾道ミサイルの発射は、累次の国連安保理決議に違反するものであり、極めて遺憾です。

 さて、北朝鮮の非核化という国際的な課題を巡って、安保理決議に従い北朝鮮が保有する全ての大量破壊兵器およびあらゆる射程の弾道ミサイルの完全な、検証可能な、かつ不可逆的な方法による廃棄(CVID)を求めるという我が国の立場には、全く変わりはありません。ここで改めて確認すべきは、北朝鮮の核・ミサイル能力に本質的な変化は生じていないという厳然たる事実です。具体的には、北朝鮮は我が国全域を射程に収める弾道ミサイルを数百発保有して実戦配備するとともに、米国本土や欧州諸国までをも射程に収め得る弾道ミサイルを保有しています。さらに、生物・化学兵器を含む大量破壊兵器の拡散というグローバルな安全保障上のリスクも、依然として除かれてはおりません。

 こうした事実を踏まえると、現状に潜む最大のリスクは、次の一点に存すると言えます。すなわち、昨年来の米朝プロセスの重要な基礎であるはずの北朝鮮の非核化に向けた国際社会の団結が、北朝鮮がCVIDに向けた具体的な取組を実施する前に緩むことです。今こそ、北朝鮮の非核化に向けて、一連の国連安保理決議を完全に履行し、米朝プロセスを後押しすることが、極めて重要なのです。
ここで重要なのは、国際会議の場で、CVIDを求めるのと、先月の短距離弾道ミサイル発射が国連安保理決議に違反に該当しているという2点に尽きます。これを岩屋防衛相が言及しており、以下の記事に書かれてるが、「北朝鮮問題に直接の関わりを持つ国として韓国や中国、ロシアを挙げ」の下りになるわけです。
北朝鮮非核化、国際社会は結束を アジア安全保障会議で岩屋防衛相 - Sputnik 日本

【シンガポール共同】岩屋毅防衛相は1日午前(日本時間同)、シンガポールで開催中の「アジア安全保障会議」で講演した。国際社会が北朝鮮の非核化実現へ結束を維持し、一連の国連安全保障理事会の制裁決議を完全に履行する必要性を強調。北東アジアの安定を図るため、十分な抑止力を確保するには「米国のプレゼンスは不可欠だ」と訴えた。

海上で積み荷を移し替える「瀬取り」など北朝鮮の制裁逃れに対する国際的な監視強化が必要だと主張。北朝鮮問題に直接の関わりを持つ国として韓国や中国、ロシアを挙げ「国際公益を見据えた一層の連帯を呼び掛ける」と表明した。
こういった話をしながら、レーダー照射問題を蒸し返し、そんな状況で韓国の国防相の会談をやって、「レーダー照射問題について平行線に終わった」というのが、第三国にとってどのように受け取ったのか??というのが、本質とも言えます。日本の防衛の前提と、シャングリラ会合の岩屋防衛相の対応について、短絡的な批判というのが、日本の国益にどのように関係するのかというのは、自分には理解出来ない話であると思います。