今日はあいちトリエンナーレの「表現の不自由展の件」です。
慰安婦少女像の展示中止 愛知の国際芸術祭 (写真=共同) :日本経済新聞

愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員会は3日、元従軍慰安婦を象徴した「平和の少女像」などの展示を同日までで中止すると発表した。実行委員会の会長を務める大村秀章・同県知事が記者会見し「テロや脅迫ともとれる抗議があり、安全な運営が危ぶまれる状況だ」と理由を述べた。

少女像は国内の美術館やイベントで近年、撤去や公開中止となった作品を集めた企画「表現の不自由展・その後」の一つとして出品された。実行委は少女像だけでなく企画全体の中止を決めた。

大村知事は会見で「(抗議が)これ以上エスカレートすると、安心安全の確保が難しい。総合的な判断だ」と説明。事務局に「ガソリン携行缶を持って(会場の)美術館に行く」との京都アニメーション放火殺人事件を連想させる内容のファクスがあったことも明らかにした。

芸術祭の芸術監督を務めるジャーナリストの津田大介氏も大村知事に続いて会見し「想定を超えた抗議があった。表現の自由を後退させてしまった」と述べた。

一方、不自由展の実施団体は、芸術祭の実行委に対し「中止決定は一方的に通告されたもので、契約書の趣旨に反する行為。法的対抗手段も検討している」との抗議声明を出した。

あいちトリエンナーレは2010年から3年ごとに開かれている国内最大規模の芸術祭で1日、75日間の日程で開幕した。実行委の会長代行の名古屋市の河村たかし市長は2日、大村知事に抗議文を出し少女像などの展示中止を要求。文化庁の補助事業でもあり、菅義偉官房長官も同日の記者会見で補助金交付を慎重に判断する考えを示した。〔共同〕
過去記事を紹介します。前半部分ね。

ぱよぱよ雑談~20190802-ぱよぱよ日記

この件はあいちトリエンナーレの問題というより、「表現の不自由展」という企画に問題があって、結局中止になりましたが、それをひっくるめてのマッチポンプの可能性が極めて高いです。
61表現の不自由展・その後(A23) | あいちトリエンナーレ2019

「表現の不自由展」は、日本における「言論と表現の自由」が脅かされているのではないかという強い危機意識から、組織的検閲や忖度によって表現の機会を奪われてしまった作品を集め、2015年に開催された展覧会。「慰安婦」問題、天皇と戦争、植民地支配、憲法9条、政権批判など、近年公共の文化施設で「タブー」とされがちなテーマの作品が、当時いかにして「排除」されたのか、実際に展示不許可になった理由とともに展示した。今回は、「表現の不自由展」で扱った作品の「その後」に加え、2015年以降、新たに公立美術館などで展示不許可になった作品を、同様に不許可になった理由とともに展示する。
出展作家は以下の通り。

出展作家 | 表現の不自由展・その後

企画体制は以下の通り。

企画体制 | あいちトリエンナーレ2019

表現の不自由展とありますが、こんなもん芸術ではないし、公共の場に相応しいものではない代物であることが原因でしかないです。そんなに出展したければ、私的な場でやるべき話であって、公共の場どころか、税金を使ってまでやるものではないというだけの話であって、それ以上でもそれ以下の話ではありません。

作品の様子・・・。





ここで小坪市議の記事を紹介。

【抗議先リスト】慰安婦像を税で展示、愛知県。文化庁の助成事業。昭和天皇の御真影を焼く映像も?大村知事は辞職妥当か?【許せない人はシェア】 | 小坪しんやのHP〜行橋市議会議員

【拡散】昭和天皇の御真影を焼くかのような映像、上映していた。(確定)【許せない人はシェア】 | 小坪しんやのHP〜行橋市議会議員

ここで重要なのは、中止の口実として、「テロや脅迫ともとれる抗議があり、安全な運営が危ぶまれる状況だ」ということにしたことです。こういう抗議が理由での中止というのは、表現の不自由展の中止の理由としては不適切でしかないし、そんな覚悟もなく、開催を決めた側も中止した側も論外と言わざるを得ないです。

最も慰安婦像の問題というより、昭和天皇を冒涜している点、公人を侮辱する画像、馬鹿な日本人の墓とされるもので国旗を穢す行為など、人や国を冒涜するものを芸術として許されるのかという問題に尽きます。言論も一緒なんだけど、冒涜することを目的としたもの対して、言論だったり芸術として許されるのかという事と、このようなものが公共のものとして相応しいのかという点に尽きると思います。税金を使ってやる事かという事が全てですし、行政ではなく、民間で資金を集めて展示するのであれば、「表現の自由」は認められてることからも、名誉毀損や侮辱罪などの犯罪行為でなければ一定レベルで許容するべきという考えです。

冒涜することを目的とした表現が許されるのであれば、巷間で批判されている在特会のデモなども、「表現の自由」を認められるべきですし、こういった行為が許されるのであれば、公共など関係なく何でもありの世界ですし、こういった行為は許されるべき話ではないし、況してや特定の思想だけ弾圧していいとかいう主張というのが、最も許されない卑劣な行為でしかないと思います。


いろいろときな臭い案件ですが、名古屋市長について・・・。
慰安婦像展示者へ謝罪要求 名古屋市長「やめれば済む問題でない」 - 産経ニュース

 国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」での「平和の少女像」などの展示中止を受け、中止を求めていた実行委員会会長代行の名古屋市の河村たかし市長は3日、「やめれば済む問題ではない」と述べ、展示を決めた関係者に謝罪を求めた。市内で記者団の取材に応じた。

 河村氏は、芸術祭が名古屋市も経費を負担し文化庁も関与する公的な催しだと指摘。元慰安婦を象徴する少女像の展示は「『数十万人も強制的に収容した』という韓国側の主張を認めたことになる。日本の主張とは明らかに違う」と話した。

 河村市長は2日、展示中止を求める抗議文を大村秀章愛知県知事に出した。行政が展示内容に注文をつけるのは憲法で禁じる「検閲」に該当するのではないかとの指摘には「事前に『出してはならん』とは言っておらず全く当たらない」と主張。県や市が主催する公的な場でない限り、口出しはしない考えも強調した。
正直なところ、この人の行動はパフォーマンスとしか思えないですし、この展示をやめればすむ問題ではないし、かといって、展示を決めた関係者に謝罪すれば済まされない問題と思います。愛知県や名古屋市が経費を負担した公的な催しであるわけで、その点で誤ったメッセージを伝えたことになることは問題にはなりますが、「『数十万人も強制的に収容した』という韓国側の主張を認めたことになる」とは違ってくるんだよね。

行政が展示内容に注文をつけるのは憲法で禁じる「検閲」に該当するのではないかという話もありますが、展示を決めたら何でも許されるのであれば、そっちの方が問題で、公的な催しであれば、公共物として相応しいのかというのは、「検閲」に該当するのかといった問題も含まれてくると思います。公共の福祉にも関連しますが、「人権相互の矛盾・衝突を調整するための実質的公平の原理」であって、公平さがない議論に対しては、公共の福祉に関して違憲行為を行ってるとも言えます。


ここで愛知県の組織について振り返ってみましょう。


愛知県の県民文化局の様子です。トリエンナーレ推進室が組織図に含まれることからも、県民文化局の中で、トリエンナーレの存在は部としても重要な位置づけにあるように思います。全体的に必要ないとは思いますが、文化芸術課の活動が文化活動に対して意味があるかと言われたら疑問ですし、今回の件で一番責任が大きいのは、予算請求した側にあると思うんだけどねwww

文化芸術課が予算の承認権があるとは思えないことから、予算案という意味合いだと、県民文化局の影響は避けられないと思います。予算を最終決定したところに一番の責任があると思うけどなぁww


今後重要なのは以下のポイントに尽きます。

・表現の不自由展に関する資金の流れ
・文化庁の助成金の所在
・大村知事の責任問題
・県民文化局の責任の所在
・脅迫犯の検挙

いちばん重要なのは「表現の不自由展に関する資金の流れ」で、公的資金の使い方を開示する必要があります。助成金を受けてたら、助成金の用途は求められるわけで、文化庁が説明責任も問われます。また、県民文化局の関与がどの程度あるかということについて言及する必要があります。お金を出す・出さないという問題だけではないし、どこに税金が使われてるかというのかも重要です。

この件は知事では収束出来ないと思うし、背後の連中を含めて表舞台に出すべきだと思います。そんな感じですかね。。。お金をどのように縛るかが求められることになります。大村知事や津田だけの話じゃないし、ここを個人攻撃すればいいという話ではないと思いますwww