香港デモについて今一度整理しておきます。まとまりは悪いです。。。

一連のニュースは以下の記事を紹介します。

香港デモの背景

一応のところ、中国本土への「容疑者」引き渡しを可能にする「逃亡犯条例」改正案に反対した動きとなっております。こちらについては、Wikipediaを紹介します。
2019年逃亡犯条例改正案 - Wikipedia

本改正案は容疑者の身柄引き渡し手続きを簡略化し、中国大陸、マカオ、台湾にも刑事事件の容疑者を引き渡しできるようにするものである。改正案の背景には台湾でおきた潘曉穎殺人事件があり、逃亡犯条例の規定により容疑者を台湾に引き渡すことができなかったが、香港政府は逃亡犯条例の規定で中国大陸やマカオが除外されていることが「抜け穴」であると主張した。改正案が成立した場合、香港行政長官は事例毎に引き渡し要請を受け付けることになる。要請を受け付ける容疑には殺人罪のほかには贈収賄、入出国審査官に対する詐欺など7年以上の懲役刑が科される可能性のある犯罪が30種類以上含まれる。また、中国大陸などから要請を受けて資産凍結や差押を行うこともできるようになる。
この記事も参考になると思います。

今回の背景として、香港人カップル間での殺人が台湾で起きて、香港帰国後に自白したが、台湾で起きた事件ということで、容疑者を台湾に引き渡すことが出来ずに、殺人事件として裁けなかったことが理由とされております。この条例があれば、台湾に身柄を引き渡して、台湾で殺人事件として裁くことが出来るといった内容となります。逆のパターンだと、香港に逃亡犯を入っても、香港では何も出来ないことを意味します。中国政府としても、香港に逃亡すればいいというのも許しがたい部分はあると思うけどね。

こちらの記事も紹介します。

香港の人にとっては、自分たちを中国人とは思っていないし、中国本土に対する反発や、中国のやり方に対して疑念を抱いているというのが、デモの背景にあります。だからこその民主化運動は名目の一つですが、いろんな要因が複雑に絡んで、収拾がつかないというのと、現状維持を望む勢力などもあって、当初の理由であった逃亡犯条例改正案というのではなく、現状は別の理由で収束していない理由とも言えます。

逃亡犯条例改正案そのものについては、当面は可決されない見通しです。

逃亡犯条例「改正手続き再開せず」香港行政長官が謝罪  :日本経済新聞

逃亡犯条例改正案について「社会の対立が解消されない限り、改正手続きを再開しない」と香港トップの行政長官が表明したわけですが、これを解釈すると、「現行政長官の間は実質的に改正しない」ということを意味しており、今もデモを行う強い動機とはなりえないし、この表明を引き出した地点で、純粋な逃亡犯条例改正案の反対であれば、一定の成果を出しているわけです。であれば、他の理由を考えるのが自然です。

デモの背後について

このデモについてはいろんな連中が絡んでおり、租借地であったイギリス、NEDといったアメリカ、香港の実権を握っている上海閥、民主化を実現させたい勢力などが複雑に絡んでおります。基本的には雨傘運動に関係しております。

2014年香港反政府デモ - Wikipedia

NEDは以下の記事を紹介します。

全米民主主義基金 - Wikipedia

こちらの記事も紹介します。

日当も出てる可能性も高く、デモ参加者を集めてる節はあります。いろんなところからお金が出ているように見受けられるのと、デモを焚き付けてる連中もいることからも、収束方法は気になる部分はありますね。

香港の実権について

香港のトップは韓正氏のようです。香港は反習近平派閥の江沢民一派の牙城で、この人は江沢民の子飼いで、江沢民派の利権の守護者のようです。
韓正氏が香港マカオ事務の主管に就任【香港―政治】 – 香港ポスト | 香港日本語新聞

中国共産党中央政治局常務委員の韓正氏(常務副首相)がすでに張徳江氏(前全国人民代表大会常務委員長)に代わって香港マカオ政策を主管する中央港澳政策協調小組組長に就任したことが明らかとなった。4月12日付香港各紙によると、韓氏は現在、「一帯一路」と「粤港澳大湾区」の政策を主管している。
前任の張徳江氏の紹介。

あとこちらの記事も紹介します。
北朝鮮を巡る米中の「裏側」を推察する – アゴラ

北朝鮮情勢の緊迫は中国国内での政争を受けたものです。中国では秋の党大会に向けて権力集約に邁進する習近平派とそれに対立する江沢民派の政治闘争が苛烈化しています。

北朝鮮に関する利権は中国共産党序列第3位・張徳江が有しています。同氏は江沢民派に属する人物であり、既得権を守るために金正恩体制の事実上の擁護者となっています。

習近平は共産党内の高位のポストに江沢民派を残すことは避けたいため、反腐敗闘争の名目で次々と江沢民派から利権をはく奪して粛清を行っています。ただし、張徳江が掌握する北部軍区に関しては、現在まではむしろ焼け太りさせただけで手を付けることができていませんでした。

そのため、トランプが習近平に求める北朝鮮と中国の取引に関する規制の強化は、習近平にとっても政敵にダメージを当たる願ったりかなったりのものと言えます。トランプは北朝鮮への対応強化を習近平に求めることで、習近平の国内闘争を間接的に支援している状況となっています。
この辺も重要なんだけど、北朝鮮の支配人は張徳江となりますが、北朝鮮や香港の利権については、江沢民派が握ってるともいえます。ここは、中国など権力者が牛耳る“闇利権のホットスポット”とも言える場所で、こういった資金洗浄が行われております。それでも資金洗浄は壊滅までは至ってないようです。

香港でのマネーロンダリングの通報急増、昨年の8割増に | 海外ビジネスニュースを毎日配信!− DIGIMA NEWS

香港の数千口座でマネロン、1年で40億ドル - NNA ASIA・香港・社会・事件

別の思惑もあるとは思いますが、江沢民派の牙城ともいえる地域なだけに、香港が抜け穴になってる部分を取り締まりたいというのはあるのでしょう。そういう意味では、中国政府への反発というのは、純粋な市民の怒りというよりは、地元の反体制派が外国勢力と共謀して市民の怒りをあおっていることが要因もあるとなれば、上海閥が仕込んでる可能性が高いです。

北朝鮮問題で露呈する中国危機とトランプ政権https://www.kokuminkaikan.jp/chair/detail20170701.html

当然の話ですが、どこの国も一枚岩であるわけでもないし、「中国を見る時、中共=習近平ではないことを意識しなければならない」ということが前提で、中共が習近平の独裁(笑)とか言ってる地点で、このような識者は論ずるに値しないです。

南部戦区について議論が出ましたが、習近平は軍区を戦区に再編することで、人民解放軍を掌握というか、瀋陽軍区対策に動こうとしたが、結果的に再編に失敗して、軍関係で習近平の影響力があるかと言われると、結構微妙ともいえます。


南部戦区についても触れておきましょう。
中国人民解放軍南部戦区 - Wikipedia

管轄区域
湖南省、広東省、広西チワン族自治区、海南省、香港特別行政区、マカオ特別行政区
因みに深センは広東省となります。となれば、南部戦区は江沢民系と見ていいです。

他にも武警についても触れておく必要があります。

中国人民武装警察部隊 - Wikipedia

こちらの記事も紹介します。
中国「第二の軍事力」武装警察の2重管轄解消へ、クーデター実行の過去も

  中国共産党の座右の銘は「銃口から政権が生まれる」。軍を支配する者は政治を支配するという意味だ。党内の基盤が弱かった江沢民が鄧小平に選ばれて90年代はじめ国家主席(総書記)に就任してから、軍のほか、武警部隊にも人脈ネットワークを築き、武警の規模を100万人から推定150万人に大幅に拡大し、非殺傷武器以外に威力の大きい武器も保有するようになった。武警部隊の予算は一時軍を超え、「第二の軍事力」とも言われた。

 次期胡錦濤指導部では江沢民一派が引き続き軍(武警部隊)を実効支配したため、実質上、胡錦濤は政治の主導権を握ることはできなかった。胡錦濤・温家宝の命令は中南海(党首脳部)から出ることはなかった。
一応は対策は取ってますが、人事だけで体質の改善は難しく、問題を引き起こしてる殆どの問題が武警の可能性が高く、香港で動いたのも南部戦区&武警といったところで、一連の動きについては、北京が関与出来たとは思えないところは重要です。

その点では、中国共産党の動きというのは、上海閥の絡んだ動きの可能性が高いです。ここを見落とすと、香港デモの構図が180度変わるので注意が必要です。

香港と台湾について

ここは簡単に・・・。

あとこちらも・・・。

どうやら台湾は香港デモ側を支援する姿勢を表明しているように見受けられます。逃亡犯の件からしても、引き渡し条例には否定はして、デモ隊を支持するといった感じで、現状維持を求める動きのように見受けられます。

日本の動き

ある意味これで十分なのではないんですかwww

要約すればお察し案件です、ハイwww
香港がんばれ! SEALDs元メンバーら 東京でデモ:朝日新聞デジタル

 司法の独立を守ろうと大規模デモで政府に抗議している香港の若者らを応援しようと、安保法制への反対活動を展開した学生団体「SEALDs(シールズ)」の元メンバーらが13日、都内で集会を開いた。数百人が集まり、「香港がんばれ!」と声を上げた。

 呼びかけたのは、SEALDs元メンバーで大学院生の元山仁士郎さん(27)。2014年に香港で民主選挙の実現を求めた「雨傘運動」を支えた若者らとの交流を続けてきた。(以下略)


志位るずのデモのようで、学生団体という設定だったはずですが、写真を見ると学生感が感じないところが何とも言えないが、学生団体というのは、かつて学生運動をやっていた団体のことなのかと思う部分はあったりもしますww数百人というのもお察しくださいという感じでしかありませんが・・・。この記事で思うこととして、「雨傘運動」も同じような背景があったのではないかということくらいですか(笑)

お察し案件の理由・・・。
どうやら山本太郎に接触しているようですね。こういった連中と絡んでる地点でお察し案件とも言いたくもなります、ハイ。

こんなのが応援してるような案件を「香港加油」と言ってることにも違和感を感じますので、こちらの画像を紹介して締めとさせていただきます。