まずはこちらの件から。

過激派組織イスラム国の件

トランプ米大統領、IS最高指導者の死亡発表 子ども3人とともに自爆 写真11枚 国際ニュース:AFPBB News

【10月27日 AFP】(更新、写真追加)ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領は27日、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」の最高指導者アブバクル・バグダディ(Abu Bakr al-Baghdadi)容疑者を、米軍の特殊部隊によるシリア北西部での夜間の急襲作戦で殺害したと発表した。

 同大統領はホワイトハウスから全国にテレビ中継された演説で、米軍部隊が「多数」のIS戦闘員を殺害したと発表。バグダディ容疑者はトンネルに追い詰められ、自爆ベストを起爆して「犬のように」死んだと話した。

「彼(バグダディ容疑者)は自身の(自爆)ベストを起爆し、自殺した」と述べた同大統領は、同容疑者が行き止まりのトンネルに駆け込んだ後、ずっと泣き叫びながら死んだと説明。爆発により同容疑者の子ども3人も死亡したと付け加えた。

 さらに、今回の作戦はロシア、シリア、トルコ、イラクの支援により成し遂げられたとし、特殊部隊は「シリア北西部での危険かつ大胆な夜間の急襲作戦を遂行し、華々しく任務を完遂した」と称賛した。(c)AFP
トランプ大統領が重要な声明を出すと予告してましたが、内容としては、ISの指導者アブバクル・バグダディ容疑者が「死亡した」といった内容でした。

トランプ大統領の演説は以下のツリーから確認出来ます。


演説の和訳は以下となります。
北西シリアの夜の作戦
私は奇襲の殆どを見た
米兵は誰も死亡せず
ISISリーダーのバグダディは死亡した
彼はトンネルの袋小路で死亡
奇襲時に11名の子供が取り除かれたが
彼はトンネルに3名の子供を連れて入り
犬が彼を追い詰め
自爆ベストを使って子供と一緒に自爆
2時間の作戦だった
奇襲でISISの将来の攻撃計画も含めた情報を収集
アメリカはテロリストのリーダーを許さない
我々は完璧に破壊する
最後の神の判決だ
私の司令のもとISISを100%壊滅した
彼は負け犬だ
彼は無実のアメリカ市民の殺害者だ
バグダディは逃げ走って叫んだ
ロシア、トルコ、シリア、イラクに感謝する
危険な作戦だった
昨日の作戦に参加した兵士に感謝する
作戦は大成功だった
米国と世界にとって素晴らしい夜となった
世界はより安全となった
神の祝福を
8機のヘリで奇襲した
奇襲を見たがまるで映画のようだった
1時間10分の飛行だった
最も危険な飛行の地域だ
ロシアはこの地域での飛行を解放してくれた
銃の攻撃を受けたが、すぐ阻止した
私は大統領に就任してすぐ、バグダディはどこかと尋ねた
数週間前、バグダディの場所を確認した
作戦は数週間前から始まった
相手側が多くが死亡、米兵は誰も負傷しなかった
ロシアには我々が入り込むと伝えた
ロシアは事前通知に感謝した
ロシアは作戦を知らなかった
ワシントン内では他者に知らせず
ワシントンは漏洩マシーンだからだ
トップシークレットで漏洩もなかった
エスパー国防長官、将軍ら、
ロバート・オブライアン国家安全保障問題担当大統領補佐官らと一緒に
奇襲作戦を見た
中近東には900兆円も使った
米国は中近東にいたくない
兵士を国に戻したい
ロシア、トルコ、シリア、イラクに感謝する危険な作戦であったし、ロシアを意識したメッセージのように思います。そしてワシントンは漏洩マシーンということで、内部に機密漏洩する輩がいるということもありますが、今回の作戦を完遂し、ISを壊滅に追い込んだと演説しております。

IS自体は弱体化しており、ISの拠点は壊滅して、最高指導者のアブバクル・バグダディは死亡したことで、今後の流れは変わるかもです。

拠点を失い、最高指導者がいなくなっても、IS自体は残りますし、ゲリラ戦やテロなどによる攻撃の可能性はあるし、後始末が重要ともいえます。ISシンパがどの程度いるか不明ですし、こんな話も飛び交ってました。

ある意味、ISの壊滅については、こういった中東ビジネスに一つの区切りをつけたのは確かと思います。今後については、「ISを打倒した」としてシリアからの米軍撤収の流れが加速していくかもしれません。「ロシア、トルコ、シリア、イラク」に借りを作った形??かもしれませんが、これでイランがターゲットになるかもしれませんね。今後の動きは不明ですが、こちらの件もきな臭いです。

過激派組織韓国の件

敢えてこちらの記事でもwww
米軍、韓国・文政権に最終警告!? GSOMIA破棄前に軍制服組トップが訪韓へ 自由主義か共産主義か“踏み絵”迫る可能性 (1/2ページ) - zakzak:夕刊フジ公式サイト

 世界最強の米軍が、韓国の文在寅(ムン・ジェイン)政権に最終警告を発するのか。米軍制服組トップのマーク・ミリー統合参謀本部議長が11月中旬、日韓両国の歴訪を検討しているのだ。文政権が破棄を決めた日韓の軍事情報包括保護協定(GSOMIA)は11月22日に期限を迎える。ミリー氏が安全保障における「日米韓の連携」の重要性を説くことで、事実上、「反日・離米・従北・親中」の文政権に対し、「自由主義陣営に残るか、共産主義陣営に行くのか」という踏み絵を迫ることもありそうだ。

 ミリー氏の訪日は議長就任後初めて。防衛省制服組トップの山崎幸二統合幕僚長と会談を予定するほか、安倍晋三首相、河野太郎防衛相とも面会する方向で調整している。

 韓国では、軍制服組トップの朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀本部議長らと会談するとみられている。
GSOMIAの件ですが、過去記事をまず紹介します。

GSOMIA終了の件-ぱよぱよ日記

GSOMIAと在韓米軍-ぱよぱよ日記

GSOMIAの協定については、「協定は終了通報後90日間は有効」となっており、GSOMIAの期限は11/22までとなります。その前に日韓両国に歴訪の予定で、韓国へは今のところは、2週間前の11/5~7で訪問を予定しているとのことです。

最も日米共に韓国だけが100%問題のある姿勢を見せているという認識ですし、GSOMIAの破棄の再考といった実質的な最後通牒といった意味合いも持ってるとも言えます。安全保障における「日米韓の連携」は重要ですし、これは韓国にとっても同様ですし、「自由主義陣営に残るか、共産主義陣営に行くのか」というのとは若干異なりますが、法による支配といった価値観でいれるかというのも問われております。


最も防衛白書で韓国の重要度を格下げしているし、日米ともに韓国に対して思う部分もあるんだと思います。韓国政府の対応には問題はあるしね。


あとは菅官房長官のコメントを紹介します。
菅長官「韓国側もこのままではダメという雰囲気」 日韓関係 - 産経ニュース

 菅義偉(すが・よしひで)官房長官は27日、東京都内で講演し、冷え込んでいる日韓関係について「韓国も『このままではダメだ。なんらかの話し合いをする』という雰囲気にはなっているのかなと思う」との見方を示した。24日に「即位礼正殿の儀」に合わせて来日していた韓国の李洛淵(イ・ナギョン)首相が、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の親書を携えて安倍晋三首相と会談したことなどが念頭にあるとみられる。

 一方で菅氏は日韓関係悪化の要因であるいわゆる徴用工問題について「日韓請求権協定で解決済みだ。(韓国の)行政、立法、司法はこれに従うのが大原則だ」と重ねて述べ、韓国側に問題解決に向けて取り組むことを求めた。
菅官房長官の「韓国も『このままではダメだ。なんらかの話し合いをする』という雰囲気にはなっているのかなと思う」という意味がどこにあるかなんだよね。最も話し合いをするといっても、話が成立する相手とは思いませんし、徴用工問題も含め、基本的には約束を守れの一点張りで十分ともいえますがね。

安倍首相と韓国の首相との会談で、「国と国との約束を順守することで、日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを作ってもらいたい」と要請しております。
日韓関係、このまま放置してはいけない=韓国首相との会談で安倍首相 - ロイター

[東京/ソウル 24日 ロイター] - 安倍晋三首相は24日、韓国の李洛淵首相との会談で、日韓関係が「厳しい状況にあり、このまま放置してはいけない」との認識を示した。また、「北朝鮮問題をはじめ日韓・日韓米の連携は極めて重要」だと述べた。

安倍首相は「日韓両国はお互いにとって重要な隣国」と指摘。韓国に対して「国と国との約束を順守することで、日韓関係を健全な関係に戻していくきっかけを作ってもらいたい」と要請した。

会談では、安倍首相が「問題解決のための外交当局間の意思疎通を続けていく」と述べたのに対し、李首相からは「対話の重要性についての認識を共有する」という趣旨の発言があった。
最もGSOMIAにしても、国と国との約束の順守も、韓国にとっては酷な話ですし、こういったのを飲めば、政権として問題を抱える可能性もあります。ただでさえ、文在寅政権は弱っていることからも、神経質になってる部分はあるのはありますが、ここらへんは別の思惑があるかもです。


恐らくここらへんにも関係していると言えます。
米朝関係の打開策 年内提示求める 北朝鮮 | NHKニュース

北朝鮮はアメリカとの関係について談話を発表し、非核化をめぐる協議が決裂したと主張する中、年内に打開策を提示するようアメリカ側に改めて求めました。

ワシントンでトランプ大統領と面会し北朝鮮のキム・ジョンウン(金正恩)朝鮮労働党委員長からの書簡を手渡すなど、キム委員長の側近として知られたキム・ヨンチョル党副委員長は27日、アメリカとの関係について談話を発表しました。

この中で、アメリカが一方的な非核化を要求しているとする認識を示したうえで、「われわれを孤立させ圧殺しようとしている」と非難しました。

そのうえで、「それでも米朝関係が維持されているのは、キム委員長とトランプ大統領との親密な関係のおかげだ」とした一方、「親密な関係を前面に立てて時間をかせぎ、ことしの末を無難に過ごそうと思うならそれは愚かな妄想だ」としてアメリカをけん制しました。

キム委員長は先に「ことしの末までは忍耐心を持ってアメリカの勇気ある決断を待つ」と述べ、制裁を維持し韓国との合同軍事演習を続けるアメリカに対して譲歩を促しています。

北朝鮮は今月、スウェーデンで行われた非核化をめぐる米朝の実務者協議が決裂したと主張していて、今回の発表でも良好だとする米朝両首脳の関係悪化のリスクもちらつかせながら、年内に打開策を提示するようアメリカ側に改めて求めた形です。
ここでポイントとなるのが、「ことしの末までは忍耐心を持ってアメリカの勇気ある決断を待つ」という内容です。打開策というのは、「体制保証」や「在韓米軍の撤退」を意味しているようには思います。恐らく金正恩の狙いは、南北統一ではなく、北朝鮮の体制保証そのもので、そのための打開策を求めてるように思います。

そういった意味だと、北朝鮮に対してはある程度のカードは保持しており、北朝鮮の非核化に向けて、GSOMIAの破棄も一つのカードになる可能性はあるとは思います。当然リスクはありますが、朝鮮半島の安定においては、GSOMIAが弊害になっている一面はありますし、どのようにして着地点を見出だせるかが重要です。

非核化の実現に向けて可能な取り組みの形を作り出すのは重要で、韓国も北朝鮮も厳しい状況で動きにくい状況であるのはありますが、最終的には、法による支配といった価値観などを受け入れて、国際社会の一員として生きる覚悟が問われることになると思います。