明日のテーマは決まってるので、今日は5G関係がテーマとなります。以下の記事を紹介します。

「ポスト5G」基金創設 政府、技術育成へ2200億円  :日本経済新聞

政府が12月上旬にまとめる経済対策の概要がわかった。超高速通信規格5Gの次の世代にあたる「ポスト5G」の技術開発を進めるため、総額2200億円の基金をつくって国内企業の研究開発に助成する。中小企業の従業員の賃金引き上げを条件に設備投資などを支援する枠組みも新設する。経済の下振れリスクに対応し、企業の投資を促す政策を強化する。
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日本で20年に商用サービスが始まる5Gの技術開発競争では、国内企業が中国や韓国勢などに出遅れた。一部で開発が始まっているポスト5Gは今の携帯通信の1000倍以上の速度が可能とされ、将来のデジタル分野の競争力を左右する技術と見込まれる。政府は民間企業の開発を後押しするため、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)に2200億円の基金をつくる。20年度から3~5年をめどに半導体や情報通信のほか、自動車や産業機械などと協力し、最先端半導体の研究開発や関連システムの技術開発を急ぐ。(中略)
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企業の海外展開も後押しする。国際協力銀行(JBIC)に海外M&A(合併・買収)とインフラ投資の2つの枠組みを新設。21年6月までに官民で4兆円規模の資金を準備し、海外市場の開拓を目指す企業を金融支援する。資金の一部は外為特会から捻出する方針だ。
登録が必要な記事ではありますが、政府の経済政策として、以下のものが挙げられております。一部項目のみ抜粋となります。

○中小企業支援
・賃上げ条件に補助
・事業承継

○企業の海外展開支援

○経済活力の維持・向上
・ポスト5G推進
・マイナンバーカード
・高齢者の運転事故対策
・離島の観光(対馬が対象)
・スマート農業(ドローン関係)

○災害復旧
・台風対策

5Gは後述するとして、企業の海外展開について、資金の一部は外為特会から捻出するといった内容となります。外為特会は一般的には、外国為替平衡操作(為替介入)の資金と知られており、実際は米国債のドルベースとなりますので、運用するにしても、外為特会を利用するのは合理的とも言えます。

本題の5Gとなりますが、この段階でポスト5Gの話が出ている地点で、4Gを5Gで置き換えると言うよりは、6Gを見据えて各国は動いてるように見受けられます。それなりの理由はあるのですが、6Gというのがどのような方向性になると思います。記事を見ると、5Gの技術開発競争では、国内企業が中国や韓国勢などに出遅れてる部分があるのと、5Gについては、ファーウェイ問題と関連してきます。



ファーウェイの特許の中核技術は欧米に依存はしてますが、5Gの特許の観点ではファーウェイが抑えてることからも、今の5Gを進めるというのは、ファーウェイへの制裁もあって、相応のリスクもあることから、ポスト5Gの動きを早めてる背景ともいえます。

ここで6G関係の記事を紹介します。


現状では5Gというより、6Gの開発に関する記事が多いというか、5G自体がネガティブな印象が定着しつつあるのが現状です。そういう意味では、5Gという概念から離れる可能性があるように思います。

5Gについて

5Gについては、こういった記事が出ております。

5Gの健康被害などで世界で導入禁止の動きを見せてるようですが、現行の5Gの研究において、日本は決して技術開発において、遅れを取ってるわけではありません。
5Gの周波数は以下となります。AUのページを紹介します。



ざっくり言えば、Hzが高くなれば、電波の距離が短くなるが、速度は高くなるという特性があるというのが基礎となります。4Gについては、以下の記事が分かりやすいです。
【2019年最新版】日本の全キャリアの4G周波数帯まとめ | telektlist

・Band 1 (2.0 GHz-2.1 GHz)
docomoにおける主力の周波数帯。docomoの4GはほとんどのこのBand 1を用いて通信する。なお、日本のキャリア3社すべてが採用している帯域であり、海外のキャリアも多くがBand 1を採用している。Band 1対応は必須条件とも言えるだろう。
docomoではそこそこの高速帯域(最大112.5Mbps)であり、エリアも広い。

・Band 42 (3.5 Ghz)
キャリアアグリゲーション(docomoはPremium 4Gとよんでいる)で用いる帯域であり、高速通信に用いられる。その速度は驚きの294 Mbpsであり、今後のdocomoの回線の整備を考えると対応していたほうが捗ると思われる。
日本の5Gというのは、20GHz以上のミリ波が先行しており、現行の5Gというのは、6Ghz未満の帯域で商用化を進めております。ドコモの研究開発も参考になると思います。


現状の5Gの技術において、ミリ波に関する研究は難航しております。

そういう意味では、4Gも3.9Gも含めて、商業的には4Gと呼ばれてました。
第3.9世代移動通信システム - Wikipedia

IMTや3GPPの正式な用語ではなく、本頁で記載する通信規格も商業的には第4世代移動通信システム(4G)、技術的には第3.5世代移動通信システム(3.5G)に区分されたり、Pre-4G、3G Evolutionなどと呼称される。

そういった意味だと、現行の5Gは4.9Gに近い性質とも言えます。これを5Gとなれば、6Gの姿というのが、どのようになるのかといった感じになるかもです。

以下の資料を紹介します。

・5Gの測定課題
https://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/equ/mra/pdf/30/j/11.pdf


現状の5GがRelease 15で、次の世代がRelease 16となります。こちらの記事を紹介します。

実質的にRelease 16が5Gのフル仕様となっており、呼び方の問題となりますが、時期は前後しますが、Release 16以降の規格が、衛星通信やミリ波という概念の本格化というのが、ポスト5Gといった形で置き換えられるという意味で、フル5Gというのが、規格的観点で、6Gといった概念になるのかなぁと思っております。そういう意味での前倒しの6Gといった意味に繋がるわけですが・・・。

ミリ波は周波数が高いことから、広域にするためには電磁波の出力を上げるリスクも考慮すれば、Wifiに近い特性を持つように思います。そういう意味では、ミリ波の通信を4Gと置き換えるというのは難しいと思うけどね。となれば、広域は衛生、狭域はミリ波でという形が、次世代通信の姿ともいえるし、6Gの姿になるかもです。。。