まずはこちらの話題から。

女性・女系天皇、女性宮家の発言の背景について

二階氏「男女平等社会を考えれば結論出る」、女性・女系天皇の見解問われ - 産経ニュース

 自民党の二階俊博幹事長は26日の記者会見で、女性天皇と女系天皇についての見解を問われ「男女平等、民主主義の社会なので、それを念頭に入れて問題を考えていけば、おのずから結論は出るだろうと思っている」と述べた。

この件はこちらとリンクしてます。


女性天皇と女系天皇、そして女性宮家について立て続けにこういった話が出ていることについては、以下の調査が背景にあるかもです。
【産経・FNN合同世論調査】女性天皇と女系天皇の違い、「理解せず」過半数(1/2ページ) - 産経ニュース

 調査を支持政党別に見ると、女系天皇に「賛成」とする回答は立憲民主が71・1%で、自民も62・3%と高い。女性宮家創設への賛成者は自民67・8%、立憲58・2%とむしろ自民支持者の方が10ポイント近く高い。

 また、設問によってこれらとは矛盾するような結果も表れている。男系男子の皇族を増やすため、戦後に皇籍離脱した旧宮家の復帰を認めてもよいかとの質問に対しては、「認めてもよい」(42・3%)が「認めない方がよい」(39・6%)を上回った。

この調査ですが、自民支持層の調査の回答でこの数字ということが危険な兆候が見えており、この件の議論というか反応をみるために、こういった一連の発言が出た可能性が高いかもです。こんな数字が出て、皇室の議論など出来るわけはないです。中には皇位継承順位を歪めようとしている連中や、天皇制??の廃止とかいう主張をしている連中がいることや、自民支持層にすらきちんと理解しているとは思えないような世論調査の結果が出たというのは、かなり深刻な話だと思います。

一連の動きについてヒントが出てるんだけど、一連の狙いについては「男系男子の旧皇族の皇籍復帰」の世論の後押しが欲しいといったところにあると思います。旧皇族の皇籍復帰も、女性宮家も長年民間で暮らしていることからも、世論の後押しがなければ、復帰を申し出るのも現実的ではないし、制度として定めるというのは、それだけ重い話で軽々しく考えてはいけないし、方向性はさておき、拙速な議論は危険なわけです。

単純に発言の一端だけを見て、感情的に批判することは誰にでも出来ます。重要なのは、このような発言をしないといけない背景を知ってほしいと思います。そういった意味では、二階氏も甘利氏も汚れ仕事が出来るだけの度量を持った人物です。汚れ仕事とただ汚れてる人は全然違いますし、批判を覚悟してタブーとなってるキーワードを出すというのも、そんな簡単なことではないと言っておきます。

国連気候変動会議とグリーン・イノベーションについて

部分抜粋となります。
アングル:来月2日から国連気候変動会議、何が争点か - ロイター

◎第6条
第6条には、市場メカニズムを用いる新たな制度も盛り込まれている。だが、一部の国は旧制度で得たクレジット(排出権)が失効しないよう、新制度への繰り越しを可能にすべきだと主張している。一方で、そうなれば安い排出権が大量に市場にあふれ、排出量削減の必要性が薄れると指摘する国々もある。

◎削減目標
科学者によると、既存の排出量削減目標は壊滅的な温暖化を回避できる水準にはほど遠い。各国は来年末までに目標を引き上げるよう迫られている。
具体的には、気候変動対策の資金を2020年までに年間1000億ドルとする既存目標額を引き上げ、その後にさらに増やしていく措置が含まれる。
今年9月の国連総会では各国政府から新規提案はほとんど出ず、企業、年金基金、保険会社、銀行などからの提案が相次いだ。

◎責任と補償
各国政府は気候変動が発展途上国に及ぼす影響に対処することで合意している。だが、責任や補償の詳細は未決定で、多くの、より貧しい国にとって争点となっている。責任や補償の仕組みがカバーすべき範囲――過去や将来の出来事も含めるか――についても、各国の意見が対立している。
この記事で見受けられるのは、クレジット(排出権)、気候変動対策の資金を2020年までに年間1000億ドルとする既存目標額を引き上げ、その後にさらに増やしていく措置だったり、責任や補償の仕組みがカバーすべき範囲といった感じで、環境技術を無視した議論であって、お金だけでしか見ていないということに尽きます。

環境問題については、安倍首相は以下の発言をしております。
令和元年5月30日 第25回国際交流会議「アジアの未来」晩さん会 安倍総理スピーチ | 令和元年 | 総理の演説・記者会見など | ニュース | 首相官邸ホームページ

 例えば二酸化炭素であります。当然ながら、昨今はすっかり悪役扱いです。でも、二酸化炭素が、最も安価に、かつ最も豊富に利用できる資源となったら、どんなにすばらしいでしょうか。人工光合成のような革新的技術は、そんな夢を現実に変えてくれるに違いありません。
 G20の場で、イノベーションの重要性を、今一度確かめようと考えています。そして10月には、世界中から、トップクラスの研究者、それに産業界、金融界を代表する方々が一堂に会する、グリーン・イノベーション・サミットを、我が国で開きます。世界の叡智(えいち)を結集して、夢の未来社会を一気にたぐり寄せたいと考えています。
過去記事にこのように書きました。

全文を読んで欲しいのですが、結構この辺は興味深いです。環境を通じて何をやろうとしているか。そしてそれが何を意味しているのか??G20を通じた取り組みについては、場合によっては今の世界の根幹を覆す可能性を秘めていると思いますよ。そしてこの取り組みによる都合の悪い連中もいるのも事実で、その点を見据えて欲しいと思います。

過去記事を紹介します。

G7関係-ぱよぱよ日記

アメリカのパリ協定離脱について-ぱよぱよ日記

これも過去記事に書いた内容です。

所謂地球温暖化については、一種の環境利権となっており、イノベーション的に向き合っておらず利権化していたのが現状だからこそ、アメリカのパリ協定からの離脱については、イノベーションや知的財産権を通じて、環境問題に対して、真摯に取り組む国が国益を得るための仕組みを作るための布石に繋がる可能性を秘めてると思います。援助だけではないし、重要なのは技術そのものに尽きます。

グリーン・イノベーション・サミットについては以下を紹介します。


以下の資料が鍵となります。

・ゼロエミッション国際共同研究拠点、革新的環境イノベーション戦略、グリーン投資ガイダンスに関する概要(PDF形式:762KB)
https://www.meti.go.jp/press/2019/10/20191010005/20191010005-3.pdf




こういった点からも、ホントの意味での気候変動対応を技術にするか、お金にするかという目線で環境問題について見てほしいと思います。今の国際会議の枠組みが何を重点に置いてるかも含めて、環境問題について取り組む必要があると思います。