そろそろ何かが動き出すような気がしないでもないですね。どこを起点として動くかは不明ですが、来月からの動きについては目を離せないと思います。

緊急事態宣言関係

緊急宣言、全国で延長を コロナ対策諮問委メンバー:時事ドットコム

 政府の新型コロナウイルス対策の諮問委員会メンバーを務める日本医師会(日医)の釜萢敏常任理事は28日、日医の記者会見で、5月6日に期限を迎える緊急事態宣言に関し、全国での延長が必要との認識を示した。一部の都道府県だけ宣言を解除することは「個人的には難しいと思っている」と述べた。

 政府は週内に専門家による会合を開き、感染状況について分析する予定。その後、緊急事態宣言を延長するかどうかの判断を下す方針。
 釜萢氏は会見で、緊急事態宣言の発令から3週間が経過したが、「当初狙っていたほどの感染者減少には至っていない」と指摘した。
5/6に期限となっている緊急事態宣言の件ですが、現状を考えると全国での延長が必要という認識を示したようです。医療現場の状況が落ち着くまでは解除は難しいのも事実で、一部を解除するのも実際問題難しいかと思います。

30日には対象地域を全国に拡大してから2週間が経過し、接触削減の効果が見えてくるのでそこからの判断となりますが、首都圏は減少の傾向が見えてはいますが、当初狙っていたほどの感染者減少には至っていないようで、恐らく5/1には延長するかどうかの判断を下すと思われます。休業要請の範囲をどうするかといった話にもなりますが、緊急事態宣言の期間と、休業要請の範囲は必ずしも一致はしないとは思っております。

恐らく新型コロナが一定レベルまで収束しないと、身動きが取れないのもありますが、これとは別の何かも視野に入れた方がいいかもしれませんね。こういうときに気をつけないといけないのはテロとなりますので、これについても注意が必要です。テロ対策を考える上では、水際対策中にある程度篩にかけておいたほうがいいとは思います。

金正恩氏の消息について

正恩氏の消息「遠くないうちに分かる」 トランプ氏  :日本経済新聞

【ワシントン=永沢毅、ソウル=恩地洋介】トランプ米大統領は27日の記者会見で、健康不安説のある北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長の消息について「そう遠くないうちに分かるだろう」と述べた。米政府として情報を把握していると強調しながら、具体的な言及は避けた。韓国では統一相と外相が国会答弁で「重体説」を否定した。

トランプ氏は金正恩氏に関して「どういう状態にあるかはちゃんと分かっている」と述べた。「彼が元気であるよう望んでいる」とも語った。23日の記者会見では、健康不安説が広まる発端となった米CNN報道に否定的な見解を示していた。

韓国政府は28日、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一相が国会答弁で「北朝鮮に特異な動向はないと自信を持って言える。国民は安心していい」と発言した。金正恩氏が心臓血管手術を受けたとする北朝鮮専門ニュースサイトや、CNNの報道について「論理的に納得しがたいフェイクニュースだ」と打ち消したが、明確な根拠は示さなかった。

金正恩氏は故金日成主席の生誕日である15日の行事に姿を見せなかった。金統一相はこれに関し、新型コロナウイルスの防疫が影響したとの見方を示した。康京和(カン・ギョンファ)外相は金正恩氏の健康状態を巡り、日本と米国も韓国政府と同様の判断を下しているとしている。

中国に拠点を置く北朝鮮の政府系ニュースサイト「今日の朝鮮」は26日、中国版ツイッター「微博(ウェイボ)」の公式アカウントで、金正恩氏に関する報道を「デマ」と反論した。「デマの大元は南朝鮮の地下の下水道に隠れる子ネズミたちだ。CNNがこれを利用して人々を惑わせた」などと投稿した。

北朝鮮の公式メディアは金正恩氏の動静についてなお沈黙を保っている。韓国に亡命し、先の韓国総選挙で当選した元北朝鮮駐英公使の太永浩(テ・ヨンホ)氏は28日、自身のフェイスブックで「金一家の動向は最高幹部も分からない極秘事項だ」と指摘した。同時に「長期間沈黙している北朝鮮の反応は異例で、様々な可能性を念頭に置くべきだ」とした。
金正恩氏の動静についてです。トランプ大統領が金正恩氏の消息については「そう遠くないうちに分かるだろう」とコメントを残しており、「どういう状態にあるかはちゃんと分かっている」との述べております。「彼が元気であるよう望んでいる」というコメントも含め、多少不吉な感じもしますが、日米韓で同様の判断を下してるようです。この書簡が事実であれば、何らかの意味が含まれてると思われます。

茂木外相の本日の会見記録についてです。
茂木外務大臣会見記録|外務省

北朝鮮情勢(金正恩委員長の動静)

【パンオリエントニュース アズハリ記者】
 複数の報道によると,金正恩(キム・ジョンウン)委員長は深刻な健康状態にあるとされています。この点について日本政府の立場をお聞かせください。また,日朝関係の今後についての日本の戦略は,北朝鮮において誰が指導者となっているかということと関連しているのでしょうか。それとも別の要素と関連しているのでしょうか。

【茂木外務大臣】
 前回,前々回と,お答えをさせていただきましたが,北朝鮮をめぐる情勢については平素から高い関心を持って,注視・分析をしてきておりますし,様々なインテリジェンスを含め情報にも接してきているところであります。
 そういった中で,今,確たることを申し上げるという段階ではないのかもしれませんが,政府の立場として,日朝平壌宣言に基づいて,拉致・核・ミサイルといった諸懸案を包括的に解決して,不幸な過去を清算して,国交正常化を目指すと,この考えには全く変わりありません。
政府の公式の立場を表明しているように見えますが、こういった発言にも何かの意味を含めた発言の可能性もあります。少なくとも健康状態について触れていないことからも、恐らく健康状態そのものについては問題がない可能性が高いです。

最も「金一家の動向は最高幹部も分からない極秘事項だ」というのが現状でどの程度把握されてるか不明ですが、北朝鮮関係の報道は中韓のデマが多いため、実態がつかみにくい部分があります。気になったのは、中国の報道で、「デマの大元は南朝鮮の地下の下水道に隠れる子ネズミたちだ。CNNがこれを利用して人々を惑わせた」といった内容ですね。これをどう読み解くかなんだけど、どのルートからの情報なのかも重要ですが、「南朝鮮の地下の下水道に隠れる子ネズミ」というのは、あちら側の可能性が高く、CNNと共作のものである可能性を考えるのが自然です。

となると、金正恩氏の重体といった報道は、あちら側にとって金正恩氏の動向は都合が悪いという可能性は考える必要があります。こういった飛ばし報道が多い時は、大体何かがあるのが相場ですし、これにトランプ大統領の発言の意味があるわけですね。それを考えると、この件も近いうちに何かが起きる予兆の一つであるとは思いますよ。

WHO関係

「世界はWHOに耳貸すべきだった」 テドロス事務局長 写真4枚 国際ニュース:AFPBB News

【4月28日 AFP】(更新)世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム・ゲブレイェスス(Tedros Adhanom Ghebreyesus)事務局長は27日、WHOは新型コロナウイルスに関して早期から最高レベルの警告を発してきたと述べ、WHOの忠告に従わない国があったことに遺憾の意を表明した。

 テドロス氏は、スイス・ジュネーブでインターネットを通じ行った記者会見で、WHOは中国以外で確認された感染者が82人のみだった1月30日に「国際的な公衆衛生上の緊急事態」を宣言し、新型ウイルスの流行に警鐘を鳴らしたと指摘。「世界はあの時、WHO(の忠告)に注意深く耳を貸すべきだった」と言明した。

 テドロス氏は、WHOが「最高の科学と証拠に基づき」当初から適切な忠告を出してきたと主張。一方で、WHOには各国に対して「忠告を聞き入れるよう強制する権限はない」とも強調した。

 同氏は、WHOが1月30日、新型ウイルス流行が「最高レベルの緊急事態」であると発表した際に「各国はあらゆる公衆衛生上の措置を講じることができた」と指摘。「WHOの忠告に耳を貸すことの重要性は、これで十分に示せるだろう」と述べた。

 さらに、「われわれは全世界に、包括的な公衆衛生対策を実施するよう勧告し、(感染者の)発見、検査、隔離、接触者の追跡を呼び掛けた」と言明。「皆さんも自分で確認してみるといい。これに従った国の状況は他の国より良い。これは事実だ。(WHOの忠告を)拒否するか受け入れるかはその国次第だ。各国それぞれに責任がある」と述べた。(c)AFP
WHOは新型コロナウイルスに関して早期から最高レベルの警告を発してきたとありますが、実際はどうなんでしょうかね。時系列の記事を紹介します。

トランプ大統領の発言として、WHOが中国寄りだとし、「人命救助の措置よりもポリティカル・コレクトネスを優先している」というのはその通りだと思います。1/30の緊急事態宣言というのが、適切かどうかというのは難しいが、テドロス氏の発言を見れば、適切かどうかということだけは見えてくると思います。


この語録を見て、テドロス氏の発言が適切であったかについては明白だと思います。結局は結果だけを見て騒ぐタイプというのと、WHOが国際組織として機能不全を起こしているということだけは確かです。

この人の前任が香港の人だったし、そういった意味では江沢民派系の息のかかった人であるのは確かです。国連全体の話になりますが、WHOやWTO、ユネスコ、人権関係は分かりやすいのですが、これについても、今後のヒントが示唆されております。


あとは日本も含みを見せてますね。

あとはこちらの記事も。先日紹介したものですが・・・。
米国務長官 武漢の研究施設など公開求める 新型コロナウイルス | NHKニュース

また、ホワイトハウスで国家安全保障問題を担当するオブライエン大統領補佐官は21日、公共ラジオのNPRとのインタビューで「WHOは中国に支配され、中国のプロパガンダの道具になっている」と述べました。

そのうえで「アメリカはWHOにおよそ5億ドル支払っているものの中国は4000万ドルだ。それが少なくとも公開された支払額だが、WHOに影響力を持つため、他の資金を支払ったのか詳細に調査している」と述べ、中国が影響力を得るため資金を別途支払った可能性を調査する考えを明らかにしました。

さらにオブライエン補佐官は「国際機関には汚職が多いのは明らかだ」とも指摘し、トランプ大統領が資金の拠出を停止し、今後2か月から3か月の間に行うとしているWHOに対する検証の中で汚職の有無も調べる意向を示唆しました。
これについては恐らく資金絡みの調査済みを報告する記事と思いますし、国家安全保障問題を担当するところから、こういった話が出てくるということと、WHOの代替機関の設立に取り組む可能性について示唆したということも、何らかの意味が含まれてると思われます。WTOもこういった事態になってるし、「国際機関には汚職が多いのは明らかだ」という地点で、国際機関全体に向けての動きのようにも思えます。

WTOの上級委員会、委員が1人となり実質的に機能停止(世界) | ビジネス短信 - ジェトロ

一連の内容から見ても、今後の方向性を示唆する部分もあると思います。恐らく来月から見えてくるとは思いますので、いろんな動きは注視が必要になると思います。