まずはこちらの話題から。

安倍首相のサウジアラビア訪問の件

滞在中のARAB Newsのアカウントが安倍首相仕様に変更になってました。


あとはこのツイートも紹介します。





サングラス姿の安倍首相や、昭恵夫人の写真が結構好きですし、歓迎されている様子も分かると思います。


こういうのは好きなので貼り付けたくなりますが、本題の首脳会談についてです。

日・サウジアラビア首脳会談 | 外務省



ムハンマド皇太子との会談は以下となります。

安倍総理大臣とムハンマド・サウジアラビア王国皇太子との会談 | 外務省



全文引用します。
1 冒頭,安倍総理から,サウジ側の心温まるおもてなしへの謝意を述べました。これに対し,ムハンマド皇太子から,安倍総理の訪問を心待ちにしていた,ウラーを初めて訪れる首脳である安倍総理を心から歓迎したい旨発言がありました。

2 続いて,両者は,緊迫の度を高める中東情勢を踏まえ,緊張緩和と情勢の安定化に向けた意見交換を行いました。安倍総理から,イランを含む中東地域ででの軍事衝突は,地域のみならず,世界の平和と安定に大きな影響を及ぼす,事態の更なるエスカレーションは何としても避ける必要がある,サウジをはじめとする各国の抑制的な対応を望み,評価する旨述べた上で,日本は引き続き緊張緩和及び情勢の安定化に向けて最大限の外交努力を粘り強く行い,全ての関係者に緊張緩和のための外交努力を尽くすことを求めており,関係国の自制的な対応を引き続き望み,サウジとも緊密に連携したい旨述べました。これに対し,ムハンマド皇太子から,日本の外交努力を評価している,安倍総理の見方に完全に同意する,当事国間の対話が必要不可欠である,域内外の国は努力しているが,サウジも取り組みを強めていく旨発言があり,両者は地域の安定と緊張緩和に向け,関係国間の力を結集すべきとの認識で完全に一致しました。

3 安倍総理から,日本関係船舶の安全航行の確保を目的とした自衛隊による情報収集を行うことを説明しました。これに対し,ムハンマド皇太子から,日本の取組を完全に評価する旨発言があり,両者は航行の安全確保に向け,引き続き両国が連携することで一致しました。

4 続いて,両者は二国間関係について意見交換を行い,安倍総理から,ムハンマド皇太子が進める改革の進展を高く評価するとともに,日本は「日・サウジ・ビジョン2030(英文)(PDF)日・サウジ・ビジョン2030」の枠組みを通じて,改革を全面的に支援する旨表明しました。これに対し,ムハンマド皇太子から,日本との協力は重要である旨発言があり,両者は引き続き二国間の協力を進めていくことを確認しました。

5 安倍総理から,石油の安定供給への感謝を述べたのに対し,ムハンマド皇太子から,日本への石油の安定供給についてのコミットメントが改めて示されました。

6 安倍総理から,昨年のG20サミット議長国として,本年のG20リヤド・サミットの成功に向けた協力を惜しまない旨述べたのに対し,ムハンマド皇太子は,大阪サミットの成果を着実にフォローアップしていく旨述べ,両者は,本年のG20リヤド・サミットの成功に向け,緊密に連携していくことで一致しました。
日本とサウジアラビア間の関係については悪くはないし、基本的な認識はある程度共有は出来ていることは確認出来ます。日本関係船舶の安全航行の確保を目的とした自衛隊による情報収集についても評価しており、緊張緩和及び情勢の安定化に向けて最大限の外交努力を各国が行うことは必要ともいえます。

ムハンマド皇太子について紹介します。Wikipediaの一部を引用します。
ムハンマド・ビン・サルマーン - Wikipedia

サウジアラビアを支えてきた石油資源に依存しない経済・社会を目指した改革を進めている。生活や仕事は夜型で、午前0時過ぎに省庁幹部の携帯電話を鳴らして、業務の進捗を問うこともしばしばあるという。

2018年10月、ジャーナリストのジャマル・カショギがトルコのイスタンブールにあるサウジアラビア領事館に入館後に行方不明になっている事件に関連し、トルコ政府は「カショギがサウジアラビア領事館の中で殺害されたという証拠を持っている」と述べた。なお、オンラインニュースサイトの「ミドル・イースト・アイ」は、ムハンマド・ビン・サルマーン王太子のボディガードが実行犯であると報じている。

2018年11月16日、米紙ワシントン・ポストは消息筋の話として、米中央情報局(CIA)はカショギ殺害事件の黒幕はムハンマド・ビン・サルマン王太子だと結論付けたと報じた。

2019年6月26日、国連人権理事会でムハンマド・ビン・サルマン王太子がカショギ殺害事件に関与している「確かな証拠」があるとの報告がなされた。 しかしながら国連の調査や裁判でも全く証拠が見つからず王族内での権力を維持した。
あとは以下の記事を紹介します。


この辺の記事を見ても、ムハンマド皇太子が特定界隈にとって都合が悪い存在であるのは確かで、サウジアラビアとの今後の関係において重要な人物となります。

「石油資源に依存しない経済・社会を目指した改革」というのが都合が悪いということは確かなのでしょうし、中東情勢が安定化すると、武器ビジネスにも支障が出るのと、原油利権などの関係もあるのでしょう。


ここでトランプ大統領の先日の会見について触れてみます。
先日のトランプ大統領の会見について-ぱよぱよ日記

今日、私はNATOに中東のプロセスにより深く関与するよう要請するつもりです。過去3年間、私の指導の下で、私たちの経済はかつてないほど強くなり、アメリカはエネルギーの独立を達成しました。これらの歴史的な成果は、戦略的優先事項を変えました。これらは誰も考えられなかった成果です。そして、中東のオプションが利用可能になりました。私たちは現在、世界のどこでも石油と天然ガスのナンバーワンの生産者です。私たちは独立しており、中東の石油は必要ありません。
中東のプロセスとNATOについては以下の記事を紹介します。


米軍の撤収は「ISの再台頭の阻止」「イスラエル防衛」「イランの封じ込め」「中東での米権益の保護」-への道筋を固めた上で、主体的に進められることが前提条件となります。トランプ大統領の構想として、NATOプラス中東という枠組みによる拡張によって、アメリカとしてではなく、NATOプラス中東という枠組みで、軍事費の負荷を減らしたいのが本音だと思います。

ここらへんの動きと、「石油資源に依存しない経済・社会を目指した改革」と「日・サウジ・ビジョン2030」のビジョンと、日本への石油の安定供給については、共存出来る関係でもあることからも、両国の関係が良好であるのは大事ですし、日本は比較的中東でも話の出来る国であることからも、積極的な外交努力が求められてるわけで、政府の取り組みを理解するためには、外交青書を見るのが一番だと思います。

外交青書 2019 | 目次 | 外務省

ヒューマン・ライツ・ウオッチ代表の香港入りの件


これは以下の制裁を受けての対応となります。
中国、米香港人権法に対抗措置 軍艦寄港拒否、NGOも制裁:時事ドットコム

 制裁対象のNGOは、全米民主主義基金、国際共和研究所、国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチ、人権団体フリーダムハウスなど。華氏はこれらのNGOが「中国に反対し香港を乱す分子を支持し、極端な暴力犯罪行為に従事するよう教唆し、香港独立の分裂活動を扇動した」と断定。「今の香港の混乱状況に重大な責任があり、相応の代償を払わなければならない」と主張した。
これについては過去記事を紹介します。

ぱよぱよ雑談~20191203-ぱよぱよ日記

ぱよぱよ雑談~20191205-ぱよぱよ日記

そういう意味ではコントでしかないですし、そもそもこんなのが香港人権法の対抗措置としてあることが、コントみたいな感じではあるんだよねwww

先日のANTIFAデモの件は先日のエントリも・・・。

ぱよぱよ雑談~20200113-ぱよぱよ日記

こういったNGOの実態(基本的にNGO/NPOという連中は胡散臭い連中が多い)についても、目を向けて欲しいと思います。NGO/NPOについて紹介します。

非政府組織 - Wikipedia

NPO - Wikipedia

NGO:「国際協力に携わる組織」「政府を補完する側面」
NPO:「非営利での社会貢献活動や慈善活動を行う市民団体」

こういったものが逆に機能しているのが実態で、こういったことに補助金を出したり、支援する行為というのは、政府や社会貢献&慈善活動において機能しているかが問題です。この手の団体は、政府などの援助かお墨付き、怪しげな資金がなければ、活動は出来ないわけですが、行政側がお墨付きを与えて、政府の足を引っ張ったり、犯罪行為なども行われてるのも実情で、この点についても、全面的な実態調査が必要だと思います。