まずお知らせから。明日の更新はお休みとさせてください。基本的には緊急でもない限りは休むと思われます。

米朝首脳会談

まずは昨日の記事を紹介。

2019年2月終わり | ぱよぱよ日記

トランプ大統領の会見から。
米朝首脳会談後のトランプ米大統領の会見要旨  :日本経済新聞

米朝首脳会談後のトランプ大統領の記者会見での発言要旨は次の通り。

一、北朝鮮側は全ての制裁解除を要求したが、拒否した。

一、制裁は維持する。譲歩はしていない。

一、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長には寧辺の核施設を廃棄する意思がある。

一、制裁解除には寧辺の核施設廃棄だけでは不十分だ。

一、北朝鮮の核施設がどこにあるかは分かっている。国際査察は容易にできるだろう。

一、金正恩氏は核実験と弾道ミサイル実験の中断継続を約束した。

一、金正恩氏は米国人大学生の死について「悪いと思った」と述べた。

一、合意文書に署名するのは適切ではないと思った。速さよりも正しさを選んだ。

一、両国には溝がある。時間がたてばいずれ埋まるだろう。

一、金正恩氏との関係は強固だ。建設的な2日間だった。

一、会談の席を立った際の雰囲気は友好的だった。

一、協議は継続する。金正恩氏との次回の会談は決まっていない。

一、過去の米政権は北朝鮮の問題に取り組むべきだった。

一、安倍晋三首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領に電話して現状を伝えるつもりだ。
決裂の印象を植え付けたいといったところですが、元々この会談の段階では纏まらないというか、何のために会談を行う意図というのが見えにくかったのはあったと思います。両国の思惑に溝があるのは当然の話で、金正恩の意思だけで北朝鮮は動けないわけです。独裁者というレッテル貼りが本質を見えにくくするわけですが(笑)

前提としてはこんなところです。

・制裁は効いてる
・CVID≒FFVD(最終的かつ完全に検証された非核化)までは制裁継続
・非核化と拉致問題解決はセット
・終戦宣言と制裁解除はセット

今回の会談なんだけど、誰に向けて行ったかが重要です。この会談は金正恩に向けて行ったわけではないです。周りの反応を見れば明白と思うけどwww関連記事を紹介。



意味合いとしては、「変な期待を抱いても無駄」であることを思い知らせるという意味が大きく、これについては金正恩も例外ではないです。完全な非核化と拉致問題の解決を行わない限り、一切の譲歩はしないということと、核施設は知ってるということを突きつける意図もあったと思いますよ。このマップは必見だと思います。


「北朝鮮の核施設がどこにあるかは分かっている」というのを突きつけることで、一部廃棄による逃げ道を封じる必要もあったし、「核実験と弾道ミサイル実験の中断継続」を約束させた地点で、アメリカとしての成果としては十分だったと思います。

インドとパキスタンの件もあるし、アメリカとしても朝鮮半島情勢そのものに対しては、そこまでの重要性はないです。


アメリカが何故動いてるかというのを読み解く必要があります。アメリカの国益で動いてるわけで、それ以上でもそれ以下でもないと思います。分かりやすい部分としては、日米同盟は、「アメリカが覇権を維持するために必要なパーツの一つである」ことに尽きるし、「ドルが基軸通貨であるために必要」といった意味も含まれております。

アメリカは世界の警察官という名目で、不相応以上に国防費を費やしてきたわけですが、費用を削減したいというのが本音ともいえます。その負担を他国に求めてるのがトランプ大統領の目的で、基本的にこういったルールで動いてるとも言えます。

ここらへんを踏まえて考えたら、日本に対して負担をしてもらうことがベストですし、一連の問題については、こういった考えがあって動いてると思われます。元々、日本国憲法とかいうのは、所謂共産主義者からの押しつけともいえます。


あとはこちらの記事も重要だと思います。
トランプ氏「決裂ではない」 米側の会見要旨(1/3ページ) - 産経ニュース

 トランプ米大統領は28日、ベトナムのハノイで行った記者会見で、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との共同声明に現時点で署名することは適切ではなかったと説明した。会見に同席したポンペオ国務長官は、金氏に準備ができていなかったとしている。発言要旨は次の通り。

 【トランプ氏】

非常に建設的な時間を過ごすことができた。私もポンぺオ国務長官も、何らかの署名をするのはよくないと考えた。私たちは今回はいくつかの選択肢があったものの、その選択肢は選ばないことを決めた。実際にとても建設的な2日間だったと思う。しかし、ときには立ち去らないといけないこともある。

 【ポンペオ氏】

 シンガポールで昨年6月に両首脳が合意したことについてわれわれは前進してきた。しかし最終的に米国にとって意味を成すものを達成できなかった。金氏にもっと一歩踏み出すように求めたが、金氏に準備ができていなかった。

 われわれは楽観的だ。今後話し合っていく。当初から時間がかかることはわかっていた。今後も数週間、数日間話し合いを続けていく。最終的に世界が求めていること、北朝鮮を非核化し米国民や世界中の人のリスクを減らすことが目的だ。最終的には非常に良い結果が得られると思う。
「今後も数週間、数日間話し合いを続けていく」というのが重要な部分で、中国に対しての通商交渉期限と重複しているわけです。楽観的に見ているというのは、それなりの意味があるし、軸については譲歩しないと言ってるに近いです。

北朝鮮で見れば、宿題を出されたことからしても、基本路線に従わない限りは将来はないと突きつけられてるし、北朝鮮内の抵抗勢力にも向けられております。

金委員長がエリート層粛清 対北制裁の影響か - Sputnik 日本

北朝鮮も金正恩と軍部や官僚との意思疎通は取れてないし、ここを是正をするのであれば、粛清に踏み込むしかないように思います。こんなところですので、別に停滞したわけでも物別れにすんだわけではないと見ていいと思います。

ここで日米電話会談から。
日米首脳電話会談 | 外務省

 2月28日,19時30分から約10分間,安倍晋三内閣総理大臣は,ドナルド・トランプ米国大統領(The Honorable Donald Trump, President of the United States of America)と電話会談を行ったところ,概要は以下のとおり。

1 冒頭,トランプ大統領から第2回米朝首脳会談について説明があった。これに対し,安倍総理から,朝鮮半島の非核化を実現するとの強い決意のもとに,安易な譲歩を行うことなく,同時に,建設的な議論を継続し,北朝鮮の具体的な行動を促していくとのトランプ大統領の決断を,我が国は全面的に支持する旨述べた。

2 トランプ大統領から,27日の金正恩委員長との1対1の会談の場で拉致問題について提起し,安倍総理のメッセージを明確に伝えたとの説明があった。また,その後の夕食会でも,拉致問題について首脳間での真剣な議論が行われたとの説明があった。

3 両首脳は,拉致,核・ミサイルの諸問題の解決に向けて,今後も日米で一層緊密に連携していくことで一致した。
重要なのは拉致問題に関しての内容となります。「拉致問題について首脳間での真剣な議論が行われた」ということに尽きるし、安倍首相のこの発言が何を意味するかということですね。アメリカにとっても、拉致問題の解決はメリットがあるし、逆を言えばメリットがなければ、こういった動きはありえないと思います。


ホントに物別れしてたらこのような決意はしませんし、トップではある程度確認は出来てるように思うけどね。そんな感じだと思います。


どうでもいいが、今日の反日の祭典は楽しみですねwww