日中首脳会談と中韓首脳会談
Merry Christmas🎄🎄
果たして、今日はクリスマスプレゼントはあるんですかねwwwいろいろと見届けたいと思います。
ざっくりと箇条書き。
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両国から主張するべきことはきちんと主張しており、日中新時代に向けて、両首脳が本音で話せる関係にはなっていると思います。これが重要で、今まで変に遠慮してたりしていた部分もあって、関係構築の弊害になっていた部分でもあると思います。
「日中関係の重要な節目となる来年春の習主席の国賓訪日を極めて重視している」の発言の通り、習主席に対して、国賓来日に向けて懸案の前進を求めたというのは、いろんな問題もありますが、国賓として相応しい振る舞いと対応を求めてるわけです。
狙いについては過去記事の「所謂保守界隈の動向??と習近平国家主席の国賓招待について」を参考にでも・・・。
日中新時代といった取り組みも、本丸は日中共通であるが、新しい時代の国家という意味も含まれるし、その中に改憲も一つの要素となります。ここが確認出来れば、国内のメディアも周辺諸国の反対とかいう手は使えなくなるし、改憲に向けた布石の一つともいえます。反中なんかやってるより、日中新時代に向けて歩み寄って、新しい未来を作る可能性に賭ける方が建設的ですし、わずかでもある可能性を真っ先に潰す必然性はありません。
あとは会談について触れておきます。
北朝鮮の完全な非核化に向けた連携で一致しており、国連安全保障理事会決議の完全な履行が重要との認識で足並みをそろえたというのも、中国(ここでは北京)としても、北朝鮮の完全な非核化は、北京に向けられてるという意味でも、利害関係で一致しております。
香港とウイグル関係ですが、香港は「大変憂慮している」、ウイグルの人権問題に関しては、「透明性ある説明」といったコメントですが、首脳同士での懸案となってるのは、こういった内容であって、それ以上でもそれ以下でもないということに尽きます。これは中国に対して遠慮しているわけでもなく、憂慮とか透明性といったことが本質ですし、中国の内政問題と述べたのも、極めて妥当ともいえます。
香港人権法とウイグル人権法について触れておきます。
香港人権法案は、「香港を介した迂回貿易の取り締まり」という内容があるし、ウイグル人権法案は、「米国企業にによる半導体やハイテク部品に関する禁輸措置」が含まれており、中国の報復措置として、全米民主主義基金(NED)やヒューマン・ライツ・ウオッチ、フリーダム・ハウスなどへの制裁といった感じの状態となっております。
こういった背景があるからこそ、「大変憂慮している」、「透明性ある説明」といった感じのコメントになるわけですね。
あと一帯一路は昨日に紹介した「自由で開かれたインド太平洋と一帯一路」と以下の記事を確認すれば、実態は見えてくると思いますよ。
中韓首脳会談関係ですが、「米朝が対話の機運を維持するよう、中韓が力を合わせて支援すべき」という点は重要で、習主席と文大統領も共通認識でおり、その点において障害があるようには思ってないし、この点は日米とも利害関係は一致しております。
読売新聞の記事になりますが、「対北朝鮮制裁を一部緩和する決議案」について、文大統領は賛同はしていない点も重要だし、この人を過小評価しすぎのような気がします。一部事業の緩和には触れてますが、ここらへんも、交渉の上での一定の譲歩レベルの話ともいえるし、クリティカルな問題ではないと思います。
首脳間の話だと、日中韓で北朝鮮に対して、根っこの部分での利害関係は一致している部分については重要で、米朝の対話の機運こそが大事というのは、ある程度の共通認識だと思います。
このやり取りを見る限り、今回の日中韓サミットについては、サプライズというよりは、現状のシナリオの確認といった意味合いが強いかもです。当初のシナリオは崩壊はしておらず、各国で上手くいってることを意味する会合になりそうですね。たぶん。。。
果たして、今日はクリスマスプレゼントはあるんですかねwwwいろいろと見届けたいと思います。
日中首脳会談の件
外務省のページには会談のサマリはないので、記事を紹介します。ざっくりと箇条書き。
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- 日中がアジアや世界の平和と安定に対する責任を共有することで一致。「日中新時代」にふさわしい協力を加速させることで合意
- 会談はおよそ40分
- 北朝鮮の完全な非核化に向けた連携で一致
- 国連安全保障理事会決議の完全な履行が重要との認識で足並みをそろえた
- 新しい両国関係を定義する「第5の政治文書」をつくることも検討中
安倍首相の発言
- 2020年春の習氏の国賓来日に向けて懸案の前進を求めた
- 日中関係の重要な節目となる来年春の習主席の国賓訪日を極めて重視している
- 「平和への責任」は、習氏が掲げる「人類運命共同体」と通じる考え方で、大きな理念を共有しあうことで中国の前向きな行動を導く狙い
- 警官隊とデモ隊との衝突で混乱が続く香港情勢について「大変憂慮している」と伝えた
- 新疆ウイグル自治区の人権問題に関し、透明性ある説明を要請
- 日本人が中国で拘束されている問題への速やかな対応を求めた
- 沖縄県・尖閣諸島周辺への中国公船の進入などを念頭に、東シナ海の安定なくして真の日中関係の改善はないと自制を求めた
- 米中貿易交渉の第1段階の合意を評価するとともに、対話を通じた問題解決を指摘した。改革をさらに進め、公平で公正なビジネス環境の実現に努めるよう要請
習氏の発言
- 「私と安倍首相で緊密な意思疎通を保ち、中日関係を新たな段階に押し上げたい」と表明
- 中国とロシアが提案している制裁緩和への支持も求めた
- 香港情勢と新疆ウイグル自治区の人権問題のいずれも中国の内政問題との認識
- 広域経済圏構想「一帯一路」や、人工知能(AI)とビッグデータの活用で日本の協力を呼びかけた
両国から主張するべきことはきちんと主張しており、日中新時代に向けて、両首脳が本音で話せる関係にはなっていると思います。これが重要で、今まで変に遠慮してたりしていた部分もあって、関係構築の弊害になっていた部分でもあると思います。
「日中関係の重要な節目となる来年春の習主席の国賓訪日を極めて重視している」の発言の通り、習主席に対して、国賓来日に向けて懸案の前進を求めたというのは、いろんな問題もありますが、国賓として相応しい振る舞いと対応を求めてるわけです。
狙いについては過去記事の「所謂保守界隈の動向??と習近平国家主席の国賓招待について」を参考にでも・・・。
ぱよぱよ雑談~20191217-ぱよぱよ日記背景となる記事。
ここで重要なポイントは、習近平国家主席の国賓来日についてのコメントで、「アジアの平和に果たすべき責任を習氏と共有し、その意思を明確にすることが求められている」という内容について、改憲について習氏に一つの踏み絵??みたいなものを突きつけるような目的もあると発言している点となります。最も、習氏の国賓招待はいろんな目的があって行ってるわけで、国賓として相応しい人物であるというのを見定めてるのはあるんだと思います。
国賓招待に関して反対の声もありますが、これも重要であって、それを含めて、「中国の前向きな対応を強く求めていく」といった話もあるし、最終的には、国賓として招待することについて、国民への理解を求めたいというのも、安倍首相の発言の一番の意図だと思います。
日中新時代といった取り組みも、本丸は日中共通であるが、新しい時代の国家という意味も含まれるし、その中に改憲も一つの要素となります。ここが確認出来れば、国内のメディアも周辺諸国の反対とかいう手は使えなくなるし、改憲に向けた布石の一つともいえます。反中なんかやってるより、日中新時代に向けて歩み寄って、新しい未来を作る可能性に賭ける方が建設的ですし、わずかでもある可能性を真っ先に潰す必然性はありません。
あとは会談について触れておきます。
北朝鮮の完全な非核化に向けた連携で一致しており、国連安全保障理事会決議の完全な履行が重要との認識で足並みをそろえたというのも、中国(ここでは北京)としても、北朝鮮の完全な非核化は、北京に向けられてるという意味でも、利害関係で一致しております。
香港とウイグル関係ですが、香港は「大変憂慮している」、ウイグルの人権問題に関しては、「透明性ある説明」といったコメントですが、首脳同士での懸案となってるのは、こういった内容であって、それ以上でもそれ以下でもないということに尽きます。これは中国に対して遠慮しているわけでもなく、憂慮とか透明性といったことが本質ですし、中国の内政問題と述べたのも、極めて妥当ともいえます。
香港人権法とウイグル人権法について触れておきます。
香港人権法案は、「香港を介した迂回貿易の取り締まり」という内容があるし、ウイグル人権法案は、「米国企業にによる半導体やハイテク部品に関する禁輸措置」が含まれており、中国の報復措置として、全米民主主義基金(NED)やヒューマン・ライツ・ウオッチ、フリーダム・ハウスなどへの制裁といった感じの状態となっております。
こういった背景があるからこそ、「大変憂慮している」、「透明性ある説明」といった感じのコメントになるわけですね。
あと一帯一路は昨日に紹介した「自由で開かれたインド太平洋と一帯一路」と以下の記事を確認すれば、実態は見えてくると思いますよ。
中韓首脳会談について
中韓首脳、米朝が対話の機運維持すべきとの認識共有=韓国大統領府 - ロイター関連記事。
[ソウル 23日 ロイター] - 中国の習近平国家主席は23日、北京で韓国の文在寅大統領と会談した際、北朝鮮と米国の間で緊張が高まっていることに懸念を表明し、米朝が対話の機運を維持するよう、中韓が力を合わせて支援すべきとの認識を示した。文在寅大統領も、米朝の対話の機運が保たれるのが「何よりも重要」と指摘した。韓国の大統領府が明らかにした。
会談に同席した大統領府報道官によると、習主席は会談で「多くの人々が朝鮮半島情勢の緊張について懸念している」と指摘。「中国と韓国が力を合わせて、北朝鮮と米国が対話の機運を維持できるよう支援すべきだ」と語った。
文大統領は、北朝鮮の非核化交渉が行き詰まり、最近、米国と北朝鮮の間で緊張が高まっていることは北朝鮮にとって有益ではないとの見解を示し、「米朝が対話の機運を維持するのが何よりも重要」と述べたという。
また安倍首相もこの日、北京で習主席と会談。岡田直樹官房副長官は会談後、記者団に対し、習主席は中国とロシアが国連安保理に提案した北朝鮮の制裁緩和を支持するよう日本側に要請したと明らかにした上で、日本政府は北朝鮮の制裁緩和は「まだ時期尚早」と捉えているとした。
中韓首脳会談関係ですが、「米朝が対話の機運を維持するよう、中韓が力を合わせて支援すべき」という点は重要で、習主席と文大統領も共通認識でおり、その点において障害があるようには思ってないし、この点は日米とも利害関係は一致しております。
読売新聞の記事になりますが、「対北朝鮮制裁を一部緩和する決議案」について、文大統領は賛同はしていない点も重要だし、この人を過小評価しすぎのような気がします。一部事業の緩和には触れてますが、ここらへんも、交渉の上での一定の譲歩レベルの話ともいえるし、クリティカルな問題ではないと思います。
首脳間の話だと、日中韓で北朝鮮に対して、根っこの部分での利害関係は一致している部分については重要で、米朝の対話の機運こそが大事というのは、ある程度の共通認識だと思います。
このやり取りを見る限り、今回の日中韓サミットについては、サプライズというよりは、現状のシナリオの確認といった意味合いが強いかもです。当初のシナリオは崩壊はしておらず、各国で上手くいってることを意味する会合になりそうですね。たぶん。。。