まずはこちらから。

第二次補正予算案について


政府は27日午後の臨時閣議で2020年度第2次補正予算案を閣議決定する。一般会計からの歳出額は31兆9114億円で1次補正予算を上回る。歳出額はすべて国債発行でまかなう。新型コロナウイルスの感染拡大長期化に備えて予備費を10兆円積み増す。

政府系金融機関の投融資などを含めた財政支出は72兆7000億円となる。2次補正は民間融資などを加えた事業規模ベースで117兆1000億円となる。

安倍晋三首相は27日午前、首相官邸で開いた政府・与党政策懇談会で「感染を抑えながら完全なる日常を取り戻すまでの道のりはかなりの時間を要する。事業と雇用は何としても守り抜く」と述べた。政府・与党は6月17日までの今国会中の成立を目指す。

新型コロナの緊急事態宣言による外出自粛で影響を受けた企業への追加支援策を盛り込んだ。飲食店など家賃支払いが困難な事業者への補助として最大600万円を支給する。休業手当を支援する雇用調整助成金の上限を1人あたり日額1万5千円に引き上げる。従業員が企業を介さずに申請・受給できる給付金制度も設ける。

家計支援策では児童扶養手当を受給する低所得のひとり親世帯には5万円を支給する。第2子以降は3万円を加算する。アルバイトなどができずに困窮する学生を支援するため、授業料を減免する大学などに助成金を出す。医療従事者らへは最大20万円を支給する。

1次補正で1兆円を計上した自治体向けの地方創生臨時交付金は2兆円増額する。企業の資金繰り支援策として日本政策金融公庫や民間の実質無利子・無担保融資を拡充する。事業規模ベースで60兆円超を確保する。

これまで過去最大だった経済対策はリーマン・ショック後の2009年4月に決定した「経済危機対策」で、国費による支出分は15兆4000億円だった。今回は1次補正予算と合わせた国費が60兆円を上回る。

過去に例のない規模に膨らんだが、迅速に執行できるか見通せない。1次補正で計上した1人10万円の給付金は大半の家庭に届いていない。雇用調整助成金も煩雑な手続きが壁となっている。
概要は以下となります。

・令和2年度補正予算(第2号)の概要



あと各省庁のリンクです。

○総務省
令和2年度総務省所管第2次補正予算(案)の概要

○法務省
法務省:令和2年度補正予算

令和2年度補正予算(第2号)(案)の施策の概要

○農林水産省
令和2年度第2次農林水産関係補正予算の概要:農林水産省

令和2年度第2次農林水産関係補正予算の概要

個別事業のPR版

○経済産業省
令和2年度第2次補正予算案等(経済産業省関連)の概要 (METI/経済産業省)

経済産業省関係令和2年度第2次補正予算案(概要)

令和2年度第2次補正予算案の事業概要(PR資料)

令和2年度第2次補正予算案等における金融支援策

○厚生労働省
令和2年度厚生労働省第二次補正予算案の概要|厚生労働省

令和2年度厚生労働省第二次補正予算案のポイント

令和2年度厚生労働省第二次補正予算案の概要

○文部科学省
令和2年度予算:文部科学省

令和2年度文部科学省 補正予算(第2号)案の概要

○防衛省
防衛省・自衛隊:予算等の概要

令和2年度補正予算(第2次)(防衛省所管)の概要

資料を紹介するのも時間が足りなくなるので、資料の紹介のみで。

第一次補正と第二次補正の事業規模、財政支出、一般歳出は以下となります。


主な政策としては以下の通り。

○治療薬の開発や医療従事者への慰労金など、医療提供体制の強化に2兆9892億円
○店舗の賃料の負担を軽減するため、売り上げが落ち込んだ事業者に原則、賃料の3分の2を半年分給付する制度に2兆242億円
○雇用調整助成金の1日当たりの上限額を1万5000円に引き上げるとともに、勤め先から休業手当を受け取れない人に月額で最大33万円を給付する制度などに4519億円
○企業の財務基盤の強化策や無利子・無担保の融資制度など資金繰り支援の拡充に11兆6390億円
○地方創生臨時交付金を2兆円増額
○感染症対策の予備費を10兆円積み増し

個人的には賃料の負担軽減、医療従事者、病院スタッフ、介護関係者への最大20万円の慰労金を給付あたり、あとは予備費として10兆というのが大きいと思います。

事業規模としては、GDPの4割と世界でも最大の対策、政府と日本銀行が一体となっての対策など、今までにはない規模の対策となっております。そういう意味では、新型コロナの対策含め、政府や関係者の対応は素晴らしいと思います。

トランプ大統領のTwitter警告について


トランプ米大統領はソーシャルメディア企業に対し、規制もしくは閉鎖の可能性を警告した。読者にファクトチェック(事実確認)を促す警告を大統領の投稿に付記したツイッターが、この標的とみられる。

  トランプ氏は27日朝のツイートで、ソーシャルメディアのサイトは保守的な意見を黙らせようとしており、方針を転換する必要があると主張。さもなければ法的措置に直面すると脅した。

  「ソーシャルメディアのプラットフォームが保守派の声を完全に黙らせていると、共和党は感じている。これが実現してしまう前に、われわれは強力に規制するか、閉鎖させる」とし、「米国に大規模な郵便投票を根付かせることを許せないのと同じだ」と後続のツイートで付け加えた。

  トランプ氏は具体的なソーシャルメディアの名前を挙げてはいないが、ツイッターが「ファクトチェック」ラベルを自身の投稿に付けたことに対する反応なのは明らかだ。トランプ氏はツイッターに、郵便投票は不正の温床だと根拠のない主張を投稿していた。トランプ氏の投稿が誤解を招く内容だとして、ツイッターが行動をとったのは今回が初めて。
関連記事を紹介。

背景としては、新型コロナウイルスの感染拡大抑制のため郵送投票を導入する案については、有権者が直接投票所に出向く必要がないため、郵送による選挙は不正行為の温床になることから、共和党が反対しているというのが背景にあります。

ツイートには「郵送による投票は実質的には不正に等しい」「郵便箱は奪われ、投票用紙は偽造され、違法に印刷される」ともあり、郵送投票は不正が行いやすいといった問題はあり、本物であることの証明が難しいという一面はあるでしょう。
さらに言えば、郵送投票は民主党が推進しており共和党が反対、また、「投票者ID法」についても郵送投票と全く同じように党派的な対立が続いており、「不正を許してはならない」とする各州の共和党側から厳格化の動きが出ているが、これに対して民主党側が大きく反発しているなど、党派的な要素が高いことから、死活問題といった背景もあります。

郵送投票と投票者ID法については、党派的な要素もあることから、一方的に警告ラベルをつけることが問題ですし、「ソーシャルメディアのプラットフォームが保守派の声を完全に黙らせていると、共和党は感じている。これが実現してしまう前に、われわれは強力に規制するか、閉鎖させる」とも言いたくなる気持ちは分からなくもないです。

日本でもTwitterは偏ってる部分がありますし、こういったプラットフォームが偏ってることは問題ですし、これについては規制をかけたほうがいいというのはあります。ホントは保守系のプラットフォームがあればいいのですが、メディアやソーシャルメディアのプラットフォームの偏重というか、中立が保たれていないことは深刻な問題であるのはありますね。

アメリカの動向を見届けたいのですが、中立の保たれている健全な空間つくりについては、国際的な課題であるともいえます。

香港国家安全法について

こちらは簡単に。記事を紹介します。
28日に「香港国家安全法」の方針を採択するようですね。
びっくりしたのがこちら。

[北京 26日 ロイター] - 中国政府が香港国家安全法の制定により香港の外国人裁判官を治安に関する審理から排除したり、香港に国・市の治安機関を設立することなどを目指していることが、複数の関係者の証言で分かった。

香港では最高裁判所の裁判官23人のうち15人が外国人だが、国家安全法が制定されれば、外国人裁判官は治安に関する審理に関与できなくなり、司法の独立に対する懸念が深まるという。

法案の内容は今後修正される可能性もある。

全国人民代表大会常務委員会法制工作委員会からのコメントは得られていない。

香港政府はこれまで、国家安全法が司法の独立に影響することはないと表明。林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官は26日、国家安全法が香港における権利や自由を侵害することはないと強調した。
香港では最高裁判所の裁判官23人のうち15人が外国人ということにびっくりなのと、普通に考えて、外国人裁判官は治安に関する審理に関与とか、司法の独立って何なのかと思う部分はあります。

「国家安全法が香港における権利や自由を侵害することはない」というのが重要で、鍵となるのは、「一国二制度のもと従来の自由で開かれた体制が維持され、民主的、安定的に発展することが重要」の部分となります。

どの段階でアメリカが動くかは気になりますが、香港の浄化のためにも、この法案は必要であるという一面もある点も踏まえて、見ておく必要があると思います。