今日は中国関係となります。
トランプ氏に貿易戦争を仕掛けられ…「中国売り」加速 危険水域?人民元急落に焦りも (1/2ページ) - zakzak

 最近の世界的な株価下落の震源地となっているのが、米国に貿易戦争を仕掛けられ、人民元が急落している中国だ。輸出に有利な人民元安を容認しているとの見方もあった中国当局だが、「中国売り」が止まらないことへの慌てぶりもうかがえる。6日には米中両国が互いの製品に25%の追加関税を課す制裁措置を発動する。事態は予断を許さない。

 3日の米市場でダウ工業株30種平均は132・36ドル安の2万4174・82ドルと反落した。4日午前の東京市場も日経平均株価が106円安と続落して取引が始まった。

 市場関係者が警戒しているのが人民元相場だ。前日には一時、1ドル=6・7元台と約11カ月ぶりの元安ドル高が進む場面もあった。

 トランプ政権から輸出品への制裁関税を突きつけられている中国にとっては、自国の輸出が有利になる人民元の下落は歓迎のはずだが、上海の市場関係者は「当局は元安傾向に弾みがつき、海外への資本流出が再燃することを警戒している」と説明する。

日本メディアより信用のできる大紀元からww

ZTEが経営破綻、完全国有化との報道

中国の経済専門家、「バブルの崩壊はすでに始まっている」

中国株 上海総合2年ぶりの安値、住宅政策転換・経済指標悪化などで

あとは話半分程度にこちらの記事も紹介します。

習近平の金融ブレーンが告発!「中国発の金融恐慌は必ず起こる」(近藤 大介) | 現代ビジネス | 講談社(1/5)


これらを見ると、トランプ政権の対応で困ってるのは中国のように思います。本来であれば、人民元安だと輸出が有利になるはずなのですが、元安だと海外への資本流出に繋がることから、許容可能な幅というのは狭いというのが現状ともいえます。ここらへんは某国も一緒だと思いますがね。

中国製造2025という計画もあるようですが、これもいろんな前提が必要となるので、この通りに進むのは難しいかもしれません。中国製造2025は過去記事でも。

中国製造2025とIEEPA|ぱよぱよ日記

そして中国はお金持ってるように見えるかもですが、実際は外貨不足です。

河野氏、外相会談で中国に反転攻勢の背景 苦しい外貨不足、『日本なら外貨を取りやすい』と歩み寄り (1/3ページ) - zakzak

【田村秀男のお金は知っている】外貨準備増は中国自滅のシグナル 習近平氏の野望、外部からの借金なしに進められず(1/2ページ) - 産経ニュース

中国の対外負債の様子。


輸出品に関する制裁関税というのは、外貨不足の中国にとっては一種の経済制裁という性質を持っており、中国というのはマトモな投資が出来るほど担保も信頼も持っていないことから、外貨を得るためには輸出に頼らざるを得ないというのが現状とも言えます。


参考までに日本の状況など・・・。

日本企業の対米投資7割増 1年で1.4兆円 (写真=ゲッティ共同) :日本経済新聞

元々、トランプ大統領としては貿易赤字削減を謳っておりますが、その方法として関税というより、工場などの誘致によるアメリカへの投資を意図しているわけですね。製造拠点が出来ると現地の雇用も増えるわけですね。本来不要な製品を輸入するというのは、製品と同時に失業者を輸入することを意味するわけです。

産業の重複していない分野(製造技術なども含めた知財関係)においては、ある程度柔軟な対応(しないとアメリカ国内への影響が大きいことが理由)となります。トランプ氏の考えだけではないけど、アメリカの戦略として、グローバル資本主義といわれたものの路線変更というのが、トランプ氏の経済政策の本質に近いように思います。移民政策の見直しと過度の貿易赤字からの脱却の意味はここにあります。金融依存からの脱却で、製造業とのリバランスといったところが正しいと思います。

今までのグローバル化と称した無国籍企業や巨大金融への依存によって、アメリカの国力は疲弊したことによって、トランプ大統領の打ち出すアメリカ・ファースト路線が支持されたわけです。そういう意味では、アメリカ・ファーストというメッセージの対立軸がどこにあるかというのは見えてくると思います。ここらへんの構図というのは、日本も一緒ですし、他の国も利害関係はある程度一致している部分はあるわけですね。


ここで中国の話に戻りますが、中国の置かれている状況はある程度分かると思います。経済的にも政治的にも軍事的にも厳しい状況にあるわけですね。退役軍人デモといったのも、結構キツいと思います。

中国で大規模な退役軍人デモ、膨らむ矛盾と不満:日経ビジネスオンライン

軍事的には、余命さんの中国軍事委員会関係は分かりやすいと思います。

1533 ぼかしとカット③から中国軍事委員会 – 余命三年時事日記

あとはこの記事も参考になると思います。

54 中国クライシス。三峡ダム(資料) – 余命三年時事日記

中国のバブル崩壊の意味については、日本のバブル崩壊と意味は異なります。中国人が一番信用してないのは中国人であって、中国人は中国共産党に対して信用はしてないし、問題が浮き彫りになったら、中国共産党と一丸となって国難に立ち向かうような国民性ではないです。これが何を意味するかといえば、中国のバブル崩壊というのは、中共の崩壊を意味することになると思います。そういう意味では命がけで食い止めないといけない問題ですし、中国の一番の武器であるのと同時に一番の弱点であるのは、人口数そのものにあるわけです。当然、自国の資源で13億の人民を支えることは出来るわけがないです。


一昨日に少子化問題について書いたんだけど、別の意味もあるわけです。

ぱよぱよ雑談~20180703|ぱよぱよ日記

各国の国力によって許容するキャパは限られてることから、人道的な国であればあるほど、少子化は進むのは必然であって、無理に増やそうとすると、別の部分で破綻が生じてくる」と書いたんだけど、表現の仕方を変えたら意味合いが異なります。国力のキャパを超えた人口を抱えると、破綻が生じることになることも意味するわけですね。



現状の動きからして、日米の中国や北朝鮮に対しての一連の行動は、餌をちらつかせることで、きちんと対応するなら協力はするけど、協力しないなら保障は出来ないといった感じの圧力を加えてると思います。日米の価値観に合わせるなら話は別ですが、中華基準で動けば後は知らないというスタンスの動きとも言えます。中国や北朝鮮の命運は、習近平や金正恩にかかってるわけで、今までと違う価値観に向き合わない限りは未来はないということを意味すると思います。


最後にこちらのニュースを紹介して締めとします。



果たして欧州はどのような対応を取るのでしょうかね??