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個人情報開示請求訴訟の件

ブログ運営者情報開示命令 弁護士懲戒巡る訴訟 - 産経ニュース

 ブログでの呼び掛けをきっかけに弁護士の懲戒請求が相次いで申し立てられた問題を巡り、東京弁護士会所属の小倉秀夫弁護士が大阪市のサーバー管理会社にブログ運営者の氏名と住所を開示するよう求めて提訴し、東京地裁が請求を認める判決を言い渡していたことが27日、分かった。判決は今月13日付。

 小倉弁護士はブログの内容で名誉を傷つけられたとして、損害賠償を請求するために運営者の情報が必要だと主張。田中一彦裁判官は「原告の社会的評価が低下したことは明らかで、賠償を求めるために開示を受ける正当な理由がある」と判断した。

 判決などによると、小倉弁護士はツイッターに、懲戒請求者に対する責任追及を目指す別の弁護士に賛同する書き込みをした。ブログには、告発状の体裁で小倉弁護士の書き込みが脅迫罪に当たるかのような内容が記されていた。
サーバ会社を通じた余命ブログの運営者の開示請求訴訟ですが、開示請求を認める判決を出しました。この判決を出したのが、田中一彦裁判官のようです。

田中一彦裁判官は、朝鮮学校の無償化訴訟で棄却したようですね。

難しい案件なんだけど、損害賠償を請求するために運営者の情報が必要という主張については一定の理由はあるようには思えます。控訴は14日以内に行う必要があるので、控訴の手続きを行わなかったようですね。

「原告の社会的評価が低下したこと」はどうかという判断は難しいのですが、あくまで「賠償を求めるための開示を受ける理由はある」という判断というだけでしょう。

この判決とサーバ会社の判断がどうかとなると別の問題が生じます。
利用規約 | レンタルサーバー【エックスサーバー】

第22条 個人情報等の保護及び法令遵守

3.弊社は、警察官、検察官、検察事務官、国税職員、麻薬取締官、弁護士会、裁判所等の法律上照会権限を有する者から照会を受けた場合、緊急避難または正当防衛に該当すると弊社が判断するときは、法令に基づき必要と認められる範囲内で個人情報等の照会に応じることができます。
あとはこちらも参考に・・・。

個人情報開示請求訴訟の件 | ぱよぱよ日記

民事訴訟のために必要な個人情報開示請求訴訟って何故ないんですかというエントリがありますが、今回の訴訟そのものは弁護士自らがやれば許されることを裁判所が示したことを意味します。弁護士ドットコムの見解を紹介します。

○民事訴訟のために必要な個人情報開示請求訴訟ってなぜないんですか?
https://www.bengo4.com/internet/1078/b_462488/
https://www.bengo4.com/internet/1069/1182/b_457798/

この件は、弁護士会に求めた懲戒請求に対して、懲戒対象者の弁護士が個人情報抜きで懲戒請求者を訴える事案と同じくらい弁護士会としても厄介な案件ともいえます。弁護士会としても言い逃れが出来ない状況になると思いますがね。

日弁連(笑)

死刑執行「制度廃止を」=日弁連会長:時事ドットコム

 法務省が確定死刑囚2人の刑を執行したことを受け、日弁連の菊地裕太郎会長は27日、「執行に強く抗議し、改めて死刑制度の廃止を求める」とする声明を発表した。
 声明で同会長は「国際社会の潮流は死刑廃止に向かっている」と指摘。刑事司法に関する国連の国際会議などが日本で開催される2020年までに、死刑制度を廃止すべきだとした。(2018/12/27-19:04)
様式美ではありますが、国際社会の潮流って、「現場での射殺」ですかwww死刑を問題視するのであれば、この件についてもコメントが欲しいのですが・・・。


今回死刑執行した死刑囚は以下となります。
死刑囚2人の刑執行=元組幹部ら、山下法相下で初-7月のオウム以来・法務省:時事ドットコム

 法務省は27日、1988年に投資顧問会社元社長ら2人を殺害したとして強盗殺人などの罪に問われ、死刑が確定した元暴力団幹部河村(現姓岡本)啓三(60)、元投資顧問業末森博也(67)両死刑囚の刑を大阪拘置所で執行し、発表した。死刑執行は、オウム真理教の元代表松本智津夫元死刑囚=当時(63)=ら計13人を対象とした7月の2回以来で、山下貴司法相下では初。
どうやら日弁連にとって、強盗殺人による容疑で死刑が確定した死刑囚は問題だけど、死刑判決を外交カードに使うことについては問題はないという認識のようですね(汗)国際社会ガーというなら、私的報復とも言える外交カードに使われる死刑判決についても、抗議しないと説得力はないと思うし、死刑判決を受けるのが怖くて、死刑廃止を訴えてるのではないかと邪推したくもなるんだけどなぁwwwそんな程度の案件と言えますね。

韓国駆逐艦のレーダー照射時の映像公開の件

防衛省、韓国駆逐艦のレーダー照射時の映像を28日にも公開へ - 産経ニュース

 防衛省は、韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題をめぐり、28日にも当時の映像を公表する方針を固めた。レーダー照射をめぐり日韓の認識に食い違いが生じていることから、明確な証拠を示す狙いがある。政府関係者が27日、明らかにした。

 日韓防衛当局は27日、レーダー照射に関する初の実務者協議を開いた。日本は遺憾の意を伝えた上で再発防止を求めたが、韓国側は「脅威となる行為はなかった」との主張を崩さず、議論は平行線に終わった。

 政府関係者は「日本の主張が正しいことを国内外に示す必要がある」とし、映像公開の判断に踏み切った。韓国駆逐艦の航跡を示す資料などの公表も検討している。
韓国海軍の駆逐艦が海上自衛隊のP1哨戒機に火器管制レーダーを照射した問題ですが、当時の映像を公表するようですね。水掛け論状態になっており、LINE調でいえば、こんな感じのやり取りになってました。


水掛け論になっては問題となる以上、一定の証拠開示を行う必要が出てきました。こういった情報については米軍と共有されてるわけで、どのような現状であったについては、議論の余地もない状況とも言えます。

韓国としては言い逃れをして有耶無耶にしたかったのが本音ですが、自衛隊の中では軍関係はそれなりに良好の関係であったことから、今回の火器管制レーダーを照射の件は、防衛省のショックが大きかったと思います。このメッセージの意味も理解出来ないんだと思います。


最初の段階で「素直に謝っていれば、こんな問題にはならない」といった状況なわけですし、韓国軍の暴走であれば、軍の体裁がなっていませんし、政権側にこんなのを命じることが出来るほど、軍を把握しているとは思えない状況です。

米軍と全て情報共有している状況で、防衛省がこういった対応を取る意味は大きいと思いますし、何を目的にやったのか分からない状況なだけに、事実に向き合って、理由を説明してほしいと思います。最も、この時期にこのような話が出るということは、来年以降に何が起きる事を想定した上で動いてるとも言えます。