昨日の続きです。今回は国外編です。

アメリカ関係

昨年の中間選挙は無事に通過して、2020年は大統領選を控えていることから、外向けの動きが難しくなることが予想されます。となれば、外交関係で動きやすくなるのは今年で、来年のトランプ大統領再選の足場固めといった時期になると思われます。基本的には、ペンス副大統領の演説の通り、中国共産党潰しと、ディープステート(ウォール街&GAFAなど)、米民主党というかヒラリー界隈などを本格的に潰す動きになると思います。

順不同ですが、中国共産党との通商問題を足掛かりに中共で抱えてる利権を潰しにかかってるのが今の状況となります。

IT業界については、GAFA包囲網を世界で行っていることから、ここにもメスを入れようとしております。あとは、ZTEやファーウェイなど、5社の規制に踏み込んでおります。


あとは以下の記事を見ると、ハイクビジョン相手に部品を提供しているNvidia、Intel、Seagate Technologyなど、取引を行う企業についても、対象となります。


金融関係だと、CRSというのが大きい意味があり、アメリカの投資銀行へダメージを与えることは確実です。
どんなに隠しても金持ちの海外資産が国税にバレる新制度の中身とは? | ハーバービジネスオンライン

 OECD(経済協力開発機構)が策定したCRS(共通報告基準)の導入である。’19年9月までにタックスヘイブンを含む世界の大半の国・地域が協力し、非居住者が保有する預金や証券、投資ファンドなどの金融口座情報を自動的に交換できるようにする試み。日本も参加する予定で、資産規模にかかわらず、各国の税務当局によって情報が共有されることになる。
あとはトランプ大統領のFRBの主導権争いというのも、一つの鍵となります。

基本的には各業界におけるディープステートの勢力を弱体化させることが目的であって、主導権争いを行うことで、法の網にかけることを目的として動いております。そういう意味では、今までの構造そのものが変わる可能性もあり、移行期であることからも、株価などが一時的に低迷することになることを意味します。実体経済としては、周期もありますが、株価ほど過剰に反応はしておらず、堅調に動いております。

重要なのは、マティス国防長官の辞任を受けて、既存の概念による軍事オプション以外の意味での選択肢が増えたことを意味します。あくまでオプションという意味合いではありますが、パワーバランスが変わる可能性もありますので、この点は重要になります。シリア撤退の意味するもの、中国・北朝鮮への動き次第といったところになると思います。

対日関係については、既定路線通りとも言えますが、状況次第ではTPPの再加盟の可能性はあるかもしれません。元々NAFTAが抜け穴になる可能性もあって、ここが解決すれば、通商政策を見直す可能性も出てくると思います。

中国関係

一番の鍵は、米中通商交渉のリミットの2月末までにこれが纏まるかどうかということなのですが、他の兼ね合いもあって、譲歩は難しいどころか、挑発しているように思います。

中国が米国に譲歩の動き 国内には強気の姿勢崩さず(1/2ページ) - 産経ニュース

あとはこちら。

中国、海洋覇権へ「列島線」突破狙う 米国、海軍力増強で対応(1/2ページ) - 産経ニュース

習主席「武力行使も選択肢」 米の台湾介入けん制 (写真=共同) :日本経済新聞

習氏、台湾問題解決に意欲 「一国二制度」で統一訴え - 琉球新報 - 沖縄の新聞、地域のニュース

習近平の本音がどこにあるかなんだけど、反米方向に突っ込めば潰されるだけですし、経済状況も苦しい状況に立たされることからも、一時的に苦しい状態になっても、こういった事を守るかどうかという話ともいえます。

協定の意味 | ぱよぱよ日記

「技術移転の禁止、国有企業の問題、電子商取引、知的財産に踏み込んだ形でTPPや日欧EPAが締結されている」ということが全てで、こういった協定を締結して実現できるかが、中国の今後の重要なタスクともいえます。これが実現出来ないのであれば、国際社会で生き延びることは難しくなると思いますがね。ディープステートと戦うためには、法の網だったり、ホントの意味で公平なルールによる競争による共存以外の方法はありませんし、これが出来ない相手に対しては、相応の対処が必要ともいえます。

EU&イギリス関係

日本でいえば、来月からの日欧EPAの発効は大きな意味があります。EUで重要なイベントとしては、今年でユンケル委員長は任期満了ですし、次の人事が重要かもです。この人はいい意味でも悪い意味でも優秀ですし、EUの経済規模の大きいドイツやフランスで不安定なことからも、パワーバランス的に国家よりEUの方が強くなりそうで危険な状態ともいえます。それだけ無能ともいえるかもしれませんがww

イギリスのEU離脱は、離脱時期と方法論の話になりますし、それだけの話ともいえます。

イギリスのEU離脱について | ぱよぱよ日記

ぱよぱよ雑談~20181212 | ぱよぱよ日記

ぱよぱよ雑談~20181214 | ぱよぱよ日記


メイ首相の案を飲めば、2020年12月の離脱で、飲めないなら今年3月に離脱するだけの話ですかね。イギリスが生き延びるためには、メイ首相の案を飲んで、2020年末までにTPPに加盟するしかないという状況です。安倍首相も今月イギリスと会談するようですがね。

日本目線でいえば、公平なルールで通商協定を締結することが重要ですし、それ以上でもそれ以下の話でもないように思います。

ロシア関係

ここは正直わかりませんが、経済が不安定にならないと対話は難しいように思います。北方領土問題についても、今の枠組みである以上は解決は無理筋ですし、状況の改善を待つ必要があります。そのためには、ディープステートを潰さないとお話になりませんし、環境が変わるまでは、交渉のテーブルの維持を目的に動くことになると思われます。

北方領土への米軍展開にロシア懸念 日本は払拭できるか | NHKニュース

この意味が重要で、ロシアの懸念というのは、ディープステートにあると思うんだけどね。米ロ対立というのも、一つのシナリオであることから、ここが解決することが必須で、ここを解消しない限りは、交渉は動かないと思います。

朝鮮情勢

朝鮮半島は代理戦争の場所である以上、単独で見るだけの価値はないですし、国家の意思とは関係ない部分で動いている部分が強い以上、膠着状態を続けるのがベストで、現段階において、国として相手にする必要はないように思います。

我慢して譲歩することが愚策であって、本来の道筋に沿って対応すればいいともいえるし、構って欲しいようなことをアピールする連中に対して、マトモに相手にしないで、日本の主張だけエビデンス付きで提示し続けることに尽きます。



経済的に見ても大したことありませんし、問題なのは国内にいる連中で、変な窓口で変な話をすることに問題の本質であって、窓口を正常化して正々堂々と主張することが一番重要な事だと思います。ここに無駄なリソースを使う必要はありませんし、変なルートで何をやっても無駄な話です。

こんなもんより、「自由で開かれたインド太平洋戦略」に専念するべきで、こんなもんに振り回されるよりはいいと思いますがね。

・自由で開かれたインド太平洋戦略
https://www.mofa.go.jp/files/000245509.pdf